最後まであきらめず
   小4 いち(itiiti)  2025年6月3日

三文抜き書き

 失敗をしたのにそれが帰って良い結果になった、ということ。ドライクリーニングの方法を世界で初めて見つけたのも、最初は失敗からだった。テーブルクロスにオイルをこぼしたばかりに、ベランさんはとっても大きな発見をしたのだ。



 この話の中で一番凄いと思ったのは、ベランさんがオイルをテーブルにこぼしたことが汚れるというより綺麗になるという、自分の失敗を良い発見に繋げたことです。どうしてかというと、僕の場合は、こぼしたことでパニックになり、テーブルクロスの汚れが綺麗になっていることにも気づかないと思ったからです。

僕は、学校の音楽の会という行事で、カリンバという楽器を演奏したことがあります。発表の時に、一音みんなとテンポがずれてしまって、思わず顔に出てしまいそうでしたが顔に出さずにやりきりました。演奏が終わった後お母さんに、「失敗しちゃった!」そう言いながら謝るとお母さんは、「ずれても音が重なるように感じて、とても綺麗な演奏だったよ。お母さんは初めて演奏を聞いたから今日の演奏が一番素敵だと思うし、最後まで堂々と引き続けた姿はかっこよかったよ。」と僕を褒めてくれました。僕にとっては失敗したと思っても、初めて演奏を聞いたお母さんには感動を届けられたというところは、怪我の功名に少し似ているなと思いました。でも実は、演奏している時や歌っている時の僕の体は緊張しすぎていて、まるで死にかけの虫みたいでした。これはお母さんに伝わらなかったようで、一安心です。

 僕のバレーボールの監督は、よくこう言います。

「ミスしても暗くならないで明るく元気に笑ってごまかせ。」

「失敗しても勝てば結果オーライ。」

その言葉通りに自分がミスした時は「ごめん!」、チームメンバーがミスをした時は、「どんまいどんまい、次に切り替えていこう!」と声を掛けるようにしています。試合の時に、コートの中でチームメンバーの誰か一人でも暗いと一気に点数を取られてしまうことがありますが、逆にみんなが明るいとチームの士気が上がって試合に勝てることが多いです。

 この話を読んで、失敗してもそれが成功にならないわけでは無いので、その場であきらめることなく最後まで努力しよう、と心の中で思いました。