なかそうさん、作文の内容が非常に豊かで、多角的な視点から物事を捉える(とらえる)能力がうかがえます。
まず、天然木から作られる家具の特性と価値を詳細(しょうさい)に述べた部分は、具体的な例を交えており、読者にとって非常に理解しやすい説明となっています。
また、自身の家庭に伝わる木彫り(きぼり)のハンコ入れを例に挙げた体験実例がよく書けており、物の価値が時間とともにどのように変わっていくかを感じさせる素晴らしい説明です。

さらに、新しいテクノロジーであるタブレットの使用例を挙げることで、新旧の物事がどのように共存し、それぞれが持つ利点を活かすことができるかを示しています。
特に、先生が風邪(かぜ)を引いたときのエピソードは、新しい技術がどのようにして日常生活に役立っているかを具体的に示していて印象的です。

最後に、複数の意見を総合化する主題が非常によく書けており、物事の多面性を理解し、それぞれの価値を尊重する大切さを説いています。
全体を通じて、様々な視点から物事を考える力が見て取れる良作です。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1150字/600字
思考点:82点
知識点:78点
表現点:81点
経験点:85点
総合点:88点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 22種 27個 (種類率81%) 82点
 一方, 確か,。しかし,。たとえば,。だからこそ,。もちろん,あると,いえば,いるかも,いると,くると,しよう,せざる,たので,たらしい,と思う,や可能,下がらざる,学ぶべき,社会にとって,自分にとって,落ち着くので,

■知識語彙 59種 81個 (種類率73%) 78点
世紀,中心,人間,以上,価値,便利,先生,判断,原稿,名言,大体,大切,天然,姿勢,子供,存在,家具,家電,形成,影響,悪化,意味,意識,成長,授業,操作,教科書,方法,普通,最初,最近,木目,歴史,気分,準備,無垢,物事,状態,理由,理解,環境,確認,社会,祖母,端末,素材,経験,耐久,自分,自然,表面,資料,道具,録音,長年,震度,音声,風邪,黒板,

■表現語彙 117種 197個 (種類率59%) 81点
 確か,こと,さ,すべて,それ,それぞれ,それなり,とき,ところ,ならでは,もの,や可能,よう,カルチャー,スクール,タブレット,データ,ノート,ハンコ,ブドウ,メッセージ,メモ,メリット,一,世紀,中心,二,人,人間,今,以上,何,価値,便利,先生,入れ,冊,判断,前,十,原稿,名言,味わい,声,大体,大切,天然,姿,姿勢,子供,存在,家,家具,家電,年,当たり前,形成,影響,性,悪化,意味,意識,感,成長,授業,操作,教科書,方,方法,昔,普通,曽,最初,最近,木,木彫り,木目,歴史,気分,温かみ,準備,無垢,物事,状態,理由,理解,環境,生き方,百,確認,社会,祖母,私,端末,紙,素材,経験,耐久,自分,自然,色,花,表面,話,豊か,資料,質,車,道具,録音,長年,間,震度,静か,音声,風邪,黒板,

■経験語彙 44種 71個 (種類率62%) 85点
おる,くれる,させる,しまう,しれる,せる,できる,とれる,と思う,られる,れる,下がる,与える,伝える,作る,使い込む,使う,使える,出る,刻み込む,助かる,受け入れる,増す,学ぶ,広げる,彫る,忘れる,感じる,慣れる,手こずる,持ち歩く,持つ,書く,異なる,知る,続ける,習う,聞き返す,落ち着く,行う,覚える,読み上げる,進む,進める,

■総合点 88点

■均衡点 7点
 

百年以上家具を(感)
   中2 なかそう(nakasou)  2025年6月2日

 無垢の天然木で作られた質の高い家具は、百年以上使える耐久性を持ち、使い込むほどに味わいが増す。車や家電と異なり価値が下がらず、自然素材ならではの温かさや存在感が人の意識を豊かにする。特に子供の成長や人間形成にも良い影響を与え、百年の木目は深いメッセージを静かに伝える。木は環境を悪化させず成長し続ける存在であり、その生き方は二十一世紀の人間社会にとって学ぶべき姿である。

 長い歴史が刻み込まれた古いものには、温かみが感じられてよい。私の家には曽祖母が作った木彫りのハンコ入れがある。このハンコ入れは大体30年ぐらい前にカルチャースクールで木彫りを長年習っていた曽祖母が作ってくれたハンコ入れで、今でも家で使っている。ハンコ入れはブドウの花が彫られており、小さいときから当たり前のように家あったので、最近になるまで曽祖母が作ってくれたハンコ入れだとは知らなかった。最初は色が新しい木の色で薄い木の色だったらしい。しかし、今では、少し色が濃くなっており、長く使ってきたので温かみが感じられるようになったらしい。ハンコ入れは今では持たない人もいるかもしれないが長く使っていると温かみが感じられ、気分も落ち着くので良いというメリットがある。

 一方、新しいものにも良さがある。たとえば、最近よく使われるタブレット端末だ。昔は授業といえば黒板とノートが中心だったが、今ではタブレットを使って資料を見たり、先生の話を録音して後で聞き返したりできる。最初は操作方法に手こずったり、準備している間に、先生の話が進んでしまいメモがとれなかったりした。しかし、慣れてくるととても便利だと感じるようになった。ノートを忘れてもデータで確認できるし、重い教科書を何冊も持ち歩かなくていいのは本当に助かっている。もちろん、紙のノートに書くことで覚えやすいという良さもあるが、新しい道具には新しい学び方があり、それを経験していくことは楽しい。また、先生の方にもメリットがあると最近知った。社会の先生が風邪で声が出なくなってしまったときに、普通だったら授業ができなくなってしまうところを、原稿を音声で読み上げさせ、授業を行ったときがあった。先生が、声が少ししか出ない状態で授業をし、授業震度が遅くなることがなく、授業を進めることができた。だからこそ、新しいものを受け入れることで、自分にとってより良い方法や可能性を広げることができるのだ。

 確かに古いものにも新しいものにもそれぞれ良さがある。しかし、いちばん大切なことは、 「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。」という名言もあるように、物事の表面だけで判断せず、その意味や価値を深く理解しようとする姿勢が大切だと思う。