たくさんのプレゼントの思い出が生き生きと書かれていて、読んでいるこちらも自然と笑顔になりました。心が温かくなる作文です。

<<え2010/56み>>

【総評】
 クリスマスや家族とのやりとりを通して、プレゼントが「もの」だけでなく「気持ち」を伝える手段(しゅだん)であることを、とても丁寧(ていねい)描い(えがい)ています。サンタさんからのアクアビーズのプレゼントの場面では、ワクワクやドキドキする気持ちがとてもよく表現されていて、読み手を引きこみます。また、お母さんの“問題集”のサプライズや、姉とのやりとりにはユーモアがあり、楽しい読み心地です。最後のまとめでは「人間にとってプレゼントとは…」と主題を広くとらえており、作文としての完成度が高いです。

段落(だんらく)ごとの講評】
第1段落(だんらく):クリスマスの朝のワクワクした様子がよく伝わってきます。「焦っ(あせっ)て早くリビングに…」という表現が気持ちをよく表しています。

第2段落(だんらく):サンタさんへの手紙、プレゼントを開けたときの感動、アクアビーズで作ったシロクマなど、細かな描写(びょうしゃ)が豊かで、その時の喜びがしっかり伝わります。

第3段落(だんらく):お母さんのくれた“問題集”のプレゼントがユーモアたっぷりに描か(えがか)れていて、読んでいて思わず笑ってしまう場面です。感情の描写(びょうしゃ)も自然です。
()くて→違っ(ちがっ)

第4段落(だんらく):お姉さんとの思い出を通して、自分の子どものころをふり返っており、文章に深みを与え(あたえ)ています。

第5段落(だんらく):プレゼントの意味を「電気みたいに明るく」「心を温かくする」とたとえており、感性の豊かさが感じられます。自分の今後の思いにつなげている点もとても良いです。

【特に優れ(すぐれ)ていた点】
・体験の場面描写(びょうしゃ)が細かく、生き生きと伝えられている
・ユーモアと感動がバランスよく盛り込ま(もりこま)れている
・「人間にとってプレゼントとは…」という一般(いっぱん)化ができている
・感情の動きが丁寧(ていねい)描か(えがか)れていて、読み手の共感を呼ぶ(よぶ)

【考えを深めるための質問】
 あなたがこれから(だれ)かにプレゼントをあげるとしたら、その人をどんな気持ちにしたいですか? どんなことを考えて選びますか?
 


■思考語彙 12種 22個 (種類率55%) 56点
しよう,すると,たから,で思う,と思う,はきっと,みよう,を考える,人間にとって,欲しいと,色々考える,見ると,

■知識語彙 30種 33個 (種類率91%) 58点
丁寧,中身,人形,人間,今年,以上,全部,写真,問題,完成,家族,小学,年生,年長,心配,手紙,教科,明日,最近,期待,毎年,相手,真似,確認,笑顔,結局,裏側,誕生,階段,電気,

■表現語彙 79種 133個 (種類率59%) 64点
あと,ぐらし,こと,さん,そう,そこ,それ,たくさん,とき,ところ,みたい,みんな,もの,よう,クリスマス,クリスマスツリー,サンタ,シロクマ,ツリー,プレゼント,マイ,ママ,メロディ,リビング,丁寧,下,中,中身,久しぶり,人形,人間,今年,以上,何,側,全部,写真,前,問題,変,夜,姉,字,完成,家族,小学,年生,年長,心,心配,手紙,折り紙,教科,日,明日,時,最近,朝,期待,次,母,毎年,気持ち,目,相手,真似,確認,私,笑顔,結局,絵,花,裏側,話,誕生,階段,集,電気,頃,

■経験語彙 36種 55個 (種類率65%) 73点
あげる,く,くれる,しまう,ずる,で思う,と思う,みつ,もらう,もらえる,やる,を考える,並べる,作る,入る,受け取る,向かう,喜ぶ,寝る,急ぐ,撮る,書く,添える,渡す,焦る,笑う,終わる,色々考える,見せびらかす,覚える,買う,起きる,転げ落ちる,送る,開ける,降りる,

■総合点 65点

■均衡点 3点
 

プレゼントとは
   小6 あおなな(aonana)  2025年7月1日

 朝起きて私は、急いでリビングへ向かった。すると、大きなクリスマスツリーの下には、プレゼントがずらっと並べてあった。私は思わず「やったあ。」と喜んだ。私は毎年クリスマスの朝には、プレゼントがあるかなど心配になり、いつも焦って早くリビングにプレゼントがあるかを確認している。

 

 私が小学4年生の頃のクリスマスに、サンタさんに何が欲しいかを、手紙に書いた。いつもよりも丁寧に字も書いたし、絵も添えて、折り紙で作った花をあげた。その日の夜は、明日、本当に欲しいものが来ていたらどうしよう、などワクワクな気持ちの裏側に、プレゼントがもらえなかったらどうしようなど、寝る前には色々考えながら寝ていた。次の日の朝、私は階段を転げ落ちるように降りて、リビングを見ると、大きなツリーの下に、プレゼントがたくさんあった。私は、「サンタさん、今年もありがとう。」と思いながら、ワクワクな気持ちでプレゼントを開けた。するとそこには、ずっと欲しいと思っていたアクアビーズがあった。手紙にも欲しいと書いていたし、ずっと欲しいと心の中で思っていたからとても嬉しかった。みんながプレゼントを開け終わったあと、私はすぐにアクアビーズですみっコぐらしの、シロクマを作った。初めて作るアクアビーズはとても難しかったけど、それ以上に、とても楽しかった。完成した時は嬉しくて、家族みんなに見せびらかしたり、写真を撮ったりなどした。私は久しぶりにアクアビーズを作ってみようかなと思った。

 最近母が、「6年生になったから、ママからプレゼントだよ。」と笑顔で言ったから、私はきっと何か私の欲しいものだと思い、やったあと喜んだ。そして中身を見ると、4教科全部の問題集が入っていた。私は期待と違くて、笑ってしまった。

 姉が年長の頃、誕生日にマイメロディの人形をもらったそうだ。そしたら姉がもらうなら、私も欲しいとなって、キティーの人形を結局買ったそうだ。私は、あまりこの頃の話は覚えていないけど、その頃姉のことばかり真似していたから、変なところまで目寝したのかなと思った。

 人間にとってプレゼントとは、受け取る側の気持ちを電気みたいに明るくしてくれたり、送る側の心を温かくしてくれるものだ。私はこれからも、プレゼントを渡すときは、相手の気持ちを考え、受け取る側も嬉しくなるようなプレゼントをあげたいと思った。