あおやゆさん、こんにちは。今回の作文を拝読(はいどく)しました。テーマの選択(せんたく)がとてもユニークで、読んでいて楽しく感じられました。ランドセルという具体的なアイテムを通じて、贈り物(おくりもの)の意味や価値(かち)について考察を深めている点が印象的です。

作文の構成も良く、特に自分の体験と他人の体験を織り交ぜながら話を展開(てんかい)しているところが見事です。このように複数の視点(してん)を取り入れることで、テーマに対する理解が深まり、読者にも多角的な考察を提供(ていきょう)しています。

また、文中で「字のないハガキ」や「賢者(けんじゃ)贈り物(おくりもの)」といった作品を引用している部分は、作文の説得力を増しています。これにより、あなたの考察がさらに信頼(しんらい)性を持ち、読み応えがあります。

一般(いっぱん)化の主題「贈り物(おくりもの)は人間にとって人に『贈る(おくる)』ものだから贈る(おくる)ものの価値(かち)ではなくて心がどれだけこもっているかが大切なのだと思った」という部分も、深い洞察(どうさつ)が感じられます。全体を通じて、感情移入しながら読める作文でした。

書き出しと結びの部分も、スムーズにつながっており、作文全体が一つの完結したストーリーとしてまとまっています。このように、始まりと終わりがしっかりとリンクしていることで、読後感がとても良いです。

項目(こうもく)評価:
-たとえがうまく使われています。
-前の話聞いた話がよく書けています。
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 嬉しかったプレゼント hi 07月1週 あおやゆ
字数/基準字数:
930字/800字
思考点:62点
知識点:68点
表現点:72点
経験点:64点
総合点:72点
均衡点:6点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:76点
知識点:82点
表現点:87点
経験点:77点
総合点:81点
均衡点:6点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙14種20個70%62点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙45種64個70%68点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙97種170個57%72点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙30種47個64%64点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
930字
 62点
 68点
 72点
 64点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 14種 20個 (種類率70%) 62点
いえば,かけと,しよう,すくため,だから,だろう,と思う,ないので,のため,は多分,ものこそ,を考える,人間にとって,年生にとって,

■知識語彙 45種 64個 (種類率70%) 68点
一生懸命,一番,人間,仰天,作品,価値,元気,全員,友達,向田,国語,大切,夫婦,字体,存在,学校,安心,小学校,工作,年生,意味,感動,戦争,手紙,教室,教科書,時計,最高,海外,特徴,生活,生物,疎開,相手,筆箱,算数,結果,自分,茶色,葉書,賢者,転勤,邦子,黄色,鼈甲,

■表現語彙 97種 170個 (種類率57%) 72点
お互い,お父さん,お話,お金,こちら,さん,すくため,そう,どれ,のため,びっくり,もの,クリスマス,ハガキ,プレゼント,ヘンリー,ミニ,メッセージ,ランドセル,一,一生懸命,一番,下敷き,中,丸,二,人,人間,今,仰天,仲,体,何,作品,価値,元気,全員,友達,向田,国語,大切,夫婦,好み,妹,姉,字,字体,存在,学校,安心,小学校,工作,年生,幸せ,心,意味,感,感動,戦争,手紙,教室,教科書,族,時,時計,最高,本,机,様,櫛,海外,父,特徴,生活,生物,疎開,的,相手,私,筆箱,算数,紙,結果,自分,茶色,葉書,話,賢者,贈り物,転勤,邦子,金,鎖,類,髪,黄色,鼈甲,

■経験語彙 30種 47個 (種類率64%) 64点
かける,こもる,させる,しまう,すく,つける,と思う,もらう,られる,れる,を考える,会える,作る,入る,入れる,売る,届く,持つ,描く,書く,染み込む,決まる,渡す,置く,背負う,話す,買う,買える,贈る,足りる,

■総合点 72点

■均衡点 6点
 

嬉しかったプレゼント
   小6 あおやゆ(aoyayu)  2025年7月1日

 「わあ!ミニランドセルだ!」

私の学校では6年生が1年生にミニランドセルをプレゼントする。私の学校のランドセルは特徴的で黄色と茶色のランドセルだ。小さな体に大きなランドセルを背負ってくる1年生にとってランドセルはとても存在感がある。その大きなランドセルを紙で工作して作るのだ。2〜6年生全員で作るものは決まっていて、ランドセルの中の算数教科書、国語教科書、下敷き、筆箱と小さな紙にメッセージを書いて入れる。今でも私は持っているが一生物だなと思った。お姉様の一生懸命描いた小さな紙に小さな字が書いてあってとても感動した。初めて教室に入って机を見た時に自分の背負っているものと同じランドセルが置いてあったら今でもびっくりすると思う。私の小学校生活最高の贈り物は多分好みにランドセルだろう。

私の友達の嬉しかった贈り物は「葉書」だそうだ。お父さんが転勤族で海外に行ってしまった仲の良かった友達のハガキが届いた時は仰天したそうだ。もう会えないと思っていた友達からもらった懐かしい字体が心に染み込んだと話していた。葉書といえば向田邦子さんの「字のないハガキ」。こちらは戦争で疎開する時に元気な時は丸をかけと、父から渡された葉書を持って疎開に行く邦子さんの妹のお話だ。贈り物中でハガキや手紙といった類のものは相手に「安心」を贈るものではないかと思った。

本ではO・ヘンリーの「賢者の贈り物」という本がある。ジェイムズとデラという夫婦がクリスマスに少ないお金で相手に贈り物をしようとするがお金が足りないので自分の大切なものを売って相手に贈り物をするという話だ。この時、デラは自分の美しい髪を売ってジェイムズの金の時計につける鎖を買ったが、ジェイムズは大切な金の時計を売ってデラの髪をすくための鼈甲の櫛を買う。結果、お互いの贈り物は意味のないものになってしまったが心のこもった贈り物に二人は幸せにだったという話だ。そもそも贈り物とは何のためだったのかを考えさせられる作品だと思った。

贈り物は人間にとって人に「贈る」ものだから贈るものの価値ではなくて心がどれだけこもっているかが大切なのだと思った。お金で買えないものこそが一番価値があるものだと思う。