【段落ごとの講評】
・第1段落:詩をきっかけに、自分の考えを深めていく姿勢がよく伝わってきます。「比喩」という言葉の意味を自分なりに理解し、それを日常生活とつなげている点がすばらしいです。
・第2段落:先生の言葉を具体的に引用し、比喩の効果を体験として語っていてとても説得力があります。たとえの内容(山の傾斜)もわかりやすく、読者にもよく伝わります。
・第3段落:家庭での会話から話を広げ、自分の経験と結びつけていてとても自然です。お母さんの言葉を紹介する形で、比喩の魅力や工夫がよく伝わってきます。
・第4段落:意見のまとめが簡潔でわかりやすく、自作の名言を引用したことで文章に深みが出ています。学んだことを「これからどう活かすか」まで述べられているのがすばらしいです。
【特に優れていた点】
・実体験をうまく取り入れて比喩の効果を説明していたところ
・先生やお母さんの言葉から学んだことを、自分の考えとしてしっかり受け止めているところ
・「比喩」の大切さを日常生活や勉強と結びつけて考えていたところ
【考えを深めるための質問】
・もし自分が友達に何かを説明するときに、比喩を使うとしたらどんな言い方ができると思いますか?実際に使ってみたい場面を考えてみましょう。
【より字数を増やすための工夫】
・比喩を使って説明されたことで、最初はよくわからなかったことが「わかった!」と思えた瞬間をさらに詳しく描くと、文章にリアリティと説得力が増します。
・「もし比喩がなかったらどう感じていたか」など、比喩がない場合との違いを書くことで、比喩の大切さがより際立ちます。
・他にも印象に残っている比喩表現があれば紹介して、「なぜその表現が良いと思ったか」を加えると、読者も一緒に考えやすくなります。
■思考語彙 18種 22個 (種類率82%) 72点
確か, 第,、つまり,。しかし,いる場合,いれば,すると,たとえると,といえ,と思う,なるから,使うと,始めると,挙げると,比喩により,見つけよう,読むと,頑張ろう,
■知識語彙 45種 80個 (種類率56%) 68点
三月,中学校,人間,会話,作者,使用,依頼,先生,写真,努力,効果,勉強,卒業,名言,四月,垂直,大切,大変,子供,小学校,意味,担任,数字,文字,日常,月日,標高,正確,毎日,比喩,演奏,物事,理由,理解,目的,相手,紙風船,表現,説明,講師,辞書,進学,鉄板,雑誌,頂上,
■表現語彙 90種 167個 (種類率54%) 69点
確か,いしゃ,いのち,いる場合,こと,これ,さ,しゅん,とき,もの,ゆるやか,よう,スタッカート,ピアノ,一,三月,中学校,二,人間,会話,何,作者,使用,例,依頼,先生,六,写真,努力,効果,勉強,卒業,卵,名言,四月,垂直,大切,大変,子,子供,小学校,山,度,形,心,急,意味,手,担任,数字,文字,方,日常,月日,枚,標高,横,正確,母,毎日,比喩,演奏,火,熱々,物事,理由,理解,的,目,目的,相手,祈り,私,紙風船,表現,証,詩,説明,読み方,講師,軸,辞書,進学,鉄板,雑誌,面,音,頂上,頃,m,
■経験語彙 35種 58個 (種類率60%) 71点
くれる,さわる,しまう,たとえる,つける,できる,といえ,とめる,と思う,にぎる,のける,のす,わかる,伝わる,似る,使う,使える,分かる,向ける,始める,弾く,打ち上げる,挙げる,教える,教わる,深める,生きる,聞く,落ちる,表す,見つける,読む,遊ぶ,適す,頑張る,
■総合点 78点
■均衡点 8点
比喩と物事の理解
中1 あかさき(akasaki)
2025年6月3日
「落ちてきたら」という詩は、作者がある雑誌の依頼で、子供が紙風船で遊んでいる一枚の写真につけたものである。この詩のいのちは、すばらしい比喩にあるといえる。この詩を読むと、紙風船が落ちてくるのに目をとめるより、何度も打ち上げることに生きる証を見つけよう、というような祈りに似た詩の心が伝わってくる。比喩を、日常の会話でも効果的に使うと、表現が生きてくる。比喩は大切だと思う。
第一の理由は、比喩を使うとわかりやすくなるからである。小六のときの担任の先生が、「少しずつの努力が大切」ということを比喩を使って説明してくれた。中学校進学に向けて、勉強を頑張ろうとしていたとする。山のけいしゃにたとえると、標高0mの横軸が月日となり、山の頂上が小学校卒業、つまり三月となる。四月から、毎日少しずつ勉強頑張り、努力していれば、山のしゃ面はゆるやかだ。だが三月から努力を始めたとした、 山のしゃ面はほぼ垂直で、とても急になってしまう。これは三月から努力を始めると、とても大変になってしまう、ということを意味している。この山のけいしゃの比喩により、私は、少しずつの努力の大切さを、深く理解することができた。
第二の理由は、比喩を使うと相手に伝わりやすくなるからである。私の母はピアノの講師をしている。母に、ピアノの弾き方や音の読み方などを、どのようにして、小さい子でも理解できるように教えているのか、聞いてみた。すると、子供にも理解しやすいように、比喩を使っていると教えてくれた。例を挙げると、「ピアノを弾くときは、卵をやさしくにぎっているような手の形にする」ことや、「スタッカートを演奏するときは、熱々の鉄板を一しゅん『あついっ!』とさわるようにする」ことである。私も小さい頃、母にこのように教わってきたが、小さな私でも、すぐに理解ができた。このように、表現や説明が難しいものも、火を使うことで伝わりやすくなる。
確かに文字や数字などを使用して正確に表す方が適している場合もある。しかし、「辞書のような人間になることではなく辞書を上手く使えるような人間になることが勉強の目的である」という名言があるように、比喩をうまく使い、物事の理解をより深めていくことも大切である。このように、比喩を使うと、物事がより分かりやすくなる。これからも、比喩を使って、物事の理解を深めていきたい。