身のまわりの出来事をしっかりと振り返り(ふりかえり)、本文の内容(ないよう)とよく結びつけ(むすびつけ)て考えることができましたね。とても丁寧(ていねい)な感想文です。

<<え2009/459み>>

総評(そうひょう)
 読んだお話の要点(ようてん)をしっかり押さえ(おさえ)、自分やお母さんの体験(たいけん)結びつけ(むすびつけ)て「怪我(けが)功名(こうみょう)」ということわざの意味を深く考えられていました。文章の構成(こうせい)もわかりやすく、読んでいて自然(しぜん)と気持ちが伝わっ(つたわっ)てくる内容(ないよう)でした。とくに「辛い(つらい)ことがあっても前向きに考えよう」という結論(けつろん)が、全体の内容(ないよう)とよくつながっていて立派(りっぱ)です。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく)(要約(ようやく))
 本文の「怪我(けが)功名(こうみょう)」の意味を簡潔(かんけつ)説明(せつめい)できていて、とてもわかりやすいです。特に(とくに)Oさんのエピソードに注目し、自分の考えをしっかり述べ(のべ)ている点が評価(ひょうか)できます。

第2段落(だんらく)(自分の体験(たいけん))
 自分の体験(たいけん)詳しく(くわしく)描写(びょうしゃ)しながら、「辛い(つらい)中でもうれしいことがあった」という点で、怪我(けが)功名(こうみょう)と重ねられていてよかったです。感情(かんじょう)の動きも丁寧(ていねい)表現(ひょうげん)できました。

第3段落(だんらく)(家族の話)
 お母さんの体験(たいけん)談を紹介(しょうかい)するだけでなく、自分の経験(けいけん)とも重ねて考えることで、話に厚み(あつみ)が出ました。「電車が止まった経験(けいけん)」も上手に織り(おり)交ぜられていて、説得(せっとく)力があります。

第4段落(だんらく)(まとめ)
 「前向きに楽しんでいこう」という前向きな結び(むすび)で、感想文としてとても良い(よい)締めくくり(しめくくり)になっています。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
本文の内容(ないよう)をしっかりと要約(ようやく)し、自分の考えを加え(くわえ)られていた点
自分の体験(たいけん)や家族の話をうまく活用し、読み手にも納得(なっとく)感を与え(あたえ)ていた点
まとめの部分が前向きで、感想文として印象(いんしょう)(てき)だった点

【考えを深めるための質問(しつもん)
 「いやなことがあったとき、それを前向きにとらえるために、自分でできそうなことを一つ考えてみましょう。それはどんな行動だと思いますか?」
 


■思考語彙 13種 19個 (種類率68%) 59点
いこう,たかも,たので,だので,と思う,ないので,ならざる,なるかも,に思える,ません,乗ろう,休もう,聞かざる,

■知識語彙 25種 37個 (種類率68%) 54点
一番,一石二鳥,事故,人生,今日,何事,出来事,分家,功名,大丈夫,奇跡,学校,後続,心配,怪我,悲観,日本,最高,気管支,発見,神様,結果,部屋,電車,風邪,

■表現語彙 60種 100個 (種類率60%) 55点
いや,お母さん,お話,きれい,こと,さん,せき,そう,それ,ところ,よう,アナウンス,オイル,テスト,テーブルクロス,バス,ラッキー,一,一番,一石二鳥,事故,人生,今日,何事,出来事,分家,前,前向き,力,功名,命,夜,大丈夫,奇跡,学校,家,布,席,後続,心配,忘れ物,怪我,悲観,族,日,日本,最高,次,気管支,発見,的,神様,私,立て続け,結果,菌,運,部屋,電車,風邪,

■経験語彙 32種 50個 (種類率64%) 67点
かかる,くれる,こぼす,しまう,しれる,すむ,てる,と思う,なくす,に思える,のる,はしゃぐ,ふりしぼる,やる,乗り遅れる,乗る,休む,出る,助ける,変える,学ぶ,帰れる,楽しむ,止まる,混む,疲れる,空く,立つ,聞く,行ける,読む,起こる,

■総合点 64点

■均衡点 5点
 

最高な怪我の功名
   小4 なな(akasona)  2025年6月3日

怪我の功名とは、失敗をしたのにそれがかえってよい結果になった、ということです。例えば、バスがダンプカーと衝突したけど、そのバスに乗り遅れてよかったというようなことです。他にもテーブルクロスにオイルをこぼしたばかりに、布をきれいにする力を発見したというようなことです。このお話を読んで一番すごいと思ったのは、Oさんのバスに乗り遅れた出来事がOさんの人生を変えたところです。もし忘れ物をしていなかったら、命をなくしていたり大きな怪我をしていたかもしれません。それはまるで神様が助けてくれたように奇跡的に思えました。

「大丈夫?今日学校休もうか。」

とお母さんが心配そうに私を見ました。風邪の菌が言うこと聞かずに気管支に来てしまい、せきが激しく立て続けに出ました。さすがにそのせきでは学校に行けないので一日学校を休むことにしました。その日私はずっとせきをしていて辛かったけど、その分家族がいつもより優しくしてくれて、学校のテストもやらなくてすんだので本当に一石二鳥だと思いました。突然のことだったのでとてもうれしくて、辛いのに部屋でずっとはしゃいでしまいました。風邪にかかっただけなのに本当に最高な一日になりました。

お母さんに怪我の功名のような出来事があったかどうか聞いてみました。お母さんは疲れていて席が空いてる次の電車に乗ろうと思ったけど、力をふりしぼって前の電車に乗ったらとても混んでいて立たなくてはならず、しんどかったそうです。でもその電車に乗ってしばらくすると後続の電車が事故で止まったというアナウンスがあったそうです。それを聞いて、混んでいる電車にのって本当にラッキーだったと思ったそうです。私も前に日本の電車にのったら電車が止まってしまって夜遅くまで家に帰れなかったことがあったので、お母さんはとても運が良かったのだと思いました。

私はこのお話を読んで、たとえいやなことが起こっても、もしかしたらそれがよい結果になるかもしれないということを学びました。これからは悲観しないで何事も前向きに楽しんでいこうと思いました。