絶滅危惧種を増やす工夫
   小6 あえほあ(aehoa)  2025年6月3日

 トキのように絶滅寸前にまで追い込まれた動物や、その数を激減させている植物を救おうと努力する姿は、「人間の良識」と評されている。他方日本では、一九三一年に国立公園法が制定され、一九五七年に自然公園法に代わった。アメリカが自然保護で先進国となった一因として、他国より早く自然を破壊したことも考えられる。

 アマミノクロウサギは昔、たくさんいた。でも奄美大島にいる毒蛇ハブを駆除するために人が持ち込んだフィリピンマングースによって数が少なくなってきている。人びとはアマミノクロウサギを増やするためにいろいろな工夫をしている。気になった私はアマミノクロウサギを増やすためにしていることについて調べてみた。一つ目はノネコやマングースといった捕食者の駆除や管理が進められていて、特に徳之島ではマングースについては、近年は生息が確認されていないほどの効果が出ている。二つ目は交通事故の防止だ。道路に減速帯を設置したり、アマミノクロウサギの生息地周辺に注意を呼びかける看板を設けるなど、交通事故を減らすための対策が進んでいる。三つ目はしょうびょう個体の保護だ。けがをしたり病気の個体を保護して治療をして、その自然に戻す努力も続けている。四つ目は地域住民へのけいはつ活動だ。地元住民にアマミノクロウサギの重要性や保護の必要性を伝える教育活動が行われている。共生の意識を高めることが長期的な保護にとても大切だ。これらの工夫で人びとはアマミノクロウサギを増やそうとしている。

 わたしの家の近くには前までは広い空き地があった。そこには、たくさんの虫や植物がいたりあった。わたしは、そこでたくさん遊んできた。雪が積もった時はそこで雪だるまを作ったりした。そんな思いが積もった空き地が七件の家になった。家が建てられると知った時はとても驚いた。本当に家が建つのかと信じれなかった。それくらい思い出があったのだ。その空き地は学校に行くときの班の集合場所のとなりだったからよけいに楽しかった。学校から帰ったら空き地に行って植物と共にさわやかでやさしい風をあびていた。どんなことがあってもその空き地に行けばぜんぶわすれて気分がよくなった。わたしはむかし、その空き地に風の神様がいるのかなと思っていた。なんとなくそう感じたのは空き地に行くと「こんにちは」と言っているかのように優しい風が吹いたからだろうか。そんな空き地が無くなってしまった今でもわたしが手を横に振るとあの時と同じやさしい風が吹いている。

 「後悔先に立たず」ということわざがあるように絶滅した生き物たちはもう戻らない、だから人間にとって自然とは、破壊されたら戻らなくてほかの動物のためにもなる大切なものである。今、たくさんの建物が建って自然が減ってきている。だから、わたしたちがやらなくてはならないことは今ある自然を大切にすることだ。