あかたよさん、今回提出(ていしゅつ)してくれた作文について、素晴らしい(すばらしい)点をいくつか挙げさせていただきます。

まず、インドと日本の生活様式の違い(ちがい)を具体的な例を交えて説明している点が非常(ひじょう)に良かったです。自転車やボールペンの例を使って、資源(しげん)の大切さや環境(かんきょう)問題に対する考え方の違い(ちがい)をうまく表現(ひょうげん)しています。これにより、読者にとって非常(ひじょう)理解(りかい)しやすい内容(ないよう)となっているでしょう。

また、お母さんから聞いた話を引用することで、文章が一層(いっそう)立体的になっています。お母さんの経験(けいけん)を通じて、都市生活と田舎(いなか)生活のギャップについても考えさせられる内容(ないよう)となっていて、家族の世代を超え(こえ)価値(かち)観の違い(ちがい)や学びを感じ取ることができます。

さらに、最後に自分自身の行動(ボールペンの(しん)交換(こうかん)する行為(こうい))に言及(げんきゅう)し、結びに持っていく方法は非常(ひじょう)効果(こうか)的でした。これにより、文章全体がきちんと一つのテーマに沿っ(そっ)てまとまっており、読み手に強い印象を与える(あたえる)ことができています。

これらの点から、あかたよさんの作文は非常(ひじょう)によくできていると感じます。今後もこのような洞察(どうさつ)富ん(とん)視点(してん)で色々なテーマに挑戦(ちょうせん)してみてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
-たとえがうまく使われています。
-前に聞いた話がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 インドではほうぼうの町角でを読んで na 06月2週 あかたよ
字数/基準字数:
1336字/500字
思考点:82点
知識点:67点
表現点:71点
経験点:80点
総合点:79点
均衡点:4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙22種32個69%82点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙43種67個64%67点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙95種168個57%71点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙41種64個64%80点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1336字
 82点
 67点
 71点
 80点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 22種 32個 (種類率69%) 82点
。しかし,。どうして,いうと,いるから,いると,しよう,すると,だろう,できるかも,できれば,と思う,なれば,のかも,は思える,よく考える,を考える,使おう,地球に対して,地球らしい,変るから,多いから,考えると,

■知識語彙 43種 67個 (種類率64%) 67点
両親,中学,交換,人間,便利,修理,全体,再生,友達,受験,問題,地球,大事,大切,子供,学校,家族,帰省,年間,影響,徹底的,必要,情報,意識,愛着,成長,教育,新品,旧友,最中,本来,東京,熱心,環境,生活,生物,田舎,空気,経済,自転車,計算,資源,関係,

■表現語彙 95種 168個 (種類率57%) 71点
お母さん,がち,こと,ごみ,さ,そう,それ,たくさん,だらけ,ぼく,もの,よう,インド,ゴミ,ボールペン,一,上,両親,中,中学,交換,人,人間,今,何,使い捨て,便利,修理,僕,全て,全体,再生,友達,取り組み,受験,合わせ,問題,地球,塾,大事,大切,姿,子供,子育て,学校,家族,帰省,年,年間,幸せ,度,式,影響,徹底的,心,必要,性,情報,意識,愛着,成長,教育,新品,旧友,時,替え,最中,本,本来,東京,気持ち,為,熱心,物,環境,生,生活,生物,田んぼ,田舎,畑,空気,答え,経済,緑,育ち,自転車,芯,計算,詰め,話,豊か,資源,関係,限り,

■経験語彙 41種 64個 (種類率64%) 80点
くれる,しれる,すぎる,てる,できる,と思う,なれる,は思える,よく考える,られる,れる,わかる,わく,を考える,似る,住む,使い切る,使う,信じる,出す,向き合う,回す,囲む,変える,変る,年老いる,忘れる,思い出す,戻る,持つ,探す,気付く,生まれる,考え直す,聞く,育つ,触れる,詰め替える,話す,読む,買い替える,

■総合点 79点

■均衡点 4点
 

インドではほうぼうの町角でを読んで
   小5 あかたよ(akatayo)  2025年6月2日

 インドではほうぼうの町角へを読んで

インドを一か月旅行している間中、人間は一体生きるために本当に何を必要とするかを考えさせられた。日本が大量生大量消費の工業国であるのに対し、インドは生産性に乏しい貧しい国である。限りある地球上の資源を、一方は富に任せて不必要に浪費し、一方はどんなものでもとことん使い切ろうとする。それ以外にも、子供たちの教育や心の問題をみてみると、現在の日本のような経済力にまかせた浪費習慣は良い影響を与えるとは考えにくい。快適な生活の追及はしばしばぜい沢と域を接し、人間に本来の生の姿をわすれさせるものである。

ぼくはこの話を読んで心に残ったことは、生まれる国によって生活や大切にするものが全く違うといういうことだ。日本に生まれ育った僕には、自転車を徹底的に修理再生して、とことん使い切っている、インドの生活が信じられないと思った。どうしてかというと、ぼくは2年に一度、新品の自転車を買い替えているからだ。経済の為には良いのかもしれないが、限りある地球上の資源やごみ問題を考えると、直ぐに新しく買い替えることは、地球に対して決して良い影響とは思えないと気付いた。しかし、そんな僕にも、インドの取り組みに似た話がある。それはゴミ問題を考えて、詰め替え式のボールペンを使っていることだ。芯の詰め替えをしながら、かれこれ3年も大事に使っている。3年も大事に使っていると、愛着がわいてきて、もっと大切に使おうと思う。もし使い捨てボールペンを使っていたら、物を大切にしようという気持ちにはならないし、年間24本のゴミを出していたことになる。3年では72本のゴミを出していると計算すると、ぼくは心の中でゾッとした。ボールペンを詰め替え式で使うということは、正にインドのように、地球環境に優しい取り組みだと思った。

お母さんにも似た話があるか聞いてみた。お母さんは今、僕の塾探しや中学受験を考えてる最中で、「東京で子育てしていると、情報が多いから、子供の教育に熱心になりすぎて、子供の本来の姿を忘れそうになる。」と話してくれた。田舎育ちのお母さんは、便利な東京で生活していると、何が大切なのかを忘れがちになるそうで、そんな時は、田舎に帰省したり、昔ながらの友達と話すそうだ。緑豊かな畑や、田んぼだらけの田舎の空気に触れて、年老いた両親と話したり、旧友と話したりすると、子供の心や成長に本当に必要な物を考え直すことができるそうだ。ぼくは、お母さんが環境を変えることで、何かの答え合わせをしているようだと思った。

この話を読んで、たくさんの物や新しいものに囲まれても、決して心の豊かさではないことがわかった。本当に必要か不必要かの関係性をよく考えて向き合っていくことが大切だと思った。一人一人がそういった意識を持つことで、家族や学校、さらには地球全体が住みやすい環境に変るからだ。人間が人間本来の生の姿を思い出すことができればは、人間は人間らしく、地球は地球らしく戻ることができるかもしれない。そうなれば、全ての生物が幸せになれるだろうと思いながら、ぼくはボールペンの芯をキュッキュと回し、新しい芯へと交換した。