本当に大切なもの
小5 ゆい(akakiyu)
2025年6月2日
本当に大切なもの
インドでは、間口一間くらいの新品自転車など一つも置いていない中古部品ばかりが置いてある小さな店がある。そこでパンクを直し、部品交換をし、また雑踏の町中に走ってゆく。靴でもバスでもタクシーでもインドは修理し、再生して使い切るらしかった。これを一言でいえば、日本は大量生産消費国の工業国ということだ。限りある地球上の資源を一方は富に任せて不必要に浪費し、一方はどんなものでもとことんまで使い切ろうとする。人間はいったい生きるために本当に何を必要とするか、快適な生活の追求をしばしば贅沢と域を接し人間の本来の生の姿を忘れさせるのではあるまいか。
私の家では、服に穴などがあいたとしても、母がいつも縫って直してくれる。私が、
「あー。穴が開いちゃった。」
と言うと、母が
「縫ったよ。」
そして私が
「あー、なおってよかった。」
と思わずダジャレ。なぜ、母が縫ってくれるのかというと、服が穴まみれだととても恥ずかしく、みっともないからだ。靴下などに穴が開いただけで捨ててしまう人などもいる。調べてみると、服は日本だけで年間五十万トン以上捨てられてることが分かった。服は穴が開いてても、縫えば穴を閉じることができるので、すぐ捨てずに大切に扱ってほしい。だが、私も服ではなく「鉛筆」を無駄にしてしまった時がある。鉛筆は削るとどんどん小さくなる。だが、私は残り六センチメートルぐらいですぐ捨ててしまう。「どうせ使えないだろう」と思ってしまうのだ。だが、私の友達は鉛筆が短くなっても、「鉛筆延長ホルダー」という物を使い、短くなったのを長くしているようだ。鉛筆延長ホルダーは、短くなった鉛筆に取り付け、鉛筆を長くするとても便利なものだ。柄があるものや、消しゴムがついているものなど、様々なものがある。私も鉛筆を無駄にしないために、鉛筆延長ホルダーなどを使い、最後まで鉛筆を使いきりたい。
父の趣味はカメラだが、新品で買うことはまずない。つまり、中古で他の人のカメラなどを買っているのだ。もし、大事なレンズやカメラが壊れても修理屋に持っていき、直してもらっている。父の大切な物は、カメラと車だと言っていた。なぜなら、
「家族を運んで遊んで写真を撮って思い出を作れるから。」
と言っていた。父は「リユース」をしている。「リユース」は例えば、不要になったものをリサイクルショップで売る、修理して使う、レンタルサービスを利用するなどのことだ。そうすることにより、捨てるゴミの量が減り、大切な物を最後まで使い切ることができる。
自分の大切なものを最後まで使い切ることは大切なことだ。人間は、物を本当に使えなくなるまで使い切ることが大切ということがわかった。