見えない部分の重要性
中3 あおらは(aoraha)
2025年6月1日
テレビでは明るい部分が明るければ明るいほど、影の形が逆にはっきりしてくるともいえる。明るい部分は映像や情報の流れている部分、暗い部分は映像が秘匿され流れてこない部分である。テレビが多くの情報を伝えれば伝えるほどテレビのカメラが置かれていないところ、死角の部分があること、映像化しにくい部分があることを考えなければならない。私は見えている部分だけを信じるのではなく、見えいていない部分でどのようなことが起こっているのか考えられる大人になりたい。
第一の方法として一つの場面だけですべての真実を決めつけないようにすることだ。先日、修学旅行があった。修学旅行で行ったところすべてが記憶に鮮明に残っているが、私の中で一番記憶に残っているのが夜である。ホテルの部屋で消灯時間をとっくに過ぎても友達と顔を合わせて様々なことを話した時の驚きと高揚感は何にも変えられないだろう。私たちの部屋は最近の近況から、普段は言いづらいことまで話した。話していると、そうだったのかと思えるところもあれば、えっと驚くところもあり、それらの会話が私たちをより親密にしたのは確かだったと思う。私は小さいころから一つの場面ですべての結論をつけてしまうことが多かった。例えば、あの子とあの子は仲が良いなどで、そのような偏見を持ってしまった上に自分で自分の首を絞めていたようなこともあった。しかし、今回の修学旅行の夜で人には人から見えていない考えや気持ちがあることを痛感した。どんなにうまくいっていると思っていても、実はお互い心の中で相手に対して不満や意見はあるのだ。もしかしたら、私のこともそのように思う人もいるのかもしれない。しかし、そう見えるからと言って、私自身何も不便を感じていないわけではない。見える場面が真実と限らないのだ。
第二の方法としてまずは否定から入らず、何があったのかを確かめてみることだ。現代はインターネットの急速な発達によって世界中のだれとでも気軽につながれる時代である。新しい世界というものを知り、初めて会う人と関係を作り上げ、自分の人生を豊かにしていくことはとても良いことだ。しかし、そんな良い面もある一方で、芸能人や、インフルエンサーへのアンチ、誹謗中傷が増えていることも事実である。タッチ一つで簡単に自分を発信できるからこそ、好きなもの、または気に入らないものに自分の意見を挟みやすくなってしまう。私もよく、SNSを見ていると好きな芸能人やインフルエンサーが誹謗中傷されているのをよく見る。しかし、炎上してしまっている原因は何とも些細なもので、女性芸能人と目が合ったから、行動が気に障ったからなどの何とも理不尽なものである。誹謗中傷してしまう人は大抵、なぜそのような行動をとったのか背景を知ろうとしない。ただ、数十秒の動画からその人のすべてを予想してしまうのだ。私にもこのようなことがある。ある事故のことについて言及したインフルエンサーが炎上してしまったことがあった。私もそのことを知ったときはひどいと思った。しかし、あとになって元の動画を見るとなぜ炎上したのかが分からないくらいに誠実な動画だったことがあった。どんなに気に入らなくても自己満足のための否定はせず、なぜそうなってしまったのか背景を考えることが大切である。
確かに、見えている部分が少なく、見えいていない部分までを推測することが難しいこともあるだろう。しかし、「人の本心は大抵見えない」という名言があるようにz日常生活において常に何事にも見えないところ、部分があるのだということを考えたいと思う。そして一から十を決めつけずに自分の目で見て真実を確かめられるようになりたいと思う。