家族の長所
   小6 あえさた(aesata)  2025年6月1日

 「ただいま」

 僕が学校から帰ってきて家にいる家族に帰ってきたことを伝えた。「ただいま」と言うと、今日も台所からいいにおいがしてきた。母がいつものように夕ごはんを作っている。フライパンをにぎる姿は、見慣れているはずなのに、なぜか毎回ほっとする。

 僕の家では、外食はほとんどしない。多くても年に二回ほどで友達の家では、週に一回、外食すると聞く。でも、うちではいつも母の手作りだ。最初は「たまには外で食べたいなあ」と思ったこともある。でも、母が毎日ごはんを作る大変さや、その中に込められた思いやりに気づいてからは、母の手作りのごはんがいちばん大切でありがたいものだと感じるようになった。

 学校から帰ってきたら、母に「今日は学校で何をしてきたの」とよく聞かれる。最初は、ちょっとめんどうに思っていた。どうしてそんなに細かく聞くのだろうと。でも今は、それが母なりの僕への関心で、気にかけてくれていることだと分かる。母はいつも真剣に聞いてくれて、「そうだったんだね」「頑張ったね」と言ってくれる。この毎日の会話が、僕と母の心をつなげているんだと感じるようになった。母の思いやりと愛情が、僕の毎日を支えてくれているんだと思う。

 そこで一つ疑問が挙がった。母は毎日の生活でどれくらい苦労しているのかがきになるのだ。そこで調べてみると、料理を作る時間は日本の主婦の場合、平均で1日に約1時間から1時間半もかかるそうだ。しかも、毎日続けることは体力的にも精神的にも大変なことで、献立を考えたり、栄養バランスを考えたりすることも求められる。それを知って僕は母の苦労はまるで毎日続く長いマラソンのようだと思った。どんなに疲れていても、ペースをくずさずに走り続けなければならない。僕たち家族のために、毎日ごはんを作るというゴールに向かって、母は静かに努力を続けている。

 人間にとって家族とは自分を支えてくれる大切な存在だ。だから僕は家族を大切にしながら、お互いに助け合っていきたいと思った。