変わりめく現代の日々で
中2 のんのん(auhoha)
2025年6月2日
百年以上家具を使ったという例に珍しさはない。イギリスだけでなく、中国や日本でも代々その家に伝わる家具というものが存在する。使い方さえ間違えなければ、家具にとって百年というものは、むしろ短い時間と言えるのだ。またかなり荒っぽく使ったとしても家具はそう簡単に壊れない。最悪、無垢の天然木を使っていればほんの少し修理したらまた使うことができる。それに比べ、車や家電製品はほとんどのものが十年以内に寿命を迎える。そして、十年も使い続けた後は殆どの場合は鉄屑の価値になり下がる。しかし、その10年もの間、便利という点で私たちを支え続けているのも事実である。
長い歴史が刻まれたものにはそのもの特有の匂いが纏われてくる。例えば、日本有数の観光地である京都府には築何百年といったお店がざらに存在する。柱に使われている木は黒くなり、元の木の茶色とはかけ離れた色をしていることも少なくない。一般的に古いいう言葉にはネガティブな感情が思いつきがちだが、なぜこんなにも京都に人が集まるのか。それは、趣があるからだろう。出来立てホヤホヤの新居に行った時どことなく新しい香りがする。まだ何色にも感じられない純粋で軽やかな匂いがあるのだ。一方、築何百年もの歴史ある古民家に行ったときはそれぞれの人の使った後が見えるようなずっしりとしつつも温かみのある香りがする。しかし、同じ歴史ある建物でもその匂いは全くと言っていいほど異なる。たとえ、同じマンションに住んでいる友達の家に行ったって全く同じなんてないはずだ。つまり、建物には住んだ人の色が写る。どんなに綺麗な家でも掃除をしないと臭くなるし、汚れてくる。当然その家の匂いはいいとは言えないのではないだろうか。だから私達は歴史を詰める箱として、歴史を感じる本として今ある建物という財産を大切にしていく必要がある。
新しい色取りに囲まれるのもいい。人は何か新しいものやよく分からないものに対して恐怖心と同時に好奇心を覚える。この世界で最も謎に包まれたものは深海である。深海は意外にも宇宙よりも行ったことがある人が少ないのだ。深海にはまだまだ私達の知らない生き物が沢山いる。それら好奇心で求めて潜水艦を作り出し1930年私、達は水中へと手を出した。今の私たちの生きている世の中は新しいものを生み出すというよりかはバージョンアップする傾向にある。革命的な便利をもたらしたスマホも今では16にまで数が増えた。しかし、最近では世界的発の機能的な電化製品などは誕生してない。新しいものが発見された時は、世界の新たな一面をしれて未知の素晴らしさに気づく、またそれができたことにより、私達の日常はまた新しい色に染まり、循環して私達は本当の飽きない舞台を見ることになるのだ。
歴史的な趣も新しいさの煌めきもどちらも魅力的で心をくすぐるものがあるが、「変化を恐れるな」というパブロピカソの名言がある通り、変わりめくこの日々の生活をどれだけ楽しく、心がときめくものにできるか考えることが大切である。