買う前から
小5 わかば(akahime)
2025年6月4日
「390円!?」
私はお金が好きだ。お金が好きというか、お金がどんどん増えていくのを見るのが好きなのだ。だから、日頃からなるべく『良いお買い物』をしたい。友達の中には、お金を使いすぎてお母さんによく怒られているという子がたくさんいる。でも、私はお母さんにそんなことを言われたことは一回もなく、逆に、
「ねぇ、この前おばあちゃんからもらったお金使ったら?」
と言われたことは多々ある。もらったお金を使わずにためておくより使ってくれた方が、送った側としてはうれしいのだとお母さんは言う。この家族に、
「お金の使いすぎじゃない?」
というのは私の役目で、レストラン等でよく両親に注意することがある。でも、私だってお金が使いたくないわけではない。高いものを買って、結果的に損をしたくないのだ。損はお金が高いときにだけするものではなく、安いものを買っても可能性としてはある。すぐにそれが使えなくなってしまったら、いくら安くても、その分のお金は『損』するのだ。だから、それの対策として、私は何かを買うときには、何のために買って、どういうときに使うのかを考え、説明書があれば、それを読む。最近あったことで例を挙げると、友達のMちゃんと桜木町のワールドポーターズへ行ったときのことだ。とあるショッピングセンターで買い物をした。そこのすべての商品が390円でとてもお得に見えた。皮でできたオシャレなバッグや、ペンケース等も同じ390円なのだ。誰もが持っていそうなハンカチと、高級そうに見えるバッグが同じ値段で売っている。この二つは釣り合う商品ではない。これは、バッグを買った方が良いお買い物ができるのだといえるのだろうか。それは、果たしてあっているのだろうか。そのとき私が欲しいと思っていたのは、オシャレな時計だった。10000円しても、買うかどうか迷えるくらいの代物だ。普通、390円の物がそんなお金で売っていたら誰も買わないが、その時計の前で、10000円と分かっても立ち止る人はいると思われる。そんな時計が、なぜこんな安いお金で売ることができるのだろうか。そう考えてみると、電池が入っていなかったり、壊れやすかったり、一か月で使えなくなったりすることが考えられる。だから、損をしたくない私は、そこに気が付いて、説明書を一言一句読み落とさないように読んでから、『買う』ときめた。説明書を読んで購入するのも、安いから、と購入するのも、結果的には変わらない。しかし、前者を日頃からしておくことで、よくない買い物をしそうになったときに、自分で止めることができると私は思う。でも、時計をジロジロと観察していると、周りの人に、『変な人』という目でジロジロ見られた。私に見られている時計の気持ちが想像できた。まるで、天国か地獄か決める、大魔王みたいな目で怖かっただろう。
運動会のレジャーシート等を準備していた時に、母が
「日本人は、安いからいいや、って捨てることを予想して買っているかも。」
とボソッとつぶやいた。その言葉が心に残ったので、問い返してみると、
「ほら、運動会のレジャーシートとか。」
と足元に広げているレジャーシートを指さしながら、説明してくれた。レジャーシートは、毎年百均で新しいものを買って、毎回捨てている。友達にききこみをしてみると、大体の子が私のおうちと同じと言っていた。でも、Rちゃんは、違って、
「一年生の時からずっと同じものを使っているよ。」
と話してくれた。百均のレジャーシートでは、そんな長い時間はもたないから、きっと少し高いものをずっと使っているのだろうと考えた。そっちの方がどう考えてもエコだし、長い目で見ればお金もあまりかからない。インドと日本のCO²排出度を調べてみた。日本では年間で一人あたり、8,65らしい。それに比べてインドは1,897だ。もしかしたら、必要としているものが少ないから、工場が少なくなって、CO²も出ないのかもしれない。
日本人にはものを浪費してしまう悪い習慣がある。それを止めるためには、買うときの初めから注意が必要ということが分かった。
「瀬能はどうなっているのだろう?」