相手に伝え、理解してもらうために
   中2 あえねお(aeneo)  2025年6月1日

 ノンフィクションの書き手は、在るものを映そうとし、フィクションの書き手は、在らしめるために創ろうとする。「人間」の混入は不可避であることはこの世に万人が認める唯一無二の絶対的な事実があるのではなく、個人にとっての事実しかないという立場を承認することでもある。つまり、ノンフィクションとは、事実の断片による、事実に関するひとつの仮説にすぎないのだ。

 確かに、事実を率直に伝えることは大切だ。なぜなら、事実を相手に伝えることによって相手からの信頼感が増し、友達関係が築くことができる。自己紹介もこのひとつだろう。自分の好きなこと、得意なことを紹介し、友達の意見も聞くことで、共通点に気付き新たな関係が生まれる。そして、事実を伝えることは、社会に住んでいる中でとても大切で、相手とのコミュニケーションの基礎を身につけることもできる。僕も中学に入学した時に、クラス全員、自己紹介をして、その時に相手との共通点を見つけ、新しい友達ができた。

 しかし、時と場合により、多少の嘘をつくことも大切だ。すなわち、嘘をつくことは、基本的に悪いことだが、状況や都合に応じて少しばかり嘘をつくことは良いと思うということだ。僕がなぜそう考えたのかというと、時には、嘘をつくことで相手の心を落ち着かせることができるからだ。「嘘も方便」という言葉を知っているだろうか。この言葉は、相手や状況に応じて、物事を円滑に進めるためや、相手を良い方向に導くために、時には嘘も許されるという意味である。一休さんの機転という話でも、嘘をついてはいけないというルールの中でも、知恵や工夫が必要になる場面があるということが示されていて、言葉を巧みに使い、「善意」や「目的を果たすため」に嘘をつくことの重要性が強調されていることから、「時と場合により、多少の嘘をつくことも大切だ」という文の根拠となると言えるだろう。

 確かに、事実を率直に伝えることも、時と場合によって、嘘をつくことも大切だ。しかし、最も大切なことは、アインシュタインの「もしそれを6歳の子どもに説明できないなら、あなた自身がそれを理解していないのです。」のようにまずは、相手に明確に理解してもらうことだ。このように、僕も事実、嘘どちらを話すかということを問わず、まずは相手に明確に話した内容を理解してもらうために話し方に気をつけなければならないと思った。