情報を見極める必要性
中3 あうさの(ausano)
2025年6月1日
テレビを見ると情報がオープンに流れている、と錯覚させる。実はその大量の情報は、真実の情報を覆い隠すめくらましの効果を狙っているものである。今はむしろ情報をどんどん流すところに特徴がある。テレビは目に見える部分、光の当たっている部分の情報を伝えることになりやすい。また、テレビでは映像化しにくい重要な情報のあることを考えなければならない。自らをメディアに露出したいと望む状況が、メディアにとっては、新しい危険な状態だということにもなる。
私は目に見える物をそのまま信じてしまうのではなく、その裏側にあるかもしれない真実を見極められる人間になりたい。
そのための方法としては第一に、裏側を身近に見ておくことだ。
2025年7月5日に何が起こるか知っている人はいるか?
この日は巨大地震が起こると言われている。これはインフルエンサーがYouTubeで取り上げられたことで噂が一気に広まった。しかし、科学的根拠は全くなく、気象庁も「
地震や噴火の時期・場所・規模を特定する予知は出来ないと話しているそうだ。この話題は自分の学校でも広まっていた。私自身もYouTubeで見たことがあった。こんなに身近にデマ情報が入っていると思うとゾッとする。もっと情報に対して、疑いを持つ必要があると改めて思った。
また、第二の方法としては、何も考えずに行動するのではなく、まずは冷静に考えてみることだ。最近、歴史の授業で戦後の勉強をしている。真実を見極められる人間になるために必要な情報を私は習った。それは石油ショックだ。石油ショックを少し詳しくいうと、1973年頃、第四次中東戦争の影響で石油の価格が上昇し、新聞の報道や一部の国会議員の発言から「石油から作られる商品が不足する。」という話が拡散した。その流れで「トイレットペーパーが不足するかもしれない。」という記事を新聞に載せた。それが一気に広まり、パニック的な買い占めが起こった。しかし、実際は生産に大きな問題はなく、デマと不安心理が引き起こした「社会的現象」だったと言われている。これをどのように防げば良かったのかをChat GPTに聞いてみた。すると、まずは情報を確かめ、冷静に話し合う。その次に必要以上に買わないという行動をとっていたら結果は違っていたかもしれない。と書かれてあった。コロナ禍の初め、SNSでトイレットペーパーが不足するというデマが広がった。人々は不安になり、大量に買い占めた。実際には供給に問題はなかったが、まわりの行動に影響されて買う人が増え、パニックが大きくなっていった。これは1973年の石油ショックのときとよく似た流れだった。これも以前あった問題と比較しながら考えると、デマだと気づいただろう。
確かに、映像や文面に載っている情報はわかりやすいし、確認する時も手っ取り早い。しかし、「真実は靴紐を結んでいる間に、嘘は世界を半周している。」という名言があるように、真実と嘘では出回る速さにとても差がある。だからこそ人間一人一人が一つの情報について見極めていきたい。