援護
   小6 よしたか(yositaka)  2025年6月1日

「カチャカチャ」

僕の母は、データをまとめるのがとても上手だ。

僕の家族は、それぞれの役割がはっきりしている。

データ整理が得意なハイテクな母。

ジムによく通っていて、力持ちの父。

髪の毛を一度も切ったことがない、癒し担当(?)の妹。

そして、イラストが得意な僕。



集団で物事を進めるうえで、役割分担は欠かせない。

役割を明確にすることで、各自が自分の責任に集中でき、作業の効率が上がる。

また、それぞれの得意分野や能力を活かすことができ、全体の成果にもつながる。

誰が何をするのかがはっきりしていれば、誤解や混乱も起こりにくいし、無駄な重複作業も避けられる。



つまり、役割分担は集団の中で協力し合うための基本であり、

目的を達成するために、とても大切なものだと思う。

そしてそれを家族の中で自然に補い合えているというのは、

それぞれにとっても、とても便利でありがたいことだ。



母は、ほとんど毎日在宅勤務で、ミーティングの繰り返しで忙しそうだ。

僕が布団でごろごろしているときも、

その向こうでは「カチャカチャ」とキーボードを打つ音が聞こえ、

母の真剣な声が部屋に響いている。



そんな様子を見ていると、

自分と比べて申し訳ない気持ちになるのは、もはや自然現象だろう。

それでも母は、僕がドッジボール大会で表彰されたとき、

どんなに忙しくても、わざわざ学校まで来てくれた。



それだけではない。

母が海外での仕事のイベントに参加するとき、僕もついて行く機会があった。

そのとき、母のすすめで僕の描いたイラストを使ったオリジナルグッズを作って、なんとフィンランドで販売したのだ。

緊張したけれど、グッズを手に取ってくれる人を見てとても嬉しかった。

あのとき、母が僕の力を信じて背中を押してくれたことが、僕にとって何よりの支えだった。



母は、僕のことをいつも全力でバックアップしてくれる。

ただ仕事をこなすだけでなく、僕や家族の一人ひとりのことをしっかり見ていて、必要なときにはちゃんと助けてくれる。

そんな母の姿を見ていると、自分も誰かを支えられるようになりたいと思う。



家族とは、人間にとって生きていくうえでの支えだ。

得意なこと、苦手なことはみんな違うけれど、だからこそ補い合える。

困ったときに手を貸してくれる、喜びを一緒に分かち合える、そんな存在が家族なのだ。



相互扶助(そうごふじょ)という言葉があるように、僕の家族は、まるで一つのチームのようだ。

それぞれの個性が違っていても、みんなが自分の役割を果たすことで、家族としての形が成り立っている。

これからも、この家族の中で僕の役割を見つけて、果たしていきたいと思う。