心意気
   高1 あおそふ(aosohu)  2025年6月2日

 外国の技術、文化を取り入れるときは、自国の文化と融和して取り入れるべきだ。

そのための第一の方法は、外国のものには、利点しかないという固定概念を持たないことだ。

ついつい人間というのは、新しいモノに対してためらうことなく飛びついてしまう。またそれは、新しいモノに限らず、みんながやっているからという理由で始めたりすることもあるだろう。私がまさしくそうである。これっといった理由はないのに、スカートの丈を短くして見たり、髪の毛を巻いてみたりしている。以上のことが、私に似合っているかどうか分からない。けれども。みんながやっているから私にだけ似合わないということはないと勝手に思い込んでしまっている。それが、国家間の話になると問題になるのだ。アフリカ大陸に位置する、ケニア共和国の道路設備の支援がまさにそうである。

ケニアの道路は舗装されておらず、土がぬかるんだ状態なため収穫した野菜などの食料を市場に持って行くことが困難で収入を得るのが一苦労という状況だった。そのため、道路整備をする必要がでてきたのだ。その支援を任された日本は、当初、片側四車線の建設を計画していたのだが、片側二車線へと減らしたのだ、それには理由があり、現地住民がジョギングを特に好む人が多いため広い歩道を確保したり、雨期の時期の排水にそなえ側溝を設けたりするためだ。道路設備により、ケニアの生活は道路整備以前より住みやすくなったかもしれない。日本は、日本で行うのと同じような道路設備を行ったのではなく現地に合わせた整備を行ったことがとても大事なことであったように思える。すべてのものが全てのものに適するとは限らない。その場に適した形に改良することが必要なのである。

第二の方法は、自国の文化、伝統、人情に誇りをもつべきだ。

最近、インスタグラムを自分のスマホにインストールした。このアプリケーションに私はどっぷりとはまってしまい、抜け出せない状況でいる。有限である時間の使い方がスマホとは、情けないと自分でも思っている今日この頃だ。しかし、スマホで得ることが出来たことが一つある。それは、日本という国の魅力を知ることが出来たことだ。フランスのパリ、イギリスのロンドン、アメリカのニューヨークのようなオシャレで目移りしてしまうようなのと比べて日本は、どこかパッとしない陳腐な場所だと思っていた。

インスタグラムに投稿されている動画を見ていると日本のよさについて述べているものがよく流れてくる。例えば、電車やバスなどの公共交通機関においてのマナーや落し物をしてもかえってくることが多いことなどだ。それらは、当たり前と思っていたことが実は、世界から見ると珍しく、素晴らしいことだと知るきっかけとなったのだ。このような動画を投稿しているのは、一部の投稿者だけにとどまらず、幅広い世代の投稿者が発信しておりまた、その再生回数が百万回生を優に超えている。日本の良さについて多くの人が見直すという風潮がおこっているのではと思う。出羽の神は、今日の社会にもいるがその人たちにいいたいのは、他国の良いモノを導入するには、自国の魅力をある程度しってからではないといけないということだ。ただただ、他国のモノを導入してしまうとせっかくの自国の良さが失われてしまうかもしれないからだ。だからこそより一層、自国に誇りを持つことが必要なのである。

確かに、明治維新のように早く欧米列強に追いつくには、富国強兵や欧化政策など外国の最新技術を取り入れることに重点を置く必要がある。しかし、当時の日本が欧米列強に追いつくことが出来たのは、自国に対する愛国心があり、この国を守りたいという思いが強くあったからではないかと思う。だから、どんなときにも日本というのが素敵な国だと認識し、それを維持していきたいという心意気が必要なのである。