比喩(ひゆ)の大切さを自分の体験を通して説得力のある言葉で伝えられましたね。

<<え16み>>

【総評】
 「比喩(ひゆ)の大切さ」という主題がしっかり伝わってくる構成力の高い意見文でした。具体的な例が豊富で、読み手にとっても共感しやすく、楽しく読み進めることができました。「辞書のような人間になるのではなく…」という名言の引用で結んでいる点も効果的でした。

【段落ごとの講評】
第1段落(主題)
 「月とスッポン」ということわざを入り口に、比喩(ひゆ)の効果を自分なりに解釈(かいしゃく)して説明できていて、とても良い導入になっています。

第2段落(理由1)
 料理教室の「(ねこ)の手」の例は、まさに比喩(ひゆ)の効果をよく示しています。「火を使わず……」のくだりもわかりやすく、聞き手の立場で考えられていて好印象です。

第3段落(理由2)
 愛犬レモンのエピソードにユーモアがあってとても良かったです。「すみれの花」「ひまわりの花」の比喩(ひゆ)を使った比較(ひかく)も見事で、情景が目に浮かび(うかび)ました。

第4段落(まとめ)
 「辞書のような人間ではなく……」という名言の引用が主張とよく合っていて、読後感のある締めくくり(しめくくり)になっていました。

【特に優れていた点】
実体験(料理教室・ペット・会話)を通して「比喩(ひゆ)」の効果を生き生きと描い(えがい)ており、説得力がありました。
「花のような女の子」の比喩(ひゆ)は、読者にもイメージが伝わりやすく、表現力の高さが光っています。

【考えを深めるための質問】
「この人の比喩(ひゆ)表現がすごい!」と思った作家や詩人はいますか?

△聞き手→利き手
△と言うやり方→というやり方
△・・・→……
 


■思考語彙 16種 20個 (種類率80%) 67点
 確か, 第,。しかし,。だからこそ,いるため,いると,いる場合,するため,だろう,できるから,と思う,は思う,れると,を考える,使うと,使わざる,

■知識語彙 45種 74個 (種類率61%) 68点
不相応,人物,人間,以外,会話,保育園,具体,効果,勉強,印象,反対,名前,名言,大切,小学生,工夫,情景,想像,意味,技術,教室,散歩,数学,料理,日常,時間,最上,本当,果物,正確,比喩,物事,理由,目的,相手,肉体,自体,自分,表現,見当,説明,辞書,野球,野菜,非常,

■表現語彙 98種 190個 (種類率52%) 72点
 確か,いるため,いる場合,こ,こと,ことわざ,さ,すみれ,するため,そう,そこ,それ,たち,とき,ひまわり,ぶた,もの,やり方,よう,イメージ,コツ,スッポン,ファー,ボール,レモン,ヶ月,一,不相応,二,人,人物,人間,他,以外,会話,作り方,保育園,働き,像,具体,効果,勉強,動き,印象,反対,名前,名言,大切,女の子,子,小学生,工夫,情景,想像,意味,手,技術,教え,教室,散歩,数学,料理,方,日常,時,時間,最上,月,本当,果物,正確,母,比喩,火,父,物事,猫,理由,的,目的,相手,私,聞き手,肉体,自体,自分,花,表現,見当,説明,赤ん坊,辞書,道,野球,野菜,非常,頃,2つ,

■経験語彙 36種 54個 (種類率67%) 73点
かかる,しまう,すぎる,せる,つく,できる,と思う,は思う,やる,れる,わかる,を考える,伝える,使う,使える,例える,入れる,出会う,切る,投げる,教わる,残る,気づく,泣く,生きる,知る,結びつける,習う,表す,見せる,通る,過ぎる,違う,適す,食べる,飼う,

■総合点 77点

■均衡点 7点
 

落ちてきたら
   中1 あかまな(akamana)  2025年6月3日

 「月とスッポン」と言うことわざがある。2つのものがあまりに違いすぎる、不相応だと言う意味だが、このことわざ自体、月とスッポンと言う非常に遠いものを結びつけて、「月とスッポンのようだ」としているために、長く私たちの印象に残ることとなったと私は思う。比喩を、日常の会話でも効果的に使うと、表現が生きてくる。「赤ん坊が激しく泣く」と言うより「赤ん坊が火がついたようになく」、と言った方が印象の強い表現になる。他にも野球のファーボールを投げる、と言うような肉体的な技術は、その動きをやって見せることが最上の、それ以外にない教え方だと思っていたが、そこにも比喩は大きな働きをするのである。このようなことから、私は比喩は大切だと思う。

 第一の理由として、比喩を使うことで、相手にわかりやすく、イメージを伝えることができるからだ。私は保育園の頃からおよそ小学生の時まで料理教室に母と通っていた。料理教室では、料理をするときのコツであったりだとか、おいしい料理の作り方を習ったりする。その料理教室で教わった野菜や果物の切り方は、聞き手と反対の手を「猫の手」にして切る、と言うやり方である。猫の手にする、といっても、実際に本当の猫の手にするのではなく、比喩としてわかりやすく説明するためだ。火を使わず、1からこうして、こうやって・・・と説明されると、時間もかかるしわかりにくい。だからこそ、相手が知っているものを比喩として例えて、わかりやすく物事を説明することが大切なのだ。

 第二の理由として、比喩を使うことで相手に情景を想像させることができるからだ。私は5ヶ月のアメリカンピットブルのレモンを飼っている。私が父とレモンを散歩していると、道で出会った人に、

「こぶたのように、丸々していて美味しそうだね。」

と言われた。この「美味しそう」という意味は、実際に食べたい、と言うような美味しそうではなく、食べてしまいたいぐらいぷくぷくしている、と言う例えに過ぎないだろう。他にも、この子は花のような女の子だと言うよりも、この子はすみれの花のような女の子。この子はひまわりの花のような女の子、ということで女の子がどのような人物なのか見当がつくだろう。具体的な花の名前を入れることで、その子がどのような人物像なのかを考えることができ、比喩の素晴らしさに改めて気づくことができた。

 確かに、数学などを使って、物事を正確に表す方が適している場合もある。しかし、「辞書のような人間になるのではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である」と言う名言があるように、ときには比喩を使いながら、自分なりの表現を工夫していくことも大切である。