成功や楽しいことの可能性
小4 はるまき(akoruka)
2025年6月3日
成功や楽しいことの可能性
はるまき
怪我の功名とは、失敗をしたのにそれがかえってよい結果になった、ということ。また、なんの気もなくやったことが、たまたまよい結果になった、ことでもある。
「いやぁ、よかったあ。もしわすれ物をしていなければ、あのバスに乗って。いまごろ、大ケガをしていた。」
Oさんは、ほーっと大きな息をついた。こんなできごとを「怪我の功名」というんだ。ドライ・クリーニングの方法を世界ではじめて見つけたのも、さいしょは失敗からだった。見つけた人は、フランス・パリの仕たて屋、ジョリー・ベランさんだ。私がこの長文を読んで一番「すごい!」と思ったところは、ベランさんが、ランプオイルには布を綺麗にする力があるということを発見したところだ。失敗をしても成功の可能性を見つけ、その可能性を成功に繋げたベランさんのアイデアは、今もたくさんの人のためになっている。
私は、学校の遠足で、パンダがいる上野動物園に行く予定だった。もしかしたら、パンダに会えるかもしれなかった。しかし、雨が降ってしまった。私の学年は、遠足や社会科見学が全て雨ということで伝説になっている。先生たちの中に、雨女や雨男がいるのだ。雨が降ったら、上野動物園には行けない。なので、同じ上野公園内にある国立科学博物館に行くことになった。
「パンダ、見たかったなぁ。」
「お弁当も、学校で食べるのかぁ。」
私たちの心の中は、そんなことでいっぱいだった。でも、楽しい可能性も、0%ではなかった。
「国立科学博物館は、自由行動です。決められた時間に、ここに集合してください。」
なんと、上野動物園とは違い、自由行動だったのだ。集団行動が苦手な私にとっては、嬉しい言葉だった。国立科学博物館も、たくさんの実験などができてとても楽しかった。まさに「怪我の功名」だなと感じた。
私のお母さんは、小さな畑を借りて、野菜を育てている。たまに、私が手伝うこともある。今は小松菜を育てているそうなのだが⋯
「あーあ、コマッタナぁ⋯」
小松菜を枯らしてしまったそうだ。申し訳ない気持ちで小松菜をじっと見つめていると、なにかの粒がたくさんできている。
「あっ、種だ!」
なんと、一つ一つの小松菜から、何十粒もの種を収穫することができたのだ。この種から、小松菜をもっとたくさん育てることができる。成功の可能性が増えるのだ。小松菜を枯らしてしまったことは残念だが、まさに「怪我の功名」だったそうだ。
失敗をしてしまったり、残念なことがあったりしても、成功の可能性や楽しい可能性も0%ではない。もちろん、失敗も大切だ。でも、その可能性を見つけ、成功や楽しいことに繋げていくことも大切だなと心の中で思った。