情報は一度疑ってみよう!
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テレビで見える戦争の部分と、見えない部分、その差がくっきりと出てきたことが、湾岸戦争の大きな特徴で。今のような情報化の時代の宣伝戦、情報戦は、情報を完全にシャットアウトするのではなく、むしろどんどん流すところに特徴がある。テレビによって見えている部分と見えない部分とを総合的に判断することによって、初めて、真実に近づくことが出来るのだ、と言える。テレビに取り上げてほしい、テレビで広げてほしい、テレビに出演させてほしいと望む人たちは、政治家からタレント志望の若い女性まで、テレビ周辺に、うごめいているといってもよい。僕は目に見えるものだけでなく、その裏に隠されていることまでしっかりと見極められる人になりたい。
そのための方法として第一に、目に見えるものをそのまま信じるのではなく、一度疑ってみるということだ。僕もそのことを実感した経験がある。「一度聞いたことは疑ってみよう!」小学生のころからだれもが聞いたことがある言葉だろう。僕も耳に胼胝ができるほど言われてきた。今までは「気を付けないとだな」程度にしか思わず話半分で聞いていた。しかし、僕は中学一年生の頃、そのことをとても実感させられる出来事にあった。その日は時間割の変更があり、どこが何の序業なのかとても紛らわしい日だった。その日の三時間目、黒板には「数学」と書いてあり、「移動教室じゃないな」と思っていたら、ある子が「理科の実験だから移動教室じゃない?」なんて言い始めたせいで、みんなして理科室に向かってしまった。しかし、授業が始まっても、先生が全く来ない。初めはみんな「先制が遅れているんだろう」と思っていたのだが流石におかしいということになり、みんなで教室を見に行った。すると、数学の先生が鬼の形相で待ち構えていたのだ。結局その授業は、まるまるお説教に変わってしまったのだ。やっぱり聞いた除法などを一度疑ってみることは大切なのだ。
第二の方法として、自分の考えをしっかり持つことである。自分の考えを持っていないと、ほかの人の頼りっぱなしになってしまうので、間違った情報でも信じてしまう。だが、自分の意見を持っていれば、周りの情報に流されにくくなる。例えば、最近ニュースなど尾で話題の「闇バイト」でも「簡単にお金が稼げる」「一時間で十万円がもらえる」などの情報に、お金に余裕があるときは流されなくとも、お金がなかったりする時などには、そういった甘い誘惑に勝てなくなってしまうことが多い。どんな状況でも正しいと思える自分の意見を持っておくことは大事なのだ。
確かに、興味のある情報、自分にとっていいことづくしな情報には流されてしまいがちだ。しかし、「花はだれが見ていなくても咲いている。」という名言があるように、情報の裏側にあるかもしれない真実を見極められる人になりたい。