プレゼントは【思いを形にしたもの】と大きくとらえた導入の説明から、サンタクロースの起源◎調べた話、★体験実例 とだんだんと身近な話題へ焦点を絞り、自分が感じた【プレゼントの本質】をかなえたものがタピオカ王のぬいぐるみだったことがとてもうまく書けました。【包装紙を開けたとき…】からの状況・心理描写や手紙◎聞いた話 も具体的に書いたことで、【「誰かを思う心」を、言葉ではなく形で伝える手段】★一般化の主題 という実感のある結びにつながりました。
とくに自分だけのオリジナルキャラクター「タピオカ王」のぬいぐるみを受け取った瞬間の描写は感動的で、読む人の心にも強く響くでしょう。また、母親からの教えを引用して、プレゼントの本質をさらに深く掘り下げている点が素晴らしいです。これによって、ただの物語ではなく、あなたの成長と感じ方の変化がうまく表現されています。
さらに、サンタクロースの贈り物から始まり、自身が受け取ったプレゼントへと話が広がりながら、最終的にはプレゼントの普遍的な価値について考えを深める流れは、論理的でわかりやすい構成になっています。
「誰かを思う心」を形で伝えることの大切さを、具体例を交えて説得力を持って伝えている点も、非常に印象的です。
これらの要素が組み合わさることで、読み手にとって考えさせられる内容となっており、作文としての完成度が高いです。
一般化の主題がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1128字/800字
思考点:56点
知識点:67点
表現点:80点
経験点:86点
総合点:69点
均衡点:-2点
■思考語彙 12種 16個 (種類率75%) 56点
が考える,さかのぼると,だと,と思う,にこそ,に思える,を思う,残るから,求めざる,私にとって,見つめると,記憶こそ,
■知識語彙 43種 60個 (種類率72%) 67点
一番,不思議,不明,世界,世紀,人生,伝説,価値,包装,印象,司教,夢中,大人,存在,安心,宝物,実感,年生,意味,愛情,感情,慈愛,手段,手紙,最初,本質,正体,歴史,毎年,永遠,灰色,物質,現在,瞬間,空想,立体,自分,行動,衣服,言葉,記憶,象徴,起源,
■表現語彙 116種 189個 (種類率61%) 80点
あなた,ぐるみ,こと,これ,すべて,そう,そこ,そのもの,それ,それぞれ,それら,ただ,たび,とき,どれ,ぬいぐるみ,ひとつ,もの,よう,オリジナル,キャラクター,クリスマス,ゲーム,サンタ,サンタクロース,タピオカ,ドラえもん,パーカー,フィギュア,プレゼント,メッセージ,モチーフ,一,一番,不思議,不明,世界,世紀,中,人,人々,人生,今,伝説,何,価値,側,像,僕,包装,印象,口,司教,喜び,夢中,大人,存在,安心,宝物,実感,年,年生,度,形,彼,心,思い,意味,愛情,感,感情,慈愛,手段,手紙,日,昔,最初,朝,本質,正体,歴史,母,毎年,気持ち,永遠,涙,灰色,物,物質,王,現在,的,目,着,瞬間,私,空想,立体,紙,聖,胸,自分,行動,衣服,袖,見返り,言葉,記憶,証,誰,象徴,贈り物,起源,間,風,驚き,
■経験語彙 45種 59個 (種類率76%) 86点
が考える,くれる,こみ上げる,こめる,さかのぼる,たどり着く,つながる,と思う,に思える,もらう,よみがえる,られる,れる,わかる,を思う,伝える,伝わる,作り出す,入る,出す,出る,包む,受け入れる,受け取る,受け継ぐ,問う,変わる,宿る,届く,届ける,感じる,教える,楽しむ,残る,求める,現れる,生まれる,破く,秘める,答える,見つめる,贈る,込める,通す,願う,
■総合点 69点
■均衡点 -2点
想い
小6 よしたか(yositaka)
2025年7月1日
プレゼントとは何かと問われたとき、僕はそれを「思いを形にしたもの」だと答えたい。物そのものよりも、それにこめられた感情や記憶こそが、人の心に残るからだ。年に一度、クリスマスの朝に届くサンタクロースからの贈り物は、幼い私にとってまさにその象徴だった。
サンタクロースの歴史をさかのぼると、その起源は3世紀の司教・聖ニコラウスにたどり着く。彼は貧しい人々にそっと贈り物を届けたと言われ、その慈愛と秘められた行動がやがて伝説となり、現在のサンタ像へとつながっていった。贈ることに見返りを求めず、ただ誰かを思って行動するそれがプレゼントの本質だと、僕は感じている。
僕も毎年、サンタクロースからプレゼントを受け取ってきた。1年生のときは「アニアのフィギュア」、2年生は「ドラえもんの人生ゲーム」、3年生は「カービィ」のぬいぐるみ。どれもその年に私が夢中になっていたキャラクターで、喜びと共に記憶に残っている。だが、今も強く印象に残っているのは4年生のときに受け取った贈り物だった。
包装紙を破いたとき、最初に目に入ったのは灰色の正体不明の何かだった。思わず「何これ」と口に出し、少し涙が出そうになった。だが中から現れたのは、自分が考えたオリジナルキャラクター「タピオカ王」のぬいぐるみだったのだ。自分の空想の中でしか存在しなかったキャラクターが、立体的な存在としてそこにある。その瞬間、胸に熱いものがこみ上げた。世界にひとつしかない自分だけのぬいぐるみは、今でも宝物だ。5年生では、そのタピオカ王をモチーフにした着ぐるみ風のパーカーをもらった。袖を通すたび、自分が作り出した世界に包まれているような不思議な安心感があった。ただの衣服ではなく、「自分という存在」を受け入れ、楽しんでくれている人がいるという証のように思えた。母はよく「手紙のような、気持ちが伝わるプレゼントが一番うれしい」と言う。物の価値ではなく、そこに込められた心にこそ意味があるのだと、母は教えてくれた。それは大人になった今、少しずつ実感としてわかるようになってきた。受け取った瞬間の驚き、喜び。それらはすべて、贈る側の「あなたを思っています」というメッセージから生まれるものだと思う。
プレゼントはただの物質ではなく、思いや願い、愛情の象徴だ。その形は人それぞれだが、本質は変わらない。「誰かを思う心」を、言葉ではなく形で伝える手段として、プレゼントは今も昔も人々の間で受け継がれている。
タピオカ王のぬいぐるみを見つめると、今でもあの日の気持ちがよみがえる。プレゼントには、あの瞬間の心が永遠に宿るのだと思う。