あきらほさん、作文を拝読(はいどく)しました。

まず、文中で「まるで積み重ねていた石が一気に崩れ落ちる(くずれおちる)ような感覚」という表現(ひょうげん)が見られ、たとえがうまく使われています。また、料理の盛り(もり)付けの話から、自分の考えがどのように変わったかを具体的に描写(びょうしゃ)しており、反省点や成長が感じられる点が素晴らしい(すばらしい)です。さらに、母が祖母(そぼ)にポテトサラダを食べさせた話を取り入れることで、文章が立体的になっています。これにより、人の感じ方がどのように変わるかがよく表現(ひょうげん)されています。最後のパラグラフで、縄文(じょうもん)時代と現代(げんだい)の人々の違い(ちがい)を考察している点も、時代による感じ方の変化を考えさせる良い詳細(しょうさい)です。

また、文章の終わりには初めに述べ(のべ)た耳の聞こえ方の違い(ちがい)触れる(ふれる)ことで、書き出しの結びがよく書けています。このように、具体例を交えながら自分の考えを展開(てんかい)している点は、非常(ひじょう)理解(りかい)しやすく、考察が深まっています。

最後に、自分の経験(けいけん)だけでなく、家族の話や歴史的背景(はいけい)を取り入れた内容(ないよう)は、視点(してん)が多角的であり、読み手にとって興味深い(きょうみぶかい)作文となっています。これからも様々な角度から物事を見る習慣(しゅうかん)を大切にしてください。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
たとえがうまく使われています。
前の話聞いた話がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:872字/700字
思考点:64点
知識(ちしき)点:64点
表現(ひょうげん)点:68点
経験(けいけん)点:71点
総合(そうごう)点:74点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 15種 19個 (種類率79%) 64点
。しかし,。だから,。なぜ,。何故,ことによって,たから,だろう,と思う,と考える,に思う,のかも,れると,影響によって,挙げると,違うから,

■知識語彙 39種 64個 (種類率61%) 64点
一言,不思議,他人,休日,体験,何事,切口,刺身,動物,動画,反省,変化,帰省,年生,当時,影響,感情,感覚,文章,料理,日本人,時代,最初,未来,現代,現実,直接的,知識,砂糖,祖母,経験,縄文,習慣,聴覚,職人,自分,自身,衣食住,雑音,

■表現語彙 89種 161個 (種類率55%) 68点
いろいろ,こと,ころ,さん,そう,その後,もの,よう,コオロギ,サラダ,ポテト,マーク,ヨーロッパ,一,一つ,一言,三,不思議,二,人,人々,仕組み,他,他人,付け,休日,体験,何事,例,僕,切り身,切口,刺身,前,動物,動画,反省,味,変化,夏休み,家,帰省,年,年生,当時,形,影響,心,感情,感覚,文章,料理,方,日本人,時代,最初,未来,母,気,点,現代,現実,盛り,盛りつけ,直接的,知識,石,砂糖,祖母,経験,縄文,習慣,考え方,耳,聴覚,職人,自分,自身,華やか,虫,衣食住,見え,際,隠し,雑音,音,顔,魚,鳴き声,

■経験語彙 35種 60個 (種類率58%) 71点
おどろく,させる,しかめる,しまう,しれる,せる,つける,と思う,と考える,に思う,やる,よる,られる,れる,任す,入る,入れる,分かる,変える,変わる,崩れ落ちる,得る,感じる,挙げる,生まれる,盛り付ける,知らす,知る,砕く,積み重ねる,聞こえる,読む,進む,違う,食べる,

■総合点 74点

■均衡点 7点
 

コオロギはリーリーと(感)
   小5 あきらほ(akiraho)  2025年6月4日

 ヨーロッパ人の耳には美しいコオロギの鳴き声も雑音としてしか聞こえない。聴覚の仕組みが日本人とヨーロッパ人では違う。自分自身の直接的な体験を通して得られる知識は少なく、他人から知識を得ることによって見え方や、感じ方が変わってしまう。また現実の見え方や感じ方を変えてしまうのは知識だけでなく習慣もその一つだ。日本人とヨーロッパ人では聴覚の仕組みが違うのは、日本人の習慣が日本人の耳を少しずつ変化させてきたからだろう。

 僕は三年生のころ、刺身の盛りつけを母に任されていた。その当時の僕は魚の切り身をにっこりマークや動物の形にして盛り付けをしていた。しかし、僕は休日にユーチューブで料理人の刺身の盛り付ける動画を見た。その動画を見て僕はおどろいた。なぜなら職人さんの盛り付けが華やかで美しかったからだ。僕が良かれと思ってやっていたものを一気に砕かれたような気がした。僕の心はまるで積み重ねていた石が一気に崩れ落ちるような感覚だった。知識を得ることによって、考え方が変わり、反省点が生まれ、何事もより良くなるということだと思う。

 二年前の夏休みに、祖母の家へ帰省した際、母が隠し味に砂糖を入れたポテトサラダを祖母に食べさせたそうだ。砂糖が入っていることを知らない祖母は最初は美味しいと言ったが砂糖が入っていることを知らされると、顔をしかめて、その後一切口をつけなかったそうだ。僕はちょっとした一言が人の感情を変えてしまうことが不思議に思った。

 この文章を読んで僕は、人は経験や知識で心が変わり現実の見え方や感じ方さえも変わってしまうことが分かった。僕はいろいろな影響によって人々の習慣が少しずつ変化するのではないかと考える。例を挙げるとヨーロッパ人と日本人の習慣が違うことで、虫の音の聞こえ方が違うように、縄文時代の人々と、現代の人々の感じ方と考え方は違うと思う。何故なら、縄文時代は、衣食住が現代と大きく違うからだ。だから、時代が進むにつれて少しずつ少しずつ、衣食住の他だけでなく未来には感じ方や考え方が変わるのかもしれない。