自然とふれ合うことの大切さ
   小4 はるまき(akoruka)  2025年6月2日

    自然とふれ合うことの大切さ

              はるまき 

 「ポチャン!」

水が勢いよく跳ねた。

「うわっ、足にかかった!」

秋に美味しいお米になるまだ鮮やかな緑色をした稲を、ぬめっとした泥水に植えていく。私、お母さん、私の友達は、田植え体験をしていた。

「ぬめっ。べちょっ。」

気持ち悪い音を発して、泥水が私の足にこびりついていく。腰を曲げて一本ずつ稲を植えていく作業もなかなか大変だ。

「このお米、私達も食べられるの?」

友達が髪を耳にかけながら言った。

「うーん、わかんないなぁ⋯」

お母さんも、泥水から目を離さずに言う。私達は二十束ほどしか植えないのであまり疲れないが、本格的に田植えをする農家さんはどんなに大変だろう。そう思っていたら、いつの間にか私達の手が空いていた。

「田植え体験、これで終わり?」

「たぶん。じゃあ、出ようか。」

しかし、ここで気を抜いたら一巻の終わりだ。帰り道も、ぬめっとした沼が続いている。気をつけながら帰らないといけない。

「ふーっ、腰が痛いわーっ!」

無事に地上に着き、お母さんがのびをして言った。私のズボンから、ぼたんぼたんと水がしたたっている。でも、なぜか妙にすっきりとした気分だった。

 足が泥で汚れているので、近くにある川で足を洗うことにした。

「あ〜っ、気持ちいいっ〜!」

なんとも言えない、ひんやりとした気持ちよさだ。

「バッシャーン!」

涼んでリラックスしていると、友達がいきなり水をかけてきた!

「あっ、やったなぁ〜っ!」

「バッシャン!」

「きゃあっ!」

あぁ、水のかけ合い無限ループだ。そう思うのもつかの間、また水が飛んでくる。でも、なぜかとっても気持ち良く、楽しい気分だった。

 私のお母さんは小さい頃、ずっと私にとっての祖父と一緒に土でアイスクリーム屋さんごっこをしていたそうだ。しかも、砂場ではなく地面の土で。今は地面の土があまりないので少し驚いたが、土や水で遊ぶ時って妙に楽しい気がする。今のスマホばかりいじっている大人達も、童心にかえって砂場で遊んだりすればいいのになぁ⋯と話を聞きながら思った。

 今はユーチューブやニンテンドースイッチなどに入り浸る人間が多い。少しなら良いが、多すぎると疲れがたまるというデメリットしかない。疲れが多い現代人には特に、水や土などの自然とふれ合うことが一番大切なんだよと教えてあげたいなと心の中で感じた。