あこりおさん、今回の作文は、家庭内の日常とピアノの練習を通じた成長、そして家族間の葛藤(かっとう)と解決を見事に描い(えがい)ています。特に、ピアノ練習の部分では、母親の厳し(きびし)さとその厳し(きびし)さがもたらす成果が具体的に記述されており、読者にとって非常に理解しやすい内容になっています。
さらに、家族のエピソードを交えることで、文章に深みが増しており、単なる日記風の記述ではなく、一つの物語として楽しめる作品になっています。前の話聞いた話がよく書けています。
また、家族関係における葛藤(かっとう)とその解決を通じて、人間関係の大切さや家族の意味について考えさせられる点も見事です。一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
そして、最後に「親しき仲にも礼儀(れいぎ)あり」ということわざを引用して、家族へのメッセージを結び付けている点も素晴らしいです。ことわざがよく書けています。
総じて、この作文は情感豊かで、家族との関係を深く掘り下げ(ほりさげ)た内容となっており、大変素晴らしいです。

###項目(こうもく)評価
-前の話聞いた話がよく書けています
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています
-ことわざがよく書けています
 

森リン評価 家族の長所 ha 06月1週 あこりお
字数/基準字数:
1177字/600字
思考点:72点
知識点:67点
表現点:71点
経験点:88点
総合点:76点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:73点
知識点:68点
表現点:72点
経験点:89点
総合点:76点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙18種26個69%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙43種64個67%67点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙95種172個55%71点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙46種75個61%88点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1177字
 72点
 67点
 71点
 88点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 18種 26個 (種類率69%) 72点
。きっと,。しかし,くるので,ことによって,すると,せざる,だろう,と思う,と考える,ないと,なるから,のため,の思う,は考える,も考える,人間にとって,戻ると,終わると,

■知識語彙 43種 64個 (種類率67%) 67点
一刻,一緒,上達,予想,人間,仲間,会社,会話,先日,原因,喧嘩,大切,存在,家族,居間,後日,必要,日間,昭和,時間,普段,本人,気分,注意,洗濯,爆発,理解,相手,相談,礼儀,箇所,簡単,経験,練習,自分,行動,言動,距離,週間,関係,音楽,音色,食事,

■表現語彙 95種 172個 (種類率55%) 71点
お互い,こと,これら,その後,それ,たち,つきっきり,つもり,なに,のため,まとも,もの,よう,コンクール,ショック,ダジャレ,ネタ,ピアノ,ポイント,メロディー,一,一刻,一緒,上達,中,予想,二,人間,今,他,仲,仲間,会社,会話,何,何かしら,元,先日,力,原因,員,喜び,喧嘩,夏,大切,嫌,存在,家,家族,居間,度,後,後日,心,必要,支え,数,日,日間,昭和,時,時間,普段,曲,本人,母,気分,気持ち,注意,洗濯,爆発,父,理解,癖,相手,相談,礼儀,私,箇所,簡単,経験,練習,自分,行動,言動,話,諺,距離,通り,週間,関係,音楽,音色,顔,食事,

■経験語彙 46種 75個 (種類率61%) 88点
あり,いける,がる,くれる,しまう,できる,と思う,と考える,の思う,は考える,も考える,れる,乗る,付き合う,作る,働く,出る,分かつ,取り組む,合う,合える,向ける,困る,始める,弾く,慣れる,戻る,打ち切る,抜く,支える,教える,生きる,疲れる,積もる,築ける,終える,終わる,続く,繰り返す,習う,聞く,行き詰まる,起こす,重ねる,間に合う,飽きる,

■総合点 76点

■均衡点 2点
 

家族の長所
   小6 あこりお(akorio)  2025年6月1日

「このメロディーは、この音色でしょ。」

 また注意されてしまった。母が教えてくれる音楽は、難しい。

 私はピアノを習っている。今は夏のコンクールに向けて、練習を重ねている。その練習が行き詰まった時に母は練習に付き合ってくれる。普段は、食事を作ってくれたり、洗濯をしてくれている、優しい母だ。そして父は、いつも家族のために働いてくれている会社員だ。しかし家では、面白くもない昭和のネタをしょっちゅう言ってくるので、私も母も飽きてしまっている。本人は、私たちが面白がると思っていっているのだが、全く面白くないことが多い。

 母の話に戻るが、母は、結構厳しくピアノを教えてくれる。二時間ほどつきっきりで、取り組んでいる曲のポイントを、みっちり教えてくる。先日、母と一緒に練習した時は、力を抜いて弾かないといけない箇所がどうしてもできなくて、何度も何度も繰り返して練習した。するとある時、簡単にできるようになったのだ。練習が嫌になってしまう時もある。それでも、練習が終わると、結構上達しているものである。これらの経験から、私は弾くのが嫌な時は嫌な時ほど、なにも考えないようにして、ピアノで何かしら弾き始めるようにしている。そうすると、だんだん気分が乗ってきて、他の曲も弾きたくなるからだ。練習を終えて居間に戻ると、父が

「間に合わない。もう、どうしよ。間に合わない。」

 と、まるで父がコンクールに出るかのように言っていた。もう慣れている私は、

「なにに間に合わないの。」

 と会話を打ち切った。

 そうして母が練習に付き合ってくれた後日、父と母が喧嘩をしていた。原因は、父が母の相談をまともに聞いていなかったり、父が母に相談もせずに行動を起こしてしまったことだった。きっとそれがつもりに積もって爆発してしまったのだろう。この喧嘩は、数日間続いた。私は、いつもより疲れた母の顔や言動を見て、一刻も早く元の関係に戻って欲しいと思った。すると、喧嘩を始めた何日か後に、もう一度喧嘩をしていて、その後で徐々に関係が元に戻っていた。その一週間後ぐらいに、父のダジャレ・ネタ癖が戻っていった。きっと、父も母も、自分の思っていた相手の気持ちが、実は予想通りでは無かったことにショックだったのだろう。そして、喧嘩することによってお互いの気持ちを理解することができたのだと私は考える。そして、理解することによって、ちょうど良い距離や関係を築けるのだと思った。

 私は、家族とは人間にとって心の支えとなる大切な存在であると考える。お互い、困った時は支え合い、共に喜びを分かち合える、そんな仲間だと思う。それでも、「親しき仲にも礼儀あり」という諺があるように、家族の関係の中にも、礼儀は必要だと思う。共に生きていく、仲間として。