日本語で必要な比喩(清書)
   中1 すりりんご(akimano)  2025年6月4日

 この詩のいのちは、美しい願い事のようにという「比喩」にあると言える。比喩を日常でも効果的に使うと、表現が生きてくる。比喩は詩歌で古来から重要な動きをしてきた。比喩表現をふだんの生活の中でも使うべきだ。

 第一の理由は、比喩を使うと、相手にわかりやすい

説明ができるからだ。私は、卓球を習っている。最初に習った打ち方は、フォワという基礎の打ち方だ。フォアを打つときは、右足に重心をおき、少し体をねじる。その後、ボールがきたらラケットでキャッチし、そしてラケットを振り、ボールを相手のコートに入れる。ラケットを振り終わった後は、手の肘を顔までもっていく。顔までもっていったら最初の動きに戻り、ボールを打っていく。その繰り返しで、フォワ打ちが成立する。また、フォワを打つ高さは、実際には長さがしっかり決められていると思うが、先生は、卓球台をまな板として包丁を使って大根を切るときのようにラケットの位置を保ちながら体をねじってボールを打つ、と教えてくれた。高さや体をねじる角度などを正確には図らず、比喩を使った説明は、よく理解できた。私は、今でもフォア打ちでボールがネットにかかってしまったときは、この先生の大根をきるようにというアドバイスを思い出す。このように経験を生む比喩は相手に大変分かりやすく伝わうので必須となる。

 第二の理由は、比喩を使うと、たとえるものが連想でき、二倍以上、豊かになるからだ。以前、本を紹介する場面で友達が怖い本を紹介していた。怖い本といったらどのような怖さの本をイメージするかは、人それぞれだと思う。だから、その本の怖さがどれくらいなのかを相手がすぐにわかるように比喩を使って説明する。その友達は、眠れなくなるくらいの怖い本と怖さのレベルを表していた。聞いていた私は、眠れなくなるほど怖さが残ってしまうのだろうと理解できた。このように比喩を使うと、物事を細かく相手に伝えることが出来る。比喩で表現するのは物事だけではない。人にも使える。「あの人は明るい人だ。」という情報を友達Aから聞いたとする。しかし、明るい性格といっても、種類があると思う。テンションが高い人を明るい人だともいうし、元気で活発な人を明るい人だともいう。次に、「太陽のように明るい人だ。」と、友達Bが話していたとする。すると、太陽のように、光り輝くみんなの人気者なのだろう、と予測することが出来る。比喩は、言葉だけでは、伝えられない出来事を伝えるためには、欠かせない日本語の文法の一つである。

 確かに、数字などを使って正確に表す方が適している場合もある。卓球での正確な角度などが当てはまる。しかし、辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である、という名言があるように、比喩を使う事で、自分が伝えたいことをより細かく性格に相手に伝えられるのだ。だから、相手に分かりやすく理解してもらえるためにも比喩表現をふだんの生活の中で使うべきだと考える。