あうさのさん、この度の小論文、大変興味深く拝読いたしました。
国際感覚というテーマについて、自国だけでなく全地球的な視点を持つことの重要性を、具体的な例を交えて解説されており、非常に理解しやすかったです。

特に、剣道(けんどう)の団体戦を例に挙げた部分では、先を見通すことの重要性を実体験から学んだことが伝わり、説得力がありました。
また、グレタ・トゥーンベリの事例を引用することで、自分(じく)を持つことの大切さと、それがどのように社会に影響(えいきょう)与え(あたえ)うるかを示されていて、非常に示唆(しさ)に富んでいます。
名言「全体の利益は部分の利益に勝る」を引用し、自己の考えを補強する手法も効果的でした。

この作文からは、あうさのさんがいかに広い視野を持ち、深い思考をしているかが伝わってきます。
これからも、多角的に物事を捉え(とらえ)、それを自分の言葉で表現する力をさらに伸ばし(のばし)ていってください。

####項目(こうもく)評価
-方法がよく書けています。
-生き方の主題がよく書けています。
-名言がよく書けています。
 

森リン評価 全体の利益の重み ra 06月2週 あうさの
字数/基準字数:
1460字/600字
思考点:87点
知識点:78点
表現点:83点
経験点:88点
総合点:90点
均衡点:6点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:6点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙24種31個77%87点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙59種98個60%78点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙121種225個54%83点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙46種72個64%88点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1460字
 87点
 78点
 83点
 88点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 24種 31個 (種類率77%) 87点
 確か, 第,、もちろん,。きっと,。しかし,。だから,。つまり,おくと,くるかも,た場合,だろう,とらわれざる,と思う,ないから,なければ,ならざる,なるので,のため,みると,を考える,取らざる,取れば,多いので,姿勢によって,

■知識語彙 59種 98個 (種類率60%) 78点
世界中,人数,以上,余裕,作戦,先生,全体,利益,努力,勇気,勝利,危機,参加,各国,名言,団体,国内,国連,地球,変動,大人,姿勢,学校,対策,将来,平和,影響,彼女,必要,指導,方法,時代,最低,最大,未来,本数,正義,気候,注目,活動,深刻,温暖,状況,環境,発信,相手,確定,練習,自分,自国,若者,行動,補欠,言葉,試合,議会,運動,部分,金曜日,

■表現語彙 121種 225個 (種類率54%) 83点
 確か,あなた,きっかけ,こと,この間,たち,た場合,どれ,のため,よう,ギリギリ,サミット,スウェーデン,スコア,ストライキ,チーム,デモ,ノミネート,ノーベル,メッセージ,ライバル,ラッキー,一,万,世界中,二,人,人数,以上,何,余裕,作戦,先,先生,全体,利益,前,力,努力,勇気,勝利,化,危機,参加,各国,名言,向こう,周り,回,団体,国内,国連,地球,変動,夢,大人,姿勢,子ども,学校,家,対,対策,将来,平和,年,引き分け,影響,彼女,必要,感,戦,指導,数,新た,方,方法,時,時代,最低,最大,未来,本,本数,正義,歳,気候,注目,活動,流,深刻,温暖,状況,環境,番,発信,百,目,相手,確定,私,練習,考え方,者,自分,自国,若者,行動,補欠,言葉,訴え,試合,議会,負け,賞,軸,運動,部分,金曜日,闘い,頭,TI,

■経験語彙 46種 72個 (種類率64%) 88点
おく,くれる,しまう,しれる,つく,できる,とらわれる,とる,と思う,もらう,られる,れる,わかる,を考える,与える,信じる,入れる,出る,動かす,勝る,及ぼす,取る,取れる,報う,変わる,奪う,始める,守る,広がる,座り込む,引き分ける,戦う,抱く,持つ,揃う,支える,教える,決める,知る,続ける,聞く,見通す,訴える,負ける,貫く,足りる,

■総合点 90点

■均衡点 6点
 

全体の利益の重み
   中3 あうさの(ausano)  2025年6月2日

 国際感覚という言葉は、国際化という言葉がそうであるように、その捉え方が人によってまちまちだ。日本人は日本という国の枠を考える。しかし、現代では国益さえ守れればそれで良い、という時代ではなくなって来ている。国際感覚だけでなく、より広い、地球市民としての意識が要請されるようになってきた。地球市民であるということは、最も普遍的な定義だと言えるかもしれない。

私は、自国の利益だけではなく全地球的な利益を考えられる人間になりたい。

 そのための方法としては第一に「先を見通す」ことだ。

剣道の団体戦では、基本5人対5人で戦う。自分のチームが後何本取れば勝利できるのか、相手チームに何本取られたら負けなのかなどを考えて戦うことで作戦が変わってくる。私のチームは3人しかいない。団体戦は最低でも3人必要になるので、ギリギリ出られる人数である。しかし、もし相手チームが5人揃っていた場合、2人足りないから向こうに4本取られてしまったことになる。つまり、4本は取らないと負けてしまうのだ。この間も、よく練習を共にするライバルチームと戦った。相手のチームは補欠が出るほど多いので、もちろん5人揃っている。私たちは4本以上取らなければ負けてしまう。1人目が引き分けで私の番が来て、私も一本も取らずに引き分けてしまった。1人が取れる本数は最大で2本である。だから私たちのチームの負けが確定してしまったのだ。この時に先生からもらった言葉が「先を見通す」ということだった。

「スコアをいつ何時でも頭に入れておくと、自分がどのような闘い方をしなければならないのかがわかる。だから、自分のチームの状況を知って、先を見通して試合をしてもっと余裕のある試合にしてほしい。」

このことを聞いて私も先を見通すことで周りを支えていきたいと思った。

 第二の方法としては「自分軸を持つこと」だ。

スウェーデンの環境活動家「グレタ・トゥーンベリ」という方がいる。15歳の時たった1人で学校ストライキを始めた。彼女は、地球温暖化や気候変動が自分たちの将来にどれだけ深刻な影響を与えるかに危機感を抱いた。そして「大人たちが何も行動しないなら、自分が行動する」と決め、スウェーデン議会の前に座り込んで、気候変動対策を訴えた。グレタの訴えはスウェーデン国内だけでなく、世界中の若者を動かし、「Fridays for Future(未来のための金曜日)」という運動に広がった。2019年の国連気候行動サミットでは、各国の指導者たちの前で強いメッセージを発信した。「あなたたちは私の夢と子ども時代を奪った。でも私はまだラッキーな方です。」この方はTIノーベル平和賞に数回ノミネートされ、世界中で数百万人の若者が気候デモに参加するきっかけをつく流というような、世界中に影響を及ぼした一人だ。グレタ・トゥーンベリは、自分の信じる正義を貫く姿勢によって、自国の利益にとらわれず、地球全体の未来を考える行動をとった。たった一人の勇気が、世界中を動かす力になることを教えてくれた。

 確かに、全体の利益ばっかり見てしまい、自分の利益を守ることができないのはよくないだろう。しかし、「全体の利益は部分の利益に勝る。」という名言があるように、全体の利益を考えていくことを続けていきたい。きっと、全体の利益を考えることで自分の努力も報われるだろう。自分の利益だけならず、全体の利益にも注目してみると、また新たな考え方が出てくるかもしれない。