体験や調べたこと、家族のことを上手に組み合わせて、文章の主張(しゅちょう)を深く考えられています。説得力のある感想になっています。

<<え2017/196み>>

総評(そうひょう)
 本文の内容(ないよう)をしっかり理解(りかい)し、自分の生活と照らし合わせて感想を書けています。「服」や「鉛筆(えんぴつ)」、家族の「カメラ」など具体的な例が豊富(ほうふ)で、読み手にもわかりやすく伝わってきます。終わり方も、内容(ないよう)をよくふり返りながら気持ちをまとめていてとても良いです。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
一段落(いちだんらく)目(要約)
 本文の大事な内容(ないよう)をしっかり押さえ(おさえ)てまとめられています。「インドでは~」「日本では~」という対比(たいひ)明確(めいかく)で、筆者の問いかけもしっかり拾えていてよいです。

段落(だんらく)目(自分の体験)
 自分の体験をもとに「無駄(むだ)にしないこと」の大切さを考えられていて、文章とのつながりも強く、感想としてすぐれています。「鉛筆(えんぴつ)延長(えんちょう)ホルダー」の紹介(しょうかい)も工夫があり、調べた内容(ないよう)が文章にいかされています。

段落(だんらく)目(家族の体験)
 お父さんの「リユース」の話は内容(ないよう)詳しく(くわしく)、感想文に深みを与え(あたえ)ています。「家族を運んで遊んで写真を撮っ(とっ)て思い出を作れるから」という言葉の引用も印象的です。

段落(だんらく)目(まとめ)
 全体の感想としてとてもよくまとめられています。「使い切ることが大切」という考えに説得力があり、自分の学びをよく表しています。

【特に優れ(すぐれ)ていた点】
具体的な実例(服、鉛筆(えんぴつ)、カメラ)を豊富(ほうふ)に挙げている点
調べた内容(ないよう)をわかりやすく説明している点
文章の要点を的確(てきかく)押さえ(おさえ)た要約
最後の段落(だんらく)で気持ちをしっかりまとめている点

【考えを深めるための質問(しつもん)
 これから「物を最後まで使い切る」ために、あなた自身が工夫できることはどんなことがあると思いますか? 例えば、日常(にちじょう)の中で「これはもっと大事に使えるな」と思ったものはありますか?
 


■思考語彙 20種 20個 (種類率100%) 77点
。つまり,。なぜ,あるまい,いうと,ことにより,だと,だろう,できるので,と思う,ないため,は例えば,みっともないから,みると,作れるから,使い切ろう,削ると,捨てざる,生きるため,縫えば,言うと,

■知識語彙 32種 56個 (種類率57%) 59点
一方,不要,中古,人間,以上,便利,修理,写真,利用,友達,地球,大事,大切,家族,年間,延長,必要,快適,新品,日本,最後,本来,浪費,無駄,生活,自分,資源,贅沢,趣味,追求,鉛筆,靴下,

■表現語彙 78種 145個 (種類率54%) 63点
こと,とことん,ないため,まみれ,もの,よう,カメラ,ゴミ,サービス,ショップ,センチメートル,ダジャレ,トン,ホルダー,リサイクル,レンズ,レンタル,一方,万,上,不要,中古,五,人,人間,他,以上,何,便利,修理,六,写真,利用,十,友達,地球,域,大事,大切,姿,家,家族,富,屋,年間,延長,必要,快適,思い出,新品,日本,時,最後,服,本来,柄,様々,残り,母,浪費,消しゴム,無駄,父,物,生,生きるため,生活,私,穴,自分,資源,贅沢,趣味,車,追求,量,鉛筆,靴下,

■経験語彙 40種 64個 (種類率63%) 79点
あく,きる,くれる,させる,しまう,ちゃう,つく,てる,できる,と思う,なおる,もらう,られる,わかる,任せる,作れる,使い切る,使う,使える,分かる,削る,取り付ける,壊れる,売る,忘れる,扱う,持つ,捨てる,接す,撮る,減る,生きる,直す,縫う,調べる,買う,遊ぶ,運ぶ,閉じる,開く,

■総合点 70点

■均衡点 1点
 

本当に大切なもの
   小5 ゆい(akakiyu)  2025年6月2日

    本当に大切なもの

 インドでは、間口一間くらいの新品自転車など一つも置いていない中古部品ばかりが置いてある小さな店がある。そこでパンクを直し、部品交換をし、また雑踏の町中に走ってゆく。靴でもバスでもタクシーでもインドは修理し、再生して使い切るらしかった。これを一言でいえば、日本は大量生産消費国の工業国ということだ。限りある地球上の資源を一方は富に任せて不必要に浪費し、一方はどんなものでもとことんまで使い切ろうとする。人間はいったい生きるために本当に何を必要とするか、快適な生活の追求をしばしば贅沢と域を接し人間の本来の生の姿を忘れさせるのではあるまいか。

 私の家では、服に穴などがあいたとしても、母がいつも縫って直してくれる。私が、

「あー。穴が開いちゃった。」

と言うと、母が

「縫ったよ。」

そして私が

「あー、なおってよかった。」

と思わずダジャレ。なぜ、母が縫ってくれるのかというと、服が穴まみれだととても恥ずかしく、みっともないからだ。靴下などに穴が開いただけで捨ててしまう人などもいる。調べてみると、服は日本だけで年間五十万トン以上捨てられてることが分かった。服は穴が開いてても、縫えば穴を閉じることができるので、すぐ捨てずに大切に扱ってほしい。だが、私も服ではなく「鉛筆」を無駄にしてしまった時がある。鉛筆は削るとどんどん小さくなる。だが、私は残り六センチメートルぐらいですぐ捨ててしまう。「どうせ使えないだろう」と思ってしまうのだ。だが、私の友達は鉛筆が短くなっても、「鉛筆延長ホルダー」という物を使い、短くなったのを長くしているようだ。鉛筆延長ホルダーは、短くなった鉛筆に取り付け、鉛筆を長くするとても便利なものだ。柄があるものや、消しゴムがついているものなど、様々なものがある。私も鉛筆を無駄にしないために、鉛筆延長ホルダーなどを使い、最後まで鉛筆を使いきりたい。

 父の趣味はカメラだが、新品で買うことはまずない。つまり、中古で他の人のカメラなどを買っているのだ。もし、大事なレンズやカメラが壊れても修理屋に持っていき、直してもらっている。父の大切な物は、カメラと車だと言っていた。なぜなら、

「家族を運んで遊んで写真を撮って思い出を作れるから。」

と言っていた。父は「リユース」をしている。「リユース」は例えば、不要になったものをリサイクルショップで売る、修理して使う、レンタルサービスを利用するなどのことだ。そうすることにより、捨てるゴミの量が減り、大切な物を最後まで使い切ることができる。

 自分の大切なものを最後まで使い切ることは大切なことだ。人間は、物を本当に使えなくなるまで使い切ることが大切ということがわかった。