あきひろさん、今回の作文について講評(こうひょう)をさせていただきます。

作文のテーマが非常(ひじょう)興味深く(きょうみぶかく)、文化や知識(ちしき)がどのように(わたし)たちの感じ方に影響(えいきょう)与える(あたえる)かを具体的な例を通じてよく表現(ひょうげん)されています。
特に、コオロギの声が日本人には美しい音に聞こえ、ヨーロッパ人には雑音(ざつおん)に聞こえるという例は、文化の違い(ちがい)がどのように(わたし)たちの感覚に影響(えいきょう)与える(あたえる)かを示す(しめす)のに非常(ひじょう)効果(こうか)的です。
また、自分の経験(けいけん)を交えて、先入観がどのように(わたし)たちの感じ方を変えるかを説明している点も印象的でした。

あきひろさんが自分の過去(かこ)の体験を引き合いに出しながら、その経験(けいけん)から何を学んだのかを明確(めいかく)に書いているのも素晴らしい(すばらしい)です。
このように自分の体験を振り返り(ふりかえり)ながら、読者に教訓を伝えることは、文章をより深く、感動的にする効果(こうか)があります。

結びの部分で、これからは多様な見方を大切にしたいという意見が、作文全体の流れとしっかりとつながっていて、非常(ひじょう)に良い締めくくり(しめくくり)になっています。

全体を通して、あきひろさんの作文は、読者に思考を促す(うながす)内容(ないよう)であり、文化的な違い(ちがい)個人(こじん)認識(にんしき)について深く考えさせるものでした。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-たとえがうまく使われています。
-前に聞いた話がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 先入観の向こうにやさしさが na 06月3週 あきひろ
字数/基準字数:
1132字/500字
思考点:56点
知識点:71点
表現点:69点
経験点:57点
総合点:66点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:59点
知識点:74点
表現点:73点
経験点:60点
総合点:67点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙12種13個92%56点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙49種81個60%71点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙90種180個50%69点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙25種42個60%57点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1132字
 56点
 71点
 69点
 57点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 12種 13個 (種類率92%) 56点
n一方,か考える,たから,だから,と思う,と考える,のちがい,をなぜ,忘れざる,思う,知識によって,聞こえざる,

■知識語彙 49種 81個 (種類率60%) 71点
人気,人間,以来,価値,俳句,先入観,先生,全体,分類,変化,大切,季節,年生,強弱,後悔,微妙,意味,担任,敏感,文化,文学,日本,日本人,日本語,最初,最後,最悪,最高,毎日,環境,発達,登場,知識,結論,聴覚,背景,能力,自分,自然,英語,見方,言語,重視,長文,雑音,離任,風物詩,高低,高周波,

■表現語彙 90種 180個 (種類率50%) 69点
こと,これ,さ,それ,ただ,とき,のちがい,ぼく,よう,ん,アクセント,コオロギ,ノイズ,フランス語,ヨーロッパ,リズム,中,人,人気,人間,以来,仲,体,価値,俳句,先入観,先生,全体,分類,口,声,変化,大切,姉,嫌い,季節,家,年,年生,強弱,後悔,微妙,心,意味,感じ,担任,敏感,文化,文学,方,日本,日本人,日本語,最初,最後,最悪,最高,梅干し,毎日,涼しげ,環境,発達,登場,的,知識,細か,結論,考え方,耳,聴覚,背景,能力,脳,自分,自然,英語,虫,見方,観,言語,詩,重視,長文,雑音,離任,音,風物詩,高低,高周波,鳴き声,

■経験語彙 25種 42個 (種類率60%) 57点
あげる,おどろく,か考える,しくむ,しまう,つつむ,と思う,と考える,れる,わかる,信じる,合わせる,変わる,帰る,忘れる,感じる,捉える,生まれる,聞き取る,聞く,聞こえる,育つ,落ち着く,落ち込む,限る,

■総合点 66点

■均衡点 3点
 

先入観の向こうにやさしさが
   小5 あきひろ(asiguru)  2025年6月3日

 コオロギの声は、日本人にはきれいで美しく聞こえるが、ヨーロッパでは雑音と捉え雑音と聞こえるといわれる。アオマツムシの声も、帰化昆虫だということを知ってからうるさく聞こえるようになる。知識と習慣は物の見方を変えるといわれる。自分のものの見方や考え方が絶対のものだと思わないことが大切だ。

 ぼくの2年生のときの担任の先生は物凄く人気でやさしい先生だった。姉はこの先生が嫌いだったぼくもそのことを信じて、家に帰って「先生が○○先生だった~」と落ち込みながら口にした先入観があったからだ。そのときの心の中には最悪だ・怖いんだしかなかったやさしいことがわかったときは、体の中全体が先入観につつまれたことに後悔している。それ以来、最高の仲で2024年に離任してしまったときに最後梅干しをあげた。

 ChatGPTと考えた。長文の中にあった「ヨーロッパの人の耳には、あの美しいコオロギの鳴き声も雑音としてしか聞こえない」をなぜか考えていく。最初に人間の脳は、生まれてから毎日に聞いている言語の音(リズム・高さ・強さなど)に合わせて耳が発達する。これを「聴覚のチューニング」という。

日本語はアクセントの言語で、音の高さの微妙な変化を敏感に聞き取る能力が育つ。 コオロギの「リーン、リーン」という音は細かな高低の変化があり、日本人の耳には「涼しげ」「落ち着く」など意味のある音として感じる。

一方、英語やフランス語などのヨーロッパ言語は強弱アクセントで、高低より強さに敏感。

コオロギの声はただの「高周波ノイズという高くて細かい雑音」にしか聞こえず、意味を感じない=雑音に分類される。日本文化では、虫の音(虫の声)は「自然の声」「季節を感じる風物詩」として、詩や俳句にもよく登場します。ですがヨーロッパ文化では虫の音は「環境音」や「背景のノイズ」とされることが多く、詩や文学ではあまり重視されない。結論は、虫の声の聞こえ方 日本人、意味のある声 ヨーロッパ人、意味のないノイズ 文化的価値観日本人、季節の風物詩として大切 ヨーロッパ人、あまり重視されない背景音。

 ぼくは、同じ音でも、育った言語や文化、知識によって感じ方が大きく変わることがわかった。

コオロギの声を「美しい」と感じる日本人と、「雑音」と感じるヨーロッパ人のちがいは、耳のしくみや脳の捉え方、文化のちがいから生まれている。

また、アオマツムシのように、知識や先入観があるだけで、音の感じ方さえ変わってしまうということもおどろきだった。

だから、これからは自分の感じ方や考え方がいつも正しいとは限らないことを忘れずに、いろんな見方を大切にしたいと思った。