【リョコウバト】が絶滅に追いやられた過程を詳細に説明した内容は、<<え2015/136pみ>><<え2010/164み>>
【「まだたくさんいる」という認識が…気づいたときにはすでに手遅れだった】という<<え2012/10み>>重要なポイントを見据えたうえでの状況説明や、実例についても【人間は身近なものの変化に対して非常に鈍感だ】と<<え2012/10み>>★一般化の主題 を用いて述べたところが、<<え2012/10み>>説明的な文章としてとても優れています。
さらに、以前住んでいた地域の公園がいつの間にか無くなったこともあわせて、人間は失ってから自然の重要性に気づくといくことを強調し、<<え2012/10み>>【喪失してからの後悔】を避けるための方法にまで言及したとても良い内容になりました。
よしたかさん、あなたの作文は、絶滅危惧種の問題に対する深い洞察を示しています。特に、リョコウバトの例を挙げて、過去の失敗から現代に何を学べるかを考察している点が印象的です。その飛翔の様子を「まるで空を覆い尽くすように」と表現するたとえが、読者に強い印象を与えることに成功しています。
また、過去に聞いた話や自らの体験を織り交ぜることで、文章がより立体的になっています。この技法は、単なる事実の羅列ではなく、個人的な体験を通じて問題の重要性を訴える効果的な方法です。さらに、ことわざ「温故知新」を使用して、自然保護の必要性を説く部分は非常に適切であり、その使い方が上手です。
文章の終わりに、始めに触れたリョコウバトと失われた公園の話を再び持ち出すことで、結びがしっかりとしており、読後感を高めています。全体を通じて、一般化の主題が明確であり、自然と人間との関係について深く考えさせられる内容となっています。
項目評価:
-たとえがうまく使われています
-前に聞いた話がよく書けています
-ことわざがよく書けています
-書き出しの結びがよく書けています
-一般化の主題がよく書けています
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1302字/600字
思考点:72点
知識点:92点
表現点:90点
経験点:79点
総合点:85点
均衡点:2点
■思考語彙 18種 21個 (種類率86%) 72点
、なぜ,。しかし,。だからこそ,かかわらざる,から言える,すべき,すると,たため,だろう,と思う,のかも,人間にとって,変化に対して,感じざる,気づかざる,見直すべき,返ると,避けるべき,
■知識語彙 78種 102個 (種類率76%) 92点
世紀,乱獲,人口,人間,今後,他国,価値,保育園,保護,個体,先住民,先進,公園,共生,初頭,効率,十分,友達,史上,喪失,場所,変化,大切,大群,大量,失敗,姿勢,存在,対策,対象,後悔,必要,急増,意識,手段,捕獲,推測,日間,最近,本来,様子,減少,温故知新,激減,狩猟,理由,生息,生活,産卵,町中,画家,発達,矛盾,破壊,移住,結果,絶滅,美味,背景,自然,行動,被害,言葉,証言,認識,身近,通信,過去,過程,都市,鈍感,関心,電報,非常,飛翔,高値,鳥類,鷺沼,
■表現語彙 137種 184個 (種類率74%) 90点
いま,うち,ここ,こと,これ,さ,す,そこ,たくさん,たため,たち,とき,ところ,ひとつ,まま,もの,よう,アメリカ,三,世紀,中,乱獲,人,人々,人口,人間,今,今後,他国,何,価値,保育園,保護,個体,僕,億,先住民,先進,公園,共生,初頭,前,効率,北,十,十分,友達,史上,喪失,国,場所,声,変化,多く,大切,大群,大量,失敗,姿,姿勢,存在,対策,対象,年,当たり前,後,後悔,必要,急増,意識,手段,手遅れ,捕獲,推測,数,方,日間,時,最近,期,木々,本来,棒,様子,浮き彫り,減少,温故知新,激減,狩猟,理由,生息,生活,産卵,町中,画家,発達,的,矛盾,破壊,私,移住,空,空き地,糞,結果,絶滅,美味,羽,肉,背景,自然,行動,表れ,被害,言葉,証言,話,認識,身の回り,身近,通信,遊び,過去,過程,部,都市,鈍感,銃,関心,電報,非常,頃,飛翔,高値,鳥,鳥類,鷺沼,
■経験語彙 40種 64個 (種類率63%) 79点
おる,かかわる,から言える,しまう,しれる,と思う,なくなる,ふる,られる,れる,住む,使う,入る,取る,売れる,変える,失う,学ぶ,守る,尋ねる,尽くす,建てる,得る,感じる,持つ,控える,暮らす,気づく,無くなる,生い茂る,生かす,続ける,行う,覆う,見直す,返る,途切れる,避ける,関わる,飛ぶ,
■総合点 85点
■均衡点 2点
50億
小6 よしたか(yositaka)
2025年6月3日
トキのように絶滅寸前にまで追い込まれた動物や、数を激減させている植物を救おうと努力する姿は、「人間の良識」と評される。しかし、絶滅がほぼ確実になるまで放置し、その段階になってようやく保護に乗り出すという姿勢には、大きな矛盾を感じざるを得ない。
アメリカが自然保護の先進国とされる理由のひとつに、他国よりも早く自然を破壊してしまったという背景があるのかもしれない。かつてアメリカには「リョコウバト」という鳥が生息していた。鳥類史上、最も個体数が多かったと言われ、18世紀には50億羽もいたと推測されている。しかし、リョコウバトは乱獲の対象となり、20世紀初頭には絶滅してしまった。
この鳥はとてつもない大群で生活しており、あるアメリカの画家は「まるで空を覆い尽くすように、三日間も途切れることなく飛び続けていた」と証言している。その飛翔の後には、町中が白い糞に覆われるほどの被害もあったという。にもかかわらず、リョコウバトの肉は美味とされ、都市部でも高値で売れたため、多くの人々が銃や棒を使って捕獲を行った。
北アメリカの先住民たちは、産卵期に捕獲を控えるなど、自然との共生を意識した行動を取っていた。しかし、19世紀に入ると移住してきた人々の人口が急増し、電報などの通信手段が発達すると、より効率的に大量の狩猟が行われるようになった。その結果、わずか数十年のうちにリョコウバトの個体数は激減してしまったのである。
保護すべきだという声もあったが、「まだたくさんいる」という認識が根強く、十分な対策が取られなかった。人々はその数の減少に気づかず、気づいたときにはすでに手遅れだったのだ。ここから言えるのは、人間は身近なものの変化に対して非常に鈍感だということだ。これは「変化に鈍い」というだけでなく、「当たり前」が失われていく過程に無関心であることの表れでもあるのではないか。
最近、保育園まで暮らしていた鷺沼のことを、今もそこに住んでいる友達に尋ねてみたところ、「あの公園、無くなったよ」と言われた。あの公園とは、僕たちが小さい頃から遊び、木々が生い茂っていた本当に身近な場所だった。その公園はいま空き地のままで、まだ何かが建てられた様子もない。では、なぜ公園はなくなってしまったのだろう。
自然とは、本来、人間にとって最も身近で、最も大切にすべき存在なのではないか。しかし、その大切さに気づくのはいつも失われた後である。身の回りの自然が少しずつ姿を変えていても、人はその変化に気づきにくい。だからこそ、当たり前の中にある価値を見直し、失う前に守る意識を持つことが必要なのだと思う。
この話をふり返ると、「喪失してからの後悔」は避けるべきであり、今あるものを守ることの大切さが浮き彫りになる。まさに「温故知新」過去の失敗から学び、今後の行動に生かすという言葉が、この話にはふさわしい。リョコウバトの絶滅や、失われた公園を通じて、私たちは自然との関わり方を改めて見直すべき時に来ているのではないか。