家庭菜園のブルーベリーから四季の変化や一年ごとに実をつける自然の摂理(せつり)を感じている★体験実例 はとてもよいです。<<え2010/265み>><<え2005/54み>>
夏にむかって茂っ(しげっ)た若葉も冬には枯れ(かれ)、季節がめぐるとまた再生する自然のリズムから学ぶこともありますね。さらに抽象(ちゅうしょう)画について【よくわからない】という印象は、人間の創造と自然美のちがいもあらわしています。

あかさもさん、美に関する考察に深い洞察(どうさつ)が見られる作文ですね。特に自然の美しさと、人工的な美の違い(ちがい)を明確に説明している点が印象的です。自然の美に対する理解が深く、その価値をしっかりと伝えることができています。

また、自分の家庭菜園を例に挙げることで、理論だけでなく実体験に基づいた説明が加わっており、非常に説得力があります。体験実例がよく書けています。こうした具体的な例を挙げることで、読者にも親しみやすく、理解しやすい内容となっています。

また、美術教育についての考察も興味深いです。美の多様性と主観性を認めることの重要性を、自らの体験を通じてうまく表現しています。この部分も、実体験に基づいた具体的な例として非常に有効です。

全体を通して、美に対する深い洞察(どうさつ)と理解が感じられる作品で、読む者に多くの示唆(しさ)与える(あたえる)内容となっています。自然と人工の美の対比を通じて、美の本質に迫る(せまる)試みは、哲学(てつがく)的でもあり、高校1年生の作文としては非常に高いレベルです。素晴らしい洞察(どうさつ)と表現力をお持ちですね。

項目(こうもく)評価:
-体験実例がよく書けています

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:813字/600字
思考点:72点
知識点:77点
表現点:73点
経験点:60点
総合点:74点
均衡(きんこう)点:4点

 


■思考語彙 18種 22個 (種類率82%) 72点
n確か,n第,。しかし,いくべき,しか考える,するので,するべき,そのため,できざる,と思う,ないと,ないので,なければ,なので,は思う,は第,よると,人によって,

■知識語彙 57種 77個 (種類率74%) 77点
人間,体感,価値,信頼,個性,先生,出発,創造,去年,名言,基準,大事,季節,家庭,対立,当初,必要,性質,抽象,授業,教育,方法,本来,本質,植物,業績,機会,次元,段階,毎年,状態,理解,社会,範囲,紅葉,絶対,綺麗,美意識,美術,美醜,背景,能力,自分,自然,芸術,菜園,観点,言葉,評価,超越,身近,近代,追求,造化,鑑賞,限定,順位,

■表現語彙 100種 158個 (種類率63%) 73点
n確か,きれい,こと,さ,そう,そのため,たくさん,たち,とき,ところ,もの,よう,ブルーベリー,ベランダ,ラズベリー,一,中,二,人,人間,今,体感,何,何かしら,価値,信頼,個性,先生,内,出発,創造,去年,名言,回,基準,大事,季節,家,家庭,対立,年,当初,心,必要,思い,性質,手,抽象,授業,教育,数,方法,暮らし,本来,本質,植物,業績,機会,次元,段階,毎年,父,物,状態,理解,画,的,目,社会,私,秋,範囲,紅葉,絵,絶対,綺麗,美,美意識,美術,美醜,背景,能力,自ら,自分,自然,芸術,菜園,葉,観点,言葉,評価,超越,身,身近,近代,追求,造化,鑑賞,限定,順位,

■経験語彙 27種 39個 (種類率69%) 60点
あらわす,おく,しか考える,つける,できる,と思う,は思う,もつ,よる,られる,れる,わかる,作る,加える,動かす,取り込む,受ける,向ける,変わる,始まる,感じる,持つ,描く,生み出す,考え直す,育てる,込める,

■総合点 74点

■均衡点 4点
 

自然の美
   高1 あかさも(akasamo)  2025年6月2日

 美とは、本来、自然の造化による創造物の性質を言いあらわす言葉である。自然の美の本質は、美醜の対立を超越したところにある。自然には醜いものがない。けれども、近代に始まった美術は、当初から人間の能力に絶対的な信頼をおいて出発したものであり、美の基準は個性におかれ、醜と対立する美という範囲内でしか考えられなくなり、自ら美の 

次元を低い段階に限定する状態となったのであった。私たちは自然がもともと持つ美というものに、もっと目を向けていくべきである。

そのための方法としては第一に、暮らしの中に自然を取り込んでいくことである。私の父はベランダでブルーベリーやラズベリーなどたくさんの植物を育てている。ブルーベリーは紅葉をするので毎年秋にきれいな葉を見ることができる。綺麗だなと感じることは年に数回だけだが、家庭菜園がなければそう感じることもないのでいい機会だと思う。また、今の季節はブルーベリーが丁度なっている。季節が変わったことを身をもって体感できることもできる。自然を身近にすることはこのような観点から大事なことだと思う。

第二の方法としては、美に順位をつけるような美術教育や美意識を考え直すことである。私は去年の美術で抽象画を見て、自分で描いてみるという授業を受けた。抽象画を見たときに、私は全く理解できず、よくわからなかった。先生によると、社会的にいいと思われている絵も人によっては理解できないので、理解する必要はないそうだ。絵は人間が作ったものなので何かしらの思いが込められている。その思いを評価することはできないと私は思う。

確かに、美を追求する芸術家の業績も価値のあるものである。しかし、自然が生み出す本質的な美をもっと鑑賞するべきである。人が作ったものは背景や思いがある。けれど、自然の美しさは何も手を加えてなくても心を動かす。という名言があるように、自然本来の美しさを評価していくべきだ。