<<え2019/341jみ>>
 ガンジーの写真、よく見つけたね。

 構成がしっかりしている。
 自分の身近な体験も、社会的な広がりのある実例も、バランスよく書いている。

 トランプの軍事パレードについては、歴史が下るとまた別の評価が出てくると思う。
 しかし、こういう現在的な話を入れることは大事。
 これからも、社会の問題に関心を持っていこう。

みさとさん、作文の内容が非常に深く、国際感覚についての理解がしっかりと表現されています。
特に、「国際感覚」というテーマを自分の生き方や具体的な行動例に結びつけて説明している点が素晴らしいです。
生き方の主題がよく書けています。

また、ガンディーの「非暴力不服従」の例や、宮沢(みやざわ)賢治(けんじ)の引用を用いて、理想と実践(じっせん)の重要性を説明している部分は、非常に説得力があります。
名言がよく書けています。
さらに、自身の経験を交えて意見表明の重要性を説く方法も具体的で、理解しやすいです。
方法がよく書けています。

全体を通じて、国際的な視野を持つことの重要性と、それを実践(じっせん)する具体的な方法が明確に述べられており、読み手に強い印象を与え(あたえ)ます。
文章全体がわかりやすく、テーマに沿った内容が豊富に盛り込ま(もりこま)れているため、非常に充実(じゅうじつ)した作文と言えるでしょう。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1765字/800字
思考点:74点
知識点:90点
表現点:85点
経験点:95点
総合点:88点
均衡(きんこう)点:2点

 


■思考語彙 19種 22個 (種類率86%) 74点
 確か,、第,。しかし,。もちろん,いえば,いくべき,さえ思う,すべき,すれば,だろう,と考える,ならば,のため,よく考える,常に考える,支配に対し,替わろう,見えるはず,誤れば,

■知識語彙 76種 108個 (種類率70%) 90点
一番,世界,事故,人間,仲間,作家,個人,偉大,全体,全員,出口,利益,動物,千葉,同士,君臨,問題,国民,国際,地球,大事,大切,大統領,宮沢,対抗,平和,幸福,必要,情勢,情報,意見,感覚,我儘,戦争,指導,撤退,支配,政治,方向,方法,日本,普通,暴力,有名,服従,未来,本来,本質,武力,武器,毎日,活動,独裁,王様,理性,理想,発言,空想,童話,米国,組織,緊張,自分,自国,自由,自身,行動,見本市,視野,解決,言葉,詩人,誕生,賢治,軍事,開催,

■表現語彙 127種 197個 (種類率64%) 85点
 確か,いくつ,いつ,うち,こと,これ,さ,ぜんたい,そう,そこ,それ,ただ,たち,ところ,のため,もの,よう,わけ,アメリカ,イギリス,インド,デモ,トップ,トランプ,ニュース,パレード,一,一人ひとり,一番,世界,事,事故,二,人,人間,今,他,仲間,何,作家,個人,偉大,元,先,全体,全員,出口,利益,動物,千葉,同士,君臨,問題,国,国民,国際,地球,大事,大切,大統領,字,宮沢,対抗,平和,幸せ,幸福,後,必要,情勢,情報,意見,感覚,我儘,戦争,指導,撤退,支配,政治,方向,方法,日,日本,普通,暴力,有名,服従,未来,本来,本質,武力,武器,毎日,活動,独裁,王様,理性,理想,発言,私,空想,童話,米国,紐,組織,緊張,者,自分,自国,自由,自身,行動,見えるはず,見本市,視野,解決,言葉,詩人,話,誕生,賢治,身,軍事,道,開催,間,際,風,

■経験語彙 51種 69個 (種類率74%) 95点
あう,いける,さえ思う,しまう,つかむ,つながる,できる,とらえる,と考える,まとめる,よく考える,れる,わかる,切れる,動かす,合う,向ける,埋もれる,守る,常に考える,広がる,張る,得る,感じる,憎む,持つ,掲げる,支える,書く,替わる,望む,比べる,気づく,求める,済む,渦巻く,生きる,着ける,絶つ,見える,見つける,見据える,誓う,誤る,謳う,起こす,起こる,進む,遺す,開く,関わる,

■総合点 88点

■均衡点 2点
 

国際感覚を身に着ける
   中3 みさと(aetami)  2025年6月4日



「国際感覚」とは、単に外国語を話したり外国人と上手につきあう能力ではなく、現代社会のさまざまな問題に対して国際的な視点から考え、行動できる力のことを指す。そのためには、自分の意見を持ち、それを他人に正確に伝える力や、固定観念にとらわれない柔軟な思考、異文化と真摯に向き合う姿勢が求められる。また、他国のことだけでなく自国についても深く理解しようとする姿勢も大切である。国益中心の考え方では不十分であり、地球規模の課題に対して他国の人々と協力し、普遍的な視点で解決を目指すことが求められるようになってきている。こうした時代背景の中で、「地球市民」としての意識が重要になっており、人類全体が互いの人権や平和を尊重し合いながら共生するという理念が、これからの社会における基盤となるのである。

 私は、自国の利益だけでなく全地球的な利益を考えられる人間になりたいと思う。

 そのための方法としては第一に、自分の意見をしっかりと持つことである。私は小学生のころ、学級委員などをすることが多かったからか、喧嘩や問題が起こった際に仲介役になることが多かった。そういう役になった時には、まず事実と両者の意見をよく聞くことが大切だ。それはもちろん大前提なのだが、それらを聞くだけでは話し合いは進まない。そこで私が気づいたのは、まず自分がよく考えて、解決できそうな道をいくつか見つけることだ。そういった先に出口が見える道はいくつか見えるはずだ。そこから、一番出口が近い道を見つける際に必要なのが、自分の意見であるわけだ。ただ話をまとめるだけでは情報がどんどん広がって、本来の問題が埋もれてしまう。「○○が先に発言したことが問題ならば○○が誤れば済む問題なのではないか」などと、自分の意見を求めることは、問題の本質をつかむことにつながるのである。

 また、第二に、広い視野を持つことも大切である。「非暴力不服従」で有名な、インドの政治指導者・ガンディーは、イギリスの支配に対し、武力で対抗するのではなく、それよりももっと大きく偉大な視野・理想を持っていた。「イギリスを憎む」のではなく、「この先のインドのために」「未来の世界のために」「人間のために」というあまりにも大きくて輝かしい理想を掲げた活動に、イギリスは自分たちの理想の低さを感じて撤退したという風にもとらえることができるだろう。もちろん、理想を掲げるだけでは、ただの空想になり得てしまう。ガンディーの本当にすごいところは、その理想に向けて、正しい方法で行動を起こしたことなのである。

 確かに、自国の利益を守ることも大事である。しかし、まずは世界全体、地球全体の利益を常に考えながら生きていくべきなのである。詩人・童話作家の宮沢賢治は「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉を遺した。全員が自分の幸せばかりを望んで行動すれば、この世界に人間がいなくなってしまう。人間というのは、「人の間」と書くように、人同士が関わり合い生きていける世界の元にあるものだと考える。また、「人」という字のように、「人と人は支えあって生きている」といわれることもある。他の動物と比べて、人間が持つ大切にすべきものといえば、「理性」「仲間」などといったものではないだろうか。

 米国のトランプ大統領は、自身の誕生日に軍事パレードを開くとして、国民からのデモが起こっていた。これが自由の国と謳われた「アメリカ」なのか。まるで一人の我儘な王様による独裁ではないかとさえ思ってしまう。戦争や事故だって後を絶たない。平和を誓った日本でも、千葉では武器見本市が開催されたのだ。毎日のニュースだって平和なニュースは数少ない。これが「普通」になり替わろうとしてきている。

 渦巻く世界情勢。常に何か緊張した紐が張られているような今の世界。その紐はもう切れそうになっている、いつ切れるかわからない!では私たちに何ができるというのか。何か大きな組織のトップに君臨して世界を動かすなんてことが必要なわけではない。一人ひとりが、国際感覚を身に着け、同じ方向を見据え、人と関わりあって進んでいく事が大切なのだ。