日本語で必要な比喩
中1 すりりんご(akimano)
2025年6月3日
この詩のいのちは、美しい願い事のようにという「比喩」にあると言える。比喩を日常でも効果的に使うと、表現が生きてくる。比喩は詩歌で古来から重要な動きをしてきた。比喩表現をふだんの生活の中でも使うべきだ。
第一の理由は、比喩を使うと、あいてにわかる説明ができるからだ。私は、卓球を習っている。最初に卓球で習う打ち方は、フォワという基礎の打ち方だ。フォアを打つときは、右足に重心をおき、少し体をねじる。そして、ボールがきたら、ボールをラケットでキャッチし、そしてラケットを振り、ボールを相手のコートに入れる。ラケットを振った後は、ラケットを持っている手の肘を顔までもっていく。顔までもっていったら最初の動きに戻り、ボールを打っていく。その繰り返しで、フォワ打ちが成立する。また、フォワを打つ高さは、実際には長さがしっかり決められていると思うが、先生は、卓球台をまな板として包丁を使って大根を切るときのラケットの位置を保ちながら体をねじってボールを打つ、と教えてもらった。高さや体をねじる角度などを正確には図らず、比喩を使った説明は、よくわかった。私は、今でもフォア打ちでボールがネットにかかってしまったときは、この先生から教えてもらった、大根を切るときのラケットの位置を保ち、打つことに気を付けている。相手に分かりやすく伝えるためには、比喩が必須となる。
第二の理由は、比喩を使うと、たとえのほうのものも連想でき、二倍以上、豊かになるからだ。以前、本を紹介する場面で友達が怖い本を紹介していた。怖い本といったらどのような怖さの本をイメージするか。それは、人それぞれだと思う。だから、その本の怖さがどれくらいなのかを相手がすぐにわかるように比喩を使って説明する。その友達は、眠れなくなるくらいの怖い本、と怖さのレベルを表していた。聞いていた私は、ずっと記憶に残ってしまうぐらいの本なのだろうと思った。比喩を使うと、物事を細かく相手に伝えることが出来る。比喩は物事限定に使えるわけではない。人にも使える。「あの人は明るい人だ。」という情報を友達Aから聞いたとする。しかし、明るい性格といっても、種類があると思う。テンションが高い人を明るい人だともいうし、元気で活発な人を明るい人だともいう。次に、「太陽のように明るい人だ。」と、友達Bが話していたとする。すると、太陽のように、光り輝くみんなの人気者なのだろう、と予測することが出来る。比喩は、出来事を伝えるためには、欠かせない日本語文法の一つである。
確かに、数字などを使って正確に表す方が適している場合もある。卓球での正確な角度などが当てはまる。しかし、辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である、という名言があるように、比喩を使う事で、自分が伝えたいことを相手にうまく伝えられると思う。だから、相手に分かりやすく理解してもらえるために比喩表現をふだんの生活の中で使うべきだと考える。