◆【三文ぬき書き】はOKです。7月からは、三文を意味が通じるようにまとめる〔要約〕をしていきます。
◆習字の授業(じゅぎょう)で使う習字セットを家に忘れ(わすれ)てきてしまった。「終わった〜!!!!!」と思ったけれど、習字が中止になったから、かえって重い習字セットを持ち運ばずにすんだとは、まさに怪我(けが)の功名♪
◆お母さんは、用意が間に合わなくて予定していたものの次の電車にのったら、小学生のころに仲の良かった友達に会えたとのこと。すばらしい偶然(ぐうぜん)でしたね。
◆「功名」ってなんだ? 調べてみたら、手柄(てがら)を立てて名をあげること。「地獄(じごく)から天国」みたいなもの。
◆『これからは重くても忘れ物(わすれもの)はしないようにしたいな』。そういうこともあらためて考えることができた怪我(けが)の功名でした。

       <<え2004/249み>>


ななりあさん、作文の提出(ていしゅつ)ありがとうございます。この作文では「怪我(けが)の功名」というテーマをとてもうまく扱っ(あつかっ)ていて、読んでいて楽しい気持ちになりました。

まず、実際(じっさい)の歴史的な事例としてドライクリーニングの発見のエピソードを取り上げ、その後、自分自身や家族の経験(けいけん)織り(おり)交ぜている点が素晴らしい(すばらしい)です。これにより、テーマに多角的にアプローチしていることが伺え(うかがえ)ます。さらに、母親の経験(けいけん)を例に挙げることで、前の話聞いた話がよく書けています。また、自分自身の失敗が思わぬ幸運につながったエピソードを挙げることで、心の中で思ったことがよく書けています。それによって、読者にも「怪我(けが)の功名」の意味がより深く伝わるようになっています。

文章全体を通して「ですます」調の説明が適切(てきせつ)に使われており、事実だけでなく、説明や描写(びょうしゃ)適切(てきせつ)混在(こんざい)しているため、文章が生き生きとしています。「地獄(じごく)から天国」のたとえも、テーマとしっかりと連動していて、たとえがうまく使われています。

最後に「忘れ物(わすれもの)は良くないからね」という締めくくり(しめくくり)は、感想だけでなく、自分への戒め(いましめ)としても機能(きのう)しており、動作情景(じょうけい)の結びがよく書けています。このように、多くの良い点が詰まっ(つまっ)た作文でした。素晴らしい(すばらしい)ですね!

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-前の話聞いた話がよく書けています
-ですますがよく書けています
-心の中で思ったことがよく書けています
-動作情景(じょうけい)の結びがよく書けています
-たとえがうまく使われています

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:639字/400字
思考点:49点
知識(ちしき)点:55点
表現(ひょうげん)点:58点
経験(けいけん)点:57点
総合(そうごう)点:62点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 9種 10個 (種類率90%) 49点
くると,するため,だから,だそう,と思う,ないから,みると,挙げると,言うと,

■知識語彙 26種 43個 (種類率60%) 55点
一段落,世界,中止,予定,体験,先生,功名,友達,地獄,天国,失敗,学校,実感,小学生,年生,怪我,意味,手柄,方法,用意,発見,第一声,結果,習字,言葉,電車,

■表現語彙 65種 99個 (種類率66%) 58点
こと,ころ,さい,さん,しょ,するため,そう,それ,たくさん,たち,つまり,なん,みたい,もの,もん,よう,ん,オイル,クリーニング,セット,テーブルクロス,ドライ,ラン,一つ,一段落,世界,中止,予定,人,仲,体験,例,先生,功名,友達,名,地獄,天国,失敗,学校,実感,家,小学生,年生,忘れ物,怪我,意味,手柄,方法,日,時,次,母,気,用意,発見,私,第一声,結果,習字,言葉,話,重,電車,頃,

■経験語彙 25種 32個 (種類率78%) 57点
あげる,こぼす,しまう,だす,てる,と思う,やる,わかる,乗る,会える,似る,使う,帰る,忘れる,持つ,挙げる,知る,立てる,終わる,繋がる,見つかる,見つける,読む,調べる,間に合う,

■総合点 62点

■均衡点 7点
 

怪我の功名 感想文
   小5 ななりあ(nanaria)  2025年6月3日

 怪我の功名 失敗をしたのにそれがかえって良い結果になった、ということ。また、なんの気もなくやったことが,たまたまよい結果になった、ことでもある。ドライ・クリーニングの方法を世界ではじめて見つけたのも、さいしょは失敗からだった。テーブルクロスにオイルをこぼしたばかりに、べランさんはとっても大きな発見をしたのだ。怪我の功名なんて知らなかった。でも、意味がわかってくるとこんな話はたくさん見つかる。一つ例を挙げると、3〜4年生のころ、習字をするために使う習字セットを学校から遠い家に忘れてきてしまった。忘れた時の第一声。「終わった〜!!!!!」でもその日の習字は中止になって、持ってきた人たちに「あぁ……ごめん持って帰って(*´-`)」なんて先生が言ってたもんだから、重〜い習字セットを忘れてよかったと思ったことがある。母が体験した「怪我の功名」は、用意がが間に合わなくて予定していたものの次の電車に乗ったら、小学生の頃仲が良かった友達に会えたことだそう。それにしても、「功名」ってなんだ?調べてみると手柄を立てて名をあげること、だそう。怪我、つまりは失敗から手柄を立てて名をあげること……繋がるね。この話を読んで,怪我の功名は良いことだと実感した。私の言葉で言うと,「地獄から天国」みたいなものだ。母の話はOさんの話によく似ていたが,私にあった怪我の功名は一段落にある例に似ていると思った。あぁ!でもでも,忘れ物は良くないからね。これからは重くても忘れ物はしないようにしたいな。