お絵描き大好き
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年月日
「何、描こう。」
私は、休み時間に自由帳を取り出して何の絵を描こうか悩んでいました。
「どうしたの。」
斜め後ろの席の久保田はなちゃんが声をかけてきました。
「何の絵を描こうか悩んでるんだ。」
私は、まるでとても難しい問題を解いているような顔をしながらはなちゃんに言葉を返しました。すると、はなちゃんは、
「がんばれ。」
と言って、はなちゃんも自由帳を取り出して絵を描き始めました。私は、仕方なく学校図書館へ行きました。そうして、学校図書館で本棚から本を取り出して読み始めました。その本は天気の本です。しばらく読み進めていくと、雲のページまで読めました。その時、私は雲の絵を描こうと思いました。私が思いついた途端、キンコーンカンコーンという音と共に休み時間の終わりを知らせる放送が流れました。私は急いで教室に戻ると、三時間目の授業の準備をしました。三、四時間目の授業が終わって、キッズに行くと、本を二冊読んだらすぐおやつの時間にいなりました。おやつを食べて、パパのお迎えを待ちながら折り紙をしていました。待っていたらやっとお迎えが来ました。家に帰って、雲の絵が描きたかったことを思い出しました。やっとのことで雲の絵が出来上がりました。その後、弟に呼ばれて、屋上の階段へ行くと、弟の見せてくれた物をじっくりと見て質問しました。
「せな(弟)は何が得意。」
すると、せなはこう答えました。
「走ること。」
私は弟の得意なことを聞いて、私とは真逆だなと思いました。もし私が弟だったら運動が得意だっただろうなと思います。でも、私は絵が得意な方がいいなと思いました。
ママに聞いた話です。ママは、小学生の頃から体操が得意だったそうです。体操教室に通っていて、特に鉄棒とマット運動が得意でした。バク転もできたそうです。中学校の体育では、いつもマット運動のお手本になっていたと言っていました。私は、ママのことをまるで本物の体操の選手みたいだなと思いました。私は、マットの上でやる台上前転も、跳び箱の上でやる台上前転も、どっちも好きだけれど、ママほどは運動は得意ではありません。
私は寝る前、特技は親子や兄弟でもそれぞれ違うんだなと思いました。