【講評】
とても読みごたえのある感想文です!日本や世界の自然環境(かんきょう)の現状について、深く考え、自分の体験や身の回りの出来事とも結びつけて書けているところがすばらしいです。また、「地球温暖化の抑制(よくせい)こそが最大の自然保護」という主張も、とても説得力がありました。ここまでしっかり自分の考えを書けるのは本当にすばらしいことです!

【特に優れていた点】
・長文を読み取った上で、身近な自分の体験(駅前の伐採(ばっさい)など)と結びつけて考えを深めていること
・「地球温暖化が進めば、生物ピラミッドが崩れ(くずれ)、人間の生活にも影響(えいきょう)が出る」と、原因と結果を筋道立てて説明できていること
・文章全体に一貫(いっかん)したテーマがあり、「自然と共に生きる」という強い思いが伝わってきたこと

【考えを深めるための質問】
地球温暖化を抑える(おさえる)ために、今の自分にできることはどんなことがあると思いますか?家の中や学校生活で取り組めそうなことがあれば、ぜひ教えてください。

【より字数を増やすための工夫】
・他にも絶滅(ぜつめつ)の危機にある動植物について調べて紹介(しょうかい)すると、さらに読み応えのある感想文になります
・地球温暖化を防ぐためにできる工夫(節電、エコな移動手段など)を自分の生活に引きつけて書くと、より具体性が出ます
・地球温暖化が進んでいることについてデータを引用し、説得力を高めると良いです
 


■思考語彙 25種 35個 (種類率71%) 90点
。しかし,。なぜ,。もちろん,いると,すると,する可能,すれば,たから,だから,だろう,と思う,なると,のかも,のため,は思う,みると,人間にとって,人間によって,取り組むべき,始めよう,寒ければ,減らす可能,生き延びれば,積もれば,続けば,

■知識語彙 66種 125個 (種類率53%) 83点
上昇,世界,人間,伐採,作業,保護,個体,先祖,出来事,効果,動植物,動物,南極,原因,各地,問題,地域,地球,壊滅,夢中,大事,天敵,宝物,島国,平均,影響,抑制,捕食,排出,排気,最大,本末転倒,根本,森林,気温,沿岸,海面,温室,温暖,焼畑,熱中,熱帯,理由,環境,生物,発展,発生,発達,石油,石炭,砂漠,移植,種類,第一歩,納得,絶滅,自動車,自然,被害,規模,視界,近頃,進化,限度,雨林,電力,

■表現語彙 120種 215個 (種類率56%) 82点
うち,お供,ここ,こちら,こと,ころ,すべて,する可能,そう,それ,たち,ところ,のため,ほか,もの,わけ,ガス,スピード,ピラミッド,一,上昇,世界,中,人,人々,人間,今,伐採,作業,保護,個体,僕,僕ら,先祖,出来事,効果,動植物,動物,化,南極,原因,各地,問題,地域,地球,塵,壊滅,多く,夢中,大事,天敵,宝物,山,島国,平均,影響,心,性,手,抑制,捕食,排出,排気,握り,数,昔,時,最大,最寄り駅,服,木,本末転倒,根本,森林,様,気温,氷,沿岸,海,海面,減らす可能,温室,温暖,焼畑,熱中,熱帯,理由,環境,生き物,生物,症,発展,発生,発達,的,着,石油,石炭,砂漠,私,移植,種類,第一歩,納得,絶滅,脳,自動車,自然,葉,被害,規模,視界,近頃,進化,量,間,限度,雨林,電力,餌,

■経験語彙 46種 59個 (種類率78%) 88点
きづく,しかける,しまう,しれる,できる,と思う,なくす,なくなる,は思う,もらう,れる,上がる,住む,使う,入る,切る,取り組む,受ける,増える,増やす,壊れる,始める,忘れる,感じる,抑える,暮らす,替える,望む,減らす,減る,燃やす,生き延びる,生まれる,痛む,移す,積もる,続く,繰り返す,脱ぐ,解ける,負える,賄う,起きる,進む,重ねる,飲む,

■総合点 93点

■均衡点 7点
 

葉を失った木々が教えてくれたこと
   中1 ジュンノスケ(akasiyu)  2025年6月3日

先日、日本産時に絶滅が確実になったと報じられた。このような動植物を救おうとする姿は、「人間の良識」と評される。その通りと思う半面、自作自演ではないのかと虚しい思いがある。第二のトキを生む自然破壊が日本全国で進んでいるからである。現在、環境省が発行した、レッドデータブックでは絶滅危惧種は3772種にも及ぶ。イリオモテヤマネコのように絶滅の危機に瀕している生き物も多い。身近な生き物でも、日本在来のメダカやゲンゴロウやタガメなどの水生昆虫、ホタルなど、が激減した。人間の良識とは、そのような生き物に早急に手を差し伸べることである。絶滅が確実視されるまで放置した後で救済努力を傾注するのは大きな矛盾を感じる。 自然保護の先進国アメリカでは世界に先駆けて国立公園を設置して、自然保護を始めている。日本でも、1931年には、自然保護に全国的な制度が確立して今に至っているが、アメリカでは日本よりもはるかに土地は大きいし、緑も多い。しかし、世界よりも早く自然保護することに至ったアメリカは、他国より早く自然を破壊していたとも考えられる。 僕はこの文章を読んで非常に納得した。なぜなら、一度失われた生物はもう戻ってこないから守らなくてはならないなと思ったからだ。近頃、私の最寄り駅では駅の改築工事をしている。その際に邪魔になったのだろうか、バスロータリーに植えられていた木々がつぎつぎと切り倒されている。近年目立ってきた地球温暖化の抑制に一足買っている植物を伐採してしまうのは非常にもったいないなと思う。せめて移植などをしてその木を移し替えるなどをすればいいのにと思った。また、木を切られているところを見ていると葉をすべてなくしてから伐採されている。葉がなくなって寂しい木が視界に入ると作業をしているわけでもないのに、こちらの心が痛む。今ここにある動植物を大事にしてもらいたいところだ。 今僕の最寄り駅で起きた出来事だけでは地球にはそれほどの大きな被害はない。しかし、地球規模で見てみると、熱帯雨林がなくなっていき、砂漠化が進み、地球の平均気温がどんどん上がっている。こうなると、塵も積もれば山となるで、地球温暖化が、どんどん進む。近頃の人々は「暑い、暑い」と言っているがその根本的理由は、森林を伐採し、焼畑を繰り返し、石油石炭を燃やして電力を賄い、自動車を使って、排気ガス、温室効果ガスを排出している人間が原因ではないのだろうか。その影響で南極の氷が解けて、海面が上昇して島国や沿岸地域が海に飲まれている。私たちはそれでいいのだろうか。それを望んでいたのだろうか。地球温暖化、砂漠化、海面上昇が続けば地球で絶滅する動物が生まれる。特に平均気温の上昇の影響を強く受ける寒い地域で暮らす動物たちだ。「進化をしてもらって今を生き延びればいいじゃないか」ということをいう人がいるが、進化はそんな早いスピードできるものではない。こうして一種類の生き物が絶滅するとその生き物を捕食していた生き物は餌が減り個体数を減らす可能性がある。その生き物に捕食されていた生き物は、天敵がいなくなって数を増やして、問題になるだろう。こうして生物ピラミッドが壊れていくのだ。寒い地域だけではなく世界各地で発生すれば地球環境は壊滅して人間は手に負えなくなるだろう。きづいたころには「時すでに遅し」だ。寒ければ服を重ね着すればよいが暑くなると脱ぐ量には限度がある。もしかしたら人間の絶滅する原因は熱中症なのかもしれない。そんな人間が取り組むべき最大の自然保護は地球温暖化の抑制だと私は思う。そうすれば、人間は住みやすくなり、絶滅する可能性のある動植物を減らすことができるのだから。もちろん、絶滅しそうな動物の保護をするのは大事だが地球温暖化で、絶滅する生き物が増えてしまったら本末転倒である。 人間にとって自然とはまさに、心の宝物であり、遠い昔のご先祖様だと僕は感じる。 なぜなら人間は長い間自然お供に暮らしてきて、自然の中に生まれたからだ。そんな人間は、脳の発達で自然を忘れて、発展に夢中になった。人間によって多くの生き物が絶滅していった。その絶滅しかけた生き物のうちの一握りだけが人間の保護を受けているのは少し納得がいかない。しかし、僕らに生物保護をするのは難しいだろう。そんな中でも地球温暖化を抑えることは僕らにもできる。地球温暖化を抑えることで、僕らのためにもほかの生物のためにもなるのだ。 さあ始めよう。環境保護の第一歩を。