最後まで粘り強く書き上げたことが素晴らしいです。途中で詰まってしまったまとめの段落も、書きたい方向性はきちんと見えています。
<<え2018/124pみ>>
【総評】
「自然の素材」「人工物」「家具」といったテーマを通じて、物を大切にする考え方や道具との向き合い方を丁寧に探っています。実例も多く、読み手に考えるきっかけを与える良い作文になっています。
【段落ごとの講評】
■第1段落:
冒頭の問題提起と具体例(家具と車・家電の比較)が明確でよく整理されています。家具の経済的価値と精神的価値の両面からまとめられている点が高く評価できます。
■第2段落:
自然素材の良さを具体例と個人的な体験(布団)で伝えられていてとても良いです。「自然のぬくもり」という抽象的な言葉を、香りや肌ざわりなど五感で表現できている点が◎です。最後の「これから先も使い続けたい」で段落の主張がしっかりまとまっています。
■第3段落:
人工物についての利点(進化、改善)とその課題(環境問題)をバランスよく捉えています。原子力や再生可能エネルギーへの言及も的確で、内容が充実しています。ただ、「良さを持っている」で結ぶよりも、人工物の発展が私たちに何をもたらすのかを少し深掘りできるとさらに良くなります。
■第4段落(まとめ):
「道具の使い方次第で毒にも薬にもなる」という言葉を軸にしたまとめの構想はよいのですが、「共存させて…」のところで文章が終わってしまっています。ここで一歩進んで、「共存させることでどういう未来が望ましいのか」「私たちはどんな選択をすべきか」という具体的な視点で締めると、説得力が格段に上がります。
【特に優れていた点】
自然素材と人工物の比較が多面的かつ実例豊かに描けている
個人的な経験(布団や母の買い物の話)を交えて説得力がある
再生可能エネルギーの現状など、時事的な話題をうまく取り入れている
【考えを深めるための質問】
「共存させる」ことで、私たちの生活や社会にどんな良いことがあると思いますか? また、今後「自然素材」と「人工物」をどのように使い分けていきたいですか?
■思考語彙 18種 20個 (種類率90%) 72点
。しかし,あるので,からこそ,しまうので,たので,だから,だろう,できると,なくすと,なれば,はむしろ,はもちろん,は思う,みると,事故により,再生可能,欠かさざる,見渡すと,
■知識語彙 72種 121個 (種類率60%) 87点
一番,不可欠,世界,事故,人口,人工,人間,人類,価値,便利,停止,共存,再生,再生可能,利点,効果,効率,動物,化学,原子力,原発,各地,地球,大切,大量,天然,太陽光,失敗,学校,家具,家電,布団,影響,必要,必需,快適,意識,感謝,改良,最近,木製,椅子,植物,次第,残念,毎日,水力,火力,無垢,物質,独特,理由,生活,疲労,発電,納得,素材,繊維,羊毛,自然,製品,言葉,評価,近年,途中,進化,道具,開発,電化,電気,風力,高級,
■表現語彙 135種 233個 (種類率58%) 89点
かけ,くず,こと,さ,そのもの,それ,たくさん,たち,とき,ところ,どっち,ならでは,ぬくもり,ほう,もの,よう,エネルギー,カトラリー,バック,ヒツジ,ブランド,ワニ,一,一番,不可欠,世の中,世界,中,事故,人口,人工,人間,人類,今,何,使い方,価値,便利,倍,値,停止,僕,先,共存,再生,再生可能,利点,効果,効率,動物,化学,十,原子力,原発,台,各地,合,周り,品,回,地球,大切,大量,天然,太陽光,失敗,学校,家,家具,家電,布団,年,影響,必要,必需,快適,意識,感じ,感謝,所,押し入れ,改良,新た,方,日,時,最近,木,木製,机,棚,椅子,植物,次第,残念,毎日,毒,毛,水力,火力,無垢,物,物質,独特,理由,生活,疲労,発電,百,的,皮,竹,糸,納得,素材,繊維,羊毛,自然,薬,蚕,製品,言葉,評価,質,車,近年,途中,進化,道具,鉄,開発,電化,電気,風力,高級,
■経験語彙 41種 71個 (種類率58%) 80点
くれる,しまう,す,せる,そろう,たつ,できる,なくす,は思う,られる,れる,下がる,与える,作り出す,作る,使い込む,使う,偏る,入れる,吹っ飛ぶ,変わる,寝る,得る,愛す,感じる,持つ,欠かす,流れる,無くす,生かす,生み出せる,生む,終わらす,続ける,繰り返す,見える,見渡す,起こる,踏まえる,述べる,限る,
■総合点 85点
■均衡点 3点
百年以上家具を(感)
中2 あきとや(akitoya)
2025年6月2日
百年以上家具を使ったという例は別に珍しくはない。使い方さえ間違えなければ、家具にとって百年というのは、むしろ短い時間と言える。またかなり荒っぽく使ってもそう簡単には壊れはしない。それに比べたら、車や電化製品のほとんどのものが十年以内の寿命である。そして、十年以上使い続けた後は、ほとんどの場合鉄くずの価値しかない。ところがオークヴィレッジの家具は、ほぼ車一台の値で、家に必要不可欠なものがそろう。そして、十年たってもまず価値が下がるということがない。いや、良い家具はむしろ十年ぐらい使い込んだほうがよくなる。こうしてみると、無垢の天然木を使った質の高い家具を百年使うとなれば、それは車や家電製品より何倍も安く、かつ生活を快適にするのに効果があるということが納得できる。また質の高い家具を生活の中に入れてみると、人間の意識が変わるのだ。
自然の素材で作られたものは良い。世の中には自然で作られた素材が多々ある。蚕からは糸が作られたりする。ヒツジの毛を使った布団や、高級ブランドのバックにはワニの皮などが使われている。動物に限ってではない。植物も木や竹を使った製品がたくさんある。学校の机や椅子なんかもそうだろう。家の中を見てみるとカトラリーや棚、押し入れも木で作られていた。ふと周りを見渡すと見える木製の製品、愛されているのはもちろん理由がある。それは自然のぬくもりを感じられるということだ。自然の素材だからこそできると僕は思う。僕は一日の中で一番楽しいときは寝る時だ。毎日の疲労を吹っ飛ばしてくれるのはやっぱり布団である。暖かい自然のぬくもりを感じた布団には毎日欠かさず感謝している。最近布団も化学繊維のものが多くなってきて残念だ。羊毛のかけ布団ならではの独特な感じ方があるので、これから先も使い続けたい。
また、人工的に作られたものもよい。世の中には人口で作られたものもたくさんある。電化製品や車など今となっては生活必需品となっている。人工物は進化ができるという利点がある。何回も新たなものを作ってはそれを改良してまた新たな製品を作り出す、それを繰り返していく。先ほどでも述べた生活必需品の電化製品は電気が必要だ。その電気を何とか効率よく、なおかつ多く得たかったので人類は火力発電所や原子力発電所を作った。しかし火力発電所や原子力発電所は大量に電気を生み出せるのはいいが、発電するときに地球に悪い影響を与える物質が流れる。そして世界各地で起こった原発事故により、近年では停止されるところも多くなった。そのようなことを踏まえて今は再生可能エネルギーの水力発電、太陽光発電、風力発電などが評価されている。失敗してもまた、新たに開発するそんな良さを人工物は持っている。
自然の素材で作られたものも人工的に作られたものもいいが、最も大切なことは「道具の使い方次第で毒にも薬にもなる」という言葉があるように僕たち人類がそのものをどう生かすかである。便利でどんどん新たな開発がされている人工物を開発途中で終わらしてはもったいないし、自然の素材できたものをなくすと、僕たちの自然が生んだサプリメントを無くしてしまうので、どっちかに偏るのではなく共存させて