坊主のねぐせからのひらめき
高1 あかぬり(akanuri)
2025年6月3日
一九八〇年代になって一挙に噴出したコンピュータ・コミュニケーション技術の発展と普及を生み出したのは、七〇年代に浸透した資源有限感によって生じた人々の欲求の変化、つまり美意識と倫理観の変化だといえる。いま進んでいる技術革新が増加させようとしている「知価」創造は、現実的にも理論的にも数値化不可能な性格のものである。今、世界の先進諸国で起こっている変革は、産業革命以来二百年振りに人類が迎えた「新社会」を生み出す大変革、いわば「知価革命」なのである。
数値化できないものごとも大切にしていくべきだ。
第一の方法は、固定されたものよりも大切な、想像力や発想力を評価することだ。僕が、FC今治里山校に入学してからもう二か月が経った。普通の高校とは大きく違う変わった学校で、定期テストがない。だが残念ながら、単元別テストは教科によってはある。その中でも、英語の単元別テストは面白かった。ボーナス点がめちゃくちゃ出るのだ。その英語の先生が面白いと思ったものや、いい発想だと思った解答には、ボーナス点が与えられる。そしてその量が半端ではなかった。自作ことわざを英語で考えて一つ書けという問題で、本当にがんばって「Bed hear of shaving head is irreversible.」ということわざを造った。訳すると「坊主頭のねぐせは直らない」だ。そこから、めったに起こらないことが起きると、取り返しがつかなくなるという意味を込めている。僕のことわざに先生は心を打たれて(?)ボーナス点をいっぱいくれた。ひらめこうとがんばったかいがあったと思う。ちなみにこのことわざは、僕の体験談に基づいている。
第二の方法は、経験から得られるものを大切にすることだ。数値だけに頼っていても上手くいかないことは多くある。その一つが釣りだ。たとえば、多くの人が使っているエギ(疑似餌)があるとする。それが一番釣れるのかと思いきや、海の状態や地域差によって大きく変わってくるのだ。僕はカタクチイワシを釣るときは、冷凍された生のオキアミを使っているが、全国的には、加工されたチューブ型のオキアミを使っている人が多いようだ。一度それでやってみたが、全く釣れなかった。においであったり、原材料であったりで違ってくる。数値ではなく、経験に頼ることも大切だと思った。
たしかに、様々なものごとを数値化し、みえやすくすることもよい。しかし、数値化とは目的ではなく、手段の一つであり、その先にあるものが目的である。だから、数値化することだけにとらわれず、経験や発想力も大切にしていくべきだ。