かのさん、作文「知識や固定観念との付き合い方」を拝読しました。
この作文において、自分の体験や具体的な事例を交えながら、知識との付き合い方について考察している点が非常に印象的でした。

特に、担任の先生の旅行体験を用いて、先入観が現実と異なることを示す部分は、主張を具体的に裏付けており、説得力があります。
また、愛用の水筒(すいとう)にまつわるエピソードを通じて、物事を多角的に見る重要性を訴え(うったえ)ている点も良かったです。
これにより、単なる知識だけではなく、個人的な経験や感情も大切にするべきだというメッセージが伝わります。

さらに、「確かに」という表現を使い、反対意見への理解を示してから自己の見解を展開する構成は、論理的で読者の納得感を高める効果があります。
名言を引用して結論を補強する手法も効果的で、作文全体のまとまりに寄与(きよ)しています。

全体として、かのさんの深い洞察(どうさつ)とバランスの取れた考えがよく表れている作文です。
これからも、様々な角度から物事を考え、それを文章にしていくことで、さらに表現力が増していくことでしょう。

項目(こうもく)評価】
-理由を書くことができました。
-実例に自分の体験が書けました。
-反対意見への理解が書けました。
-まとめに合う名言を入れることができました。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1080字/600字
思考点:85点
知識点:68点
表現点:71点
経験点:77点
総合点:79点
均衡(きんこう)点:4点

 


■思考語彙 23種 37個 (種類率62%) 85点
 確か,。しかし,。だから,あると,ざるば,しまうかも,しまうから,するため,すれば,そう思う,たので,だろう,てるかも,できれば,とらわれざる,と思う,ないから,なければ,なので,思う第,成り立たざる,私にとって,飲まん,

■知識語彙 45種 77個 (種類率58%) 68点
一般,中国,余裕,先入観,先生,光景,写真,出納,判断,効率,危険,名言,固定,外国,大切,宗悦,小学,年生,年間,必要,情報,意味,感受性,感性,感覚,担任,教師,旅行,最良,本当,柔軟,水筒,無心,物事,理由,直感,知識,経験,緑色,自分,自然,自由,観念,言葉,金属,

■表現語彙 96種 155個 (種類率62%) 71点
 確か,あか,あと,お湯,がんじがらめ,きれい,げ,こと,これ,さ,するため,そう,そこ,それ,たくさん,とき,もの,よう,アメリカ,インターネット,エジプト,クラス,ソ,バランス,ポット,モノ,一,一般,上,中,中国,二,余裕,先入観,先生,光景,六,写真,出納,判断,効率,危険,名言,固定,外国,大切,姿,宗悦,家,小学,年生,年間,心,必要,思い出,性,情報,意味,感受性,感性,感覚,我々,担任,教師,方,旅行,日,最良,本,本当,柔軟,柳,横,母,水筒,無心,物事,理由,的,直感,知,知識,私,答え,経験,緑色,耳,自分,自然,自由,裸,観念,言葉,金属,間,鮮やか,

■経験語彙 39種 61個 (種類率64%) 77点
くっつく,くれる,しまう,しれる,そう思う,てる,できる,とらわれる,と思う,もらう,れる,付き合う,似る,使う,信じる,傾ける,入れる,受ける,合わせる,変える,失う,広がる,引き戻す,成り立つ,戒める,捨てる,接す,教える,照らす,知る,続ける,置く,見える,見つける,見つめる,違う,集める,頼む,飲む,

■総合点 79点

■均衡点 4点
 

知識や固定観念との付き合い方
   中1 あかえか(akaeka)  2025年6月4日

 知識や固定観念との付き合い方

あかえか

 見テ 知リソ

知リテ ナ見ソ

実際にモノを見たり接したりするときは知識を横へ置き、裸の心で自然に無心に接しそこから受けた直感を大切にし、そのあと横に置いた知識を引き戻して照らし合わせることができれば素晴らしいことだ。なら、我々は知る必要がなさそうだがこれも違う。柳宗悦が戒めているのは知識にがんじがらめにされ、自由で柔軟な感覚を失うなということだろう。自分の感性を信じつつ一般的な知識などに耳を傾ける余裕、このバランスの上に感受性は成り立たねばならない。それは難しいことだが、少なくとも柳宗悦の言葉は「知」の危険性を教えてくれている。

 知識ににとらわれずに物事の実際の姿を見つめるのは大切だ。

 そう思う第一の理由は、先入観があると物事の本当の姿が見えなくなってしまうからだ。私のクラスの担任をしている先生は、よく中国やアメリカ、エジプトなどの外国に旅行に行っていたそうだ。だから、その日もインターネットや本で写真を見たり、情報を集めたりしていたそうだ。そこで、とてもきれいな、自然が広がっていいる写真を見つけたので、見てみたいと思い、実際に行ってみたそうだ。しかし、その写真のようなとても鮮やかな緑色の自然は広がっていなくて、少し似ているというだけの光景だったので、すごくがっかりしたそうだ。

 知識にとらわれずに物事の本当の姿を見つめるのが大切だと思う第二の理由は、知識があると、物事を「知識だけ」で判断してしまうかもしれないからだ。私の家には、私が小学一年生から小学六年生まで六年間使い続けてきた水筒がある。だから、当然、古くなっていると思う。そして、母にも

「もうその水筒中の金属が剝げてきてるかもしれないから、それを飲まんようにするために、もう変えや。」

と言われた。しかし、私にとっては長い間使い続けてきた水筒なので、なんとなく捨てたくなかった。だから、母に頼んでお湯を入れるポットとして使ってもらうことにした。

 

 もし、その出納を捨てるかどうかを「知識だけ」で判断してしまったら、その思い出がたくさんくっついているものを捨ててしまうことになったと思う。

 確かに、知識を使って物事を判断すれば、効率的に判断することができると思う。しかし、「経験は最良の教師である」という名言があるように、いくら知識があったとしても実際の経験がなければ、その答えは、意味のないものになると思う。