にすけくん、こんにちは。勉強すればするほど豊かな知識に裏付けられて成長していくと信じて頑張る(がんばる)のだけれど、そのせいで目が曇っ(くもっ)たり、直感が冴えなくなってくるのは残念なことです。感受性を上手く育てるようなものの見方をしたいですね。
 まず、先入観は思考の(はば)狭く(せまく)します。ここはもう少し具体的な事例を示すといいですね。
 また、新鮮(しんせん)な感覚でのぞむと、新しい発見もあります。ガイドブックに頼り(たより)過ぎない方がいいということですよね。
 たしかに、予備知識や一般(いっぱん)常識は手引きになります。しかし、まずは自分の目で見て自分で判断することをして、その上で他者の声に耳を傾ける(かたむける)。このバランスが大切ですね。

<<え2012/96jみ>>


なかすけさん、作文の提出ありがとうございます。
この作文では、知識が先行することのデメリットを、自身の経験や具体例を交えて効果的に説明しています。
第一の理由である先入観による見失う本質について、小学校時代のエピソードを挙げることで、読者に親近感を持たせつつ、説得力をもって主張を展開しています。
また、第二の理由では、ディズニーランドでの経験を例に出し、知識に頼ら(たよら)ないことの利点を具体的に示しており、その効果がうまく表現されています。

さらに、文章全体を通じて、一般(いっぱん)化の主題がよく書けており、人間の知覚や理解における知識の役割について広く考察しています。
それにより、読者が自身の経験や考えを反映させやすい内容となっており、思考を促進(そくしん)する効果があります。

最後に、作文の結びで、「知識に縛ら(しばら)れず、物事を自由に見ることは大切だ」という文章を再度強調することで、冒頭(ぼうとう)の主張にしっかりと繋がっており、書き出しの結びがよく書けています。
これにより、主題が明確に読者に伝わり、説得力のある結論へと導かれています。

全体的に、課題の指示に従いながら、自分の意見や経験を交えて考察を深めている点が評価できます。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:954字/600字
思考点:74点
知識点:66点
表現点:68点
経験点:71点
総合点:77点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 19種 24個 (種類率79%) 74点
 確か, 第,。しかし,。だから,あると,ざるば,するため,できるかも,できるから,として考える,と思う,ないから,なければ,のかも,ません,れざる,成り立たざる,知るべき,見よう,

■知識語彙 42種 71個 (種類率59%) 66点
一般,中心,予備,体験,余裕,余計,先入観,判断,効率,名言,固定,多方面,大事,大切,小学校,必要,情報,意外,感受性,感性,景色,本質,無心,無知,物事,理由,発見,直感,知識,自分,自己,自然,自由,苦手,行動,見方,視点,観念,迷惑,邪魔,部分,集中,

■表現語彙 89種 156個 (種類率57%) 68点
 確か,あと,こと,これ,ごと,するため,そこ,そのもの,それ,たち,とき,ところ,のち,ほう,もの,よう,われわれ,ディズニーランド,バランス,ミッキー,一,一つ,一般,上,中心,予備,二,人,人びと,他,体験,余裕,余計,僕,先入観,出会い,判断,効率,名言,周り,固定,声,多く,多方面,大事,大切,好き,嫌,小学校,心,必要,情報,意外,感受性,感性,新た,方,景色,本質,様々,横,無心,無知,物事,理由,発見,的,目,直感,知識,私,糧,耳,自分,自己,自然,自由,苦手,行動,裸,見方,視点,観念,迷惑,邪魔,部分,隠れ,集中,頃,

■経験語彙 35種 50個 (種類率70%) 71点
あう,うける,おく,かける,かたむける,しまう,しれる,せる,できる,として考える,とらえる,とらわれる,と思う,もどす,れる,信じる,向ける,味わう,学ぶ,引く,得る,成り立つ,探す,接す,気づく,照らす,直す,知る,縛る,置く,見える,見つける,見つめる,触れる,頼る,

■総合点 77点

■均衡点 7点
 

見てから知るべきである
   中1 なかすけ(nakasuke)  2025年6月2日

 見てから知るべきである、知ったのちに見ようとしないほうがいい。われわれは「知る」ということをとても大事なこととして考えている。しかし、ものごとを判断したり、それを味わったりするときには、その予備知識や固定観念がかえって邪魔になることがある。だから、まず見ること、それに触れること、体験すること、そしてそこから得る直感を大事にすること、それが大切なのだ。実際にものを見たり接したりするときには、これまでの知識をいったん横へ置いておき、そして裸の心で自然にまた無心にそのものと接し、そこからうけた直感を大切にし、そのあとであらためて、横においていた知識をふたたび引きもどして、それと照らしあわせる。自分の感性を信じつつ、なお一般的な知識や、他の人びとの声に耳をかたむける余裕、このきわどいバランスの上に私たちの感受性というものは成り立たねばなりません。僕は、知識に縛られず、物事を自由にそして、ありのままにとらえること、見ることが大切だと思う。

 第一の理由として、先入観や固定観念があると、物事の本質を見ることができないからだ。小学校の頃、苦手な人がいたのだが、僕は、その人は自己中心的で、周りの人に迷惑をかけ、それでも学ばない人という、嫌な部分でしかその人を見ていなかった。だが、実際のところは、優しい部分があったのかもしれない。自分は、嫌な人だという固定観念にとらわれていたのかもしれない。本質を見つけるには、知識ばかりを行動の糧にするのではなく、しっかりと見つめ直す必要があるのだ。

 第二の理由として、知識に頼らない方が、見方が様々になり、余計な情報や意外な気づき、新たな発見や出会いにも目を向けることができるからだ。僕は、ディズニーランドやシーに行くことが好きなのだが、隠れミッキーがあると知り、それを探すことに集中してしまい、他の景色などを詳しく見ることができなかった。予備知識がないことで、視点を一つに縛られず、多方面から物事を見ることができるのである。

 確かに、知識があった方が、物事を効率よく、より詳しく見えることができるかもしれない。しかし、「行動するためには多くのことに無知でなければならない。」という名言があるように、知識に縛られず、物事を自由に見ることは大切だ。