◆〔要約〕はOKです。 【是非(ぜひ)の主題】は『知識にとらわれずに物事をありのままに見ることは大切だ』という意見。
◆【理由1】『先入観があると物事の真の姿を見ることができなくなるからだ』。 野球でも先入観で判断して失敗をするケースがあるんですね。てんしん君は、全国優勝した強豪(きょうごう)チームと聞いて緊張(きんちょう)したけれど、「やるしかない」と緊張(きんちょう)感がほぐれたら勝つことができました。自分の勇気を信じてプレーできたことは、自信になったでしょう。
◆【理由2】『知識に頼ら(たよら)ず自分の目で見た方が自分が成長するからだ』。中学校から配布された各教科のワークブックは、解答・解説を丸写しする人もいるだろう。しかし、それでは結局テストのときに解けない、ということになる。ワークブックを使って、自分で効果的に勉強するべきですね。
◆『確かに知識があった方が効率よくもの(ごと)を見ることができるかもしれない』しかし「行動するためには、多くのことに無知でなければならない」という名言があるように……【是非(ぜひ)の主題】に戻っ(もどっ)てしめくくれました。

       <<え2016/310pみ>>


あえなてさん、作文の提出ありがとうございます。あなたの作文は、(やなぎ)宗悦(むねよし)の言葉を引用して、知識と経験のバランスについて深く考察しており、非常に興味深い内容でした。特に、知識に囚われ(とらわれ)ずに物事を見ることの重要性を自分の体験を通して具体的に示している点が素晴らしいです。
野球の試合のエピソードは、先入観による視野の狭窄(きょうさく)を実感させる良い例であり、読者にもその状況(じょうきょう)が容易に想像できます。また、学校のワークブックに関する部分では、自学自習の重要性を実生活からの例を挙げて説明しており、説得力があります。
作文全体を通じて、具体的な事例を交えながら論じているため、理解しやすく、また読み手に深い印象を与える(あたえる)ことができています。ことわざを引用して自分の意見を補強する手法も効果的でした。引用文を使って自分の考えを展開するスキルは、これからの学びにおいても非常に役立つでしょう。

項目(こうもく)評価:
-たとえがうまく使われています
-ことわざがよく書けています
-書き出しの結びがよく書けています

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1061字/600字
思考点:103点
知識点:73点
表現点:77点
経験点:76点
総合点:79点
均衡(きんこう)点:-2点

 


■思考語彙 30種 37個 (種類率81%) 103点
 確か, 第,。しかし,。例えば,あると,ざるば,しよう,するから,するため,せざる,たから,だろう,できるかも,でしょう,とらわれざる,と思う,と考える,ないから,なければ,なるから,なると,のため,また第,成り立たざる,打球かも,知るべき,考えるば,見ざる,見よう,頼らざる,

■知識語彙 51種 84個 (種類率61%) 73点
一緒,一般,中学校,今度,余裕,優勝,先入観,全国,利用,効率,勇気,危険,名言,問題,回答,大切,学校,宗悦,定期,宿題,強豪,当日,意味,感動,感受性,感性,感覚,成長,打球,教科,方向,柔軟,気分,無知,物事,理由,直感,相手,知識,移動,緊張,練習,自分,自力,自由,見方,解説,言葉,試合,配布,野球,

■表現語彙 108種 171個 (種類率63%) 77点
 確か,いっとき,がわり,がんじがらめ,こと,するため,それ,たち,つけ,のため,のち,め,もの,よう,ソ,チーム,テスト,バッター,バランス,プレー,ポジション,ライト,ワーク,ワークブック,一,一緒,一般,上,中学校,丸,二,人,人々,今度,他,余裕,側,僕,優勝,先入観,全国,利用,前,効率,勇気,危険,名言,問題,回,回答,声,多く,大切,姿,学校,宗悦,定期,家,宿題,己,年,強豪,当日,後ろ,性,意味,感,感動,感受性,感性,感覚,成長,打球,教科,数,方,方向,日,時,柔軟,柳,気分,気持ち,無知,物事,理由,的,直感,相手,真,知,知識,碁,私,移動,答え,緊張,練習,耳,自分,自力,自由,見方,解説,言葉,試合,配布,野球,

■経験語彙 38種 56個 (種類率68%) 76点
くれる,しまう,しれる,すぎる,てる,できる,とらわれる,と思う,と考える,なれる,ほぐれる,やる,れる,信じる,傾ける,出る,勝てる,取れる,囚われる,固める,失う,守る,成り立つ,戒める,戦う,打つ,打てる,持つ,教える,止まる,知る,移す,終わる,聞く,落ち着く,解ける,頼る,驚く,

■総合点 79点

■均衡点 -2点
 

見テ知リテナ見ソ
   中1 あえなて(aenate)  2025年6月2日

 見テ 知リソ 知リテ 見ソ  見てから知るべきである、知ったのちに見ようとしない方がいい、という意味でしょうが、実はもっと深い意味がある。柳宗悦が戒めているのは、知識にがんじがらめにされてしまって自由で柔軟な感覚を失うな、ということだ。己の直感を信じて感動しよう、というのだ。自分の感性を信じつつ、なお一般的な知識や、他の人々の声に耳を傾ける余裕、この際どいバランスの上に私たちの感受性というものは成り立たねばならない。少なくとも柳宗悦の言葉は、私たちに「知」の危険性というものを教えてくれる。

知識にとらわれずに物事をありのままに見ることは大切だ。

 第一の理由は、先入観があると物事の真の姿を見ることができなくなるからだ。例えば野球で、ライト方向にしか打てないバッターで、ポジションをライト側に固めても逆方向に打たれたら終わりだ。先入観に囚われていなかったら、取れた打球かもしれない。僕は、練習試合で数年前に全国優勝した強豪チームと戦った。全国優勝をしたと聞いて僕はとても驚いた。そして数日前から緊張が止まらなかった。試合当日、僕はまだ緊張していた。強いという先入観があったから、緊張していたのだろう。しかしいざ試合になると、やるしかないという気持ちもあって、緊張感がほぐれた。僕のチームはその強いチームに一回勝てた。強いという先入観を持ちすぎて、後ろに守ってしまった時もあったが、自分の勇気を信じてプレーできたと思う。今度は先入観にとらわれずにどんな相手でも、緊張せずに、落ち着いたプレーをしていきたい。

 また第二の理由としては、知識に頼らずジウンんおめで見た方が自分が成長するからだ。中学校になって、各教科のワークブックが配布された。それと同時に回答・解説というものも一緒に配布された。ワークは、学校や家で宿題がわりにやるのだが、それがある程度終わったら丸つけをする。しかしその回答を利用して、答えを移す人もいるだろう。しかしそれはいっときは、良い気分になれるが、定期テストになった時に、ワークをろくにやってないから、ワークで出たような問題も解けなくなってしまうのだ。回答を見るのは自由だが、自分のためになっているのかと考えれば、回答を見ずに自力でやった方がいいと思う。

 確かに知識があった方が効率よくもの碁を見ることができるかもしれない。しかし「移動するためには多くの無知でなければならない」という名言があるように知識にとらわれず、自分の見方で物事をありのままに見あることは大切だ。