才能の開花方法
   中3 あおらは(aoraha)  2025年7月1日

  世界には数多くの童話があるが、イソップ童話は動植物が主人公であることが多いタイプの童話の集まりである。イソップ童話には「北風と太陽」「アリとキリギリス」など私たちも知る物語が多く乗っているが、「ウサギと亀」は人間の持つ美徳を教えてくれる話だと思う。「ウサギと亀」は足の速いウサギと足の遅い亀が競争する話でウサギは自分の能力を過信して途中で寝てしまう。しかし、カメはコツコツと努力しウサギよりも速く頂上に着いたという話である。この話は人間にもウサギ型とカメ型がいることを私たちに示してくれる。ウサギは飛びぬけて素晴らしい才能を持つもの、カメはコツコツと地道な努力を重ねるもの、どちらも人間のどちらにも共通するだろう。私はウサギのように自分の誇れる才能を多く持ち豊かな生き方をしたい。

 第一の方法として、自分の興味があること、好きなことに全力で打ち込み楽しむことである。私の父の大学時代には大学時代からの友達がいる。その方の息子さんとは私が幼いころからの知り合いで会うたびに遊んでもらっていた覚えがある。そんな彼は中学から陸上を始めた。最初は興味本位で始めたのかもしれないが、彼の眠っていた才能は開花する。様々な大会で優秀な成績を収め、高校二年生になった今でも推薦で行った高校でも大会で輝かしい成績を残している。彼がここまで活躍することができたのは陸上に対する向上心や医師が強いばねとなり、原動力となったからだろう。その強い気持ちが彼の才能を引き出したのではないか。私も彼のように自分の興味のあることや好きなことを全力で楽しみ自分の中に眠っている私自身もまだ知らない才能を引き出したいと思う。

 第二の方法として、世の中にある「型」に自分をあてはめず、自分を信じて行動することである。人類でまだ達成されたことのなかった記録を作り、二刀流の名で活躍している大谷翔平選手。そんな彼は幼いころから多くの時間を野球に費やしてきた。さらに、どんなに難しい目標でも大きな夢でもなんでも口に出してきたそうだ。たとえそれが第三者から見たら不可能だと思うものでもとにかく言ってきた。そして今、彼はそれを実現している。彼が活躍できているのは自分の実力を信じて野球に向き合ってきたからだと思う。自信が持てると自然と自分の中で眠っていた才能が目を覚ますことがある。才能は生まれ持ったものもそうだが、自分を信じることで新たに分かるものもある。だから私は自分を信じて持っている才能を引き出していきたいと思う。

 確かに、コツコツまじめに努力することは結果を確実に出すことができる。しかし、「才能は開花させるもの」という名言があるように、自分の好きなこと、興味あることに積極的に取り組み、自分の中にある才能を開花させ人生を充実させたい。