とやさくさん、この度の作文の提出ありがとうございます。ご家族との日常の中で生まれるコミュニケーションの楽しさを、大変生き生きと描写(びょうしゃ)していますね。

まず、日常のシーンを通じて、家族との関係性や会話の重要性を浮かび上がら(うかびあがら)せる手法が見事です。特に、ご家族の個性が色濃く(いろこく)表れているエピソードの選び方が素晴らしく、読む人に親近感をもたらしています。また、祖母が話を忘れてしまう場面など、ユーモアを交えた描写(びょうしゃ)が印象的で、とても楽しい読み心地を提供しています。

文章の構成も良く、特に結びの部分で初めのシーンに戻っ(もどっ)てくる手法は、作文としてのまとまりを感じさせます。家族との会話がいかに日常生活において重要か、そしてそれがどれだけ楽しいものかが伝わってきます。

また、「人間にとって」という表現を使うことで、家族との時間の普遍(ふへん)的な価値についても触れ(ふれ)ており、一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。このような視点からも、作文の内容が深まっています。

全体として、とても温かみのある作文で、読んでいるこちらまで幸せな気持ちになれました。これからも、ご自身の経験を活かした表現を大切にしてください。素晴らしい作文をありがとうございました。

項目(こうもく)評価】
-たとえがうまく使われています
-書き出しの結びがよく書けています
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています
 

森リン評価 支えあう家族 ma 06月1週 とやさく
字数/基準字数:
1242字/600字
思考点:82点
知識点:63点
表現点:67点
経験点:82点
総合点:74点
均衡点:1点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:1点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙22種30個73%82点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙38種61個62%63点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙85種161個53%67点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙42種67個63%82点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1242字
 82点
 63点
 67点
 82点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 22種 30個 (種類率73%) 82点
、しかし,。だから,。例えば,。考える,あると,いうと,いえば,いると,するため,すると,たので,だから,と思う,に思う,みると,人間にとって,変わらざる,姉に対し,始めよう,聞こう,話そう,長いかも,

■知識語彙 38種 61個 (種類率62%) 63点
一緒,不思議,人間,今日,以上,会話,全力,分野,前述,単語,叔母,夕食,夕飯,家中,家族,意味,授業,日常,時間,最後,有意義,正論,無垢,生活,疑問,目的,矢先,祖母,祖父,純粋,自分,自慢,自覚,英語,途中,長所,長考,電池,

■表現語彙 85種 161個 (種類率53%) 67点
あと,いま,お陰,きん,げ,こと,ごぼう,ご飯,するため,そこ,それ,とき,ところ,ば,みんな,もの,よう,クライマックス,スティック,ファイブ,ファインプレー,ポール,ヨーグルト,レモン,一緒,不思議,五,人,人間,今,今日,以上,会話,何,倍,僕,全力,分野,前述,単語,叔母,夕食,夕飯,姉,家,家中,家族,意味,授業,方,日,日常,時,時間,最後,有意義,棒,様々,正論,母,無垢,片付け,生活,疑問,目的,矢先,祖母,祖父,笑い,答え,純粋,自分,自慢,自覚,英語,茶々,血,言い方,訳,話,誰か,途中,長所,長考,電池,

■経験語彙 42種 67個 (種類率63%) 82点
。考える,あう,くれる,しれる,ちゃう,ちる,つくる,できる,と思う,に思う,はなす,られる,れる,わかる,伝える,入れる,分かる,収まる,変わる,始める,帰る,広がる,引く,忘れる,成り立つ,手伝う,支える,渡る,突き止める,終わる,続く,聞く,聞ける,茶化す,話す,近づく,送れる,運ぶ,除く,響く,食べる,驚く,

■総合点 74点

■均衡点 1点
 

支えあう家族
   高2 とやさく(toyasaku)  2025年6月1日

 「ねぇねぇ聞いて 聞いて!」

姉が家に帰ってくると、いつも言っている。そして、片付けが終わったら夕飯のときに話してくれるのが日常となっている。僕も同じく夕飯のときに今日あったことをみんなに伝えあっている。そうすると、家族の誰かがその話に関することをはなし、どんどんと話が広がっていく。そうして、僕の夕食では話が絶えず続いているのである。考えてみると、夕食では食べている時間よりもそのあとの話している時間の方が長いかもしれない。夕食の目的が食べるよりも話すことになっている自覚はあるが、しかしそれも、家族の良いところだと思う。

 ある日、僕が家族と何気ない会話をしていたときのことだ。その時は祖父の話でオチが近づきクライマックスだと思ったら、

「ちな、ヨーグルト運ぶの手伝って」

と言われ、一緒に運び終わると思った矢先、祖母が

「それでいうと……」

と自分の話を始めようとしたのである。そこで母が

「ばぁば あと少しだからはなさないでぉ~」

と言いファインプレーのお陰で最後まで話を聞けたのである。そのあと、祖母の話を聞こうと思ったら、

「何話そうか忘れちゃった」

と言った。その時は笑いで収まったが、今では、話の途中、祖母が忘れないようにするため、祖母の話を渋々聞いている。

 僕は夕食で、姉と授業であったことや不思議に思ったことをよく話している。例えば、レモンでつくる電池の訳や単語の英語の言い方などと様々な分野で話している。そこに良く、祖父や母、来ているときは叔母などと祖父の血を引いている(姉を除く)人は何かにしろ、茶化してくる。ある日、いつもと変わらず、姉と疑問に思ったことを話しているとき、祖父が

「ごぼうのきんぴら、食べないよ」

と言ったので、僕が姉に対し

「そういえば ごぼうって英語でなんて言うの」

と聞いた。すると、姉は長考していた。するとすかさず祖父が、自慢げにわかると言ってきたので、答えを聞いてみたら

「ファイブ ポールだよと」

純粋無垢な姉が初めて聞いたと驚いていた。僕は

「五=ファイブ 棒=ポール って意味だよ」

と伝えたら、姉が

「棒はポールじゃなくてスティックだよ」

と正論を祖父に突き止めた。このように、僕の家族の会話は姉がいることで茶々を入れられても成り立っているのだ。その時のご飯は、会話をしないときよりの10倍以上おいしかった。

 家族の長所は人間にとって、一緒にいるととても楽しく、有意義な時間にすることができるものである。前述のように面白い話があると、ご飯がよりおいしくなることも分かった。僕は、家族なしではとても楽しい生活は送れていないと思う。だから、これからも楽しく、全力で支えあっていきたい。僕が家に帰り

「ただいま! ねぇねぇ聞いて聞いて」

と家中に響き渡る。