お母さんの子どものころのお話を聞きながら、自分との共通(きょうつう)点やちがいをしっかり見つけていて、とてもすてきな作文ですね。読みながら「なるほど!」と思える場面がたくさんありました。

<<え2008/113み>>

総評(そうひょう)
 お母さんの思い出と自分の体験(たいけん)をくらべながら書けていて、読みごたえのある作文でした。顔や家事、習いごと、好き(すき)な食べ物、遊びの内容(ないよう)など、いろいろな話題をうまく組み合わせて、自分なりの気づきにつなげています。「まるで別人(べつじん)のよう」「血は争え(あらそえ)ないな」などの言葉の使い方もとてもよく、表現(ひょうげん)力のある文章になっています。特に(とくに)、「一(おく)年食べ続け(つづけ)ても飽き(あき)ないほど大好き(だいすき)」というところはユーモアがあって印象(いんしょう)(てき)でした。

段落(だんらく)ごとの講評(こうひょう)
第1段落(だんらく):お母さんの卒業(そつぎょう)アルバムを見た感想がしっかり書けています。「別人(べつじん)のようだと思いました」という表現(ひょうげん)がとてもよく、自分の驚き(おどろき)伝わっ(つたわっ)てきます。
()かった→違っ(ちがっ)

第2段落(だんらく):得意(とくい)・苦手を通してお母さんとのちがいと()ているところをくらべていて、作文に深みがあります。ハミングが好き(すき)など、自分のこともしっかり書けています。

第3段落(だんらく):食べ物や遊びの話題がたくさん出てきて、とても楽しく読めます。「一(おく)年食べ続け(つづけ)ても飽き(あき)ない」という表現(ひょうげん)や、鉄棒(てつぼう)にもう一度チャレンジしようとする前向きな気持ちもすばらしいです。

第4段落(だんらく):「血は争え(あらそえ)ないな」というまとめ方がユニークで、自分の気づきをしっかり表現(ひょうげん)できています。作文のしめくくりとして、とても上手です。

特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】
・自分とお母さんの体験(たいけん)比較(ひかく)して、()ているところ・ちがうところをわかりやすく書けている
・言葉の選び方(えらびかた)にユーモアや表現(ひょうげん)力が感じられる
体験(たいけん)のふり返りを通して、自分の思いや気づきを深めている
・作文全体の構成(こうせい)が整っていて、読みやすい

【考えを深めるための質問(しつもん)
 お母さんと()ているところやちがうところを見つけて、あなたはどんなふうに感じましたか? それはうれしかったですか? それとも不思議(ふしぎ)な気持ちでしたか?
 


■思考語彙 10種 14個 (種類率71%) 51点
いると,いるので,しまうので,で思う,と思う,ないかも,ないので,なければ,なので,ません,

■知識語彙 25種 42個 (種類率60%) 54点
一緒,不思議,今度,全部,公園,共通,友達,国語,子供,学校,小学校,幼稚園,得意,挑戦,授業,日常,日本,時間,毎週,生活,習字,苦手,鉄棒,長距離,音楽,

■表現語彙 77種 124個 (種類率62%) 63点
お母さん,お話,かざり,けり,こと,ころ,そう,それ,たくさん,とき,ところ,みたい,アメリカ,カレー,キューピー,スパゲッティ,ソース,ハミング,ハンバーグ,バイオリン,バッグ,ブランコ,マフラー,マラソン,ミート,一,一つ,一緒,不思議,中,今,今度,休み,億,全部,公園,共通,友達,国語,大好き,好き,好み,子供,学校,小学校,年,幼稚園,得意,心,技,挑戦,授業,日常,日本,時間,歌,毎週,点,生,生活,私,編み物,習字,色々,花,苦手,血,試し,話,遊び,遊び方,鉄棒,長距離,靴,音楽,食べ物,3つ,

■経験語彙 27種 36個 (種類率75%) 60点
しまう,しれる,できる,で思う,と思う,やる,乗る,争える,似る,助かる,口ずさむ,売る,感じる,楽しむ,疲れる,続ける,編む,習う,聞く,見かける,見つかる,覚える,走る,通る,遊ぶ,食べる,飽きる,

■総合点 62点

■均衡点 5点
 

お母さんの小学生時代と私
   小4 なな(akasona)  2025年7月1日

「今と全然違うじゃん。」

お母さんが小学校の卒業アルバムを見せてくれました。お母さんは子供の頃と顔が全然似ていないし今とやっていることが全然違かったので、まるでお母さんの子供のころは今のお母さんと別人のようだと思いました。お母さんは今家事をしながら勉強を手伝ってくれるので、小学校の卒業写真からは想像出来ません。私は全然家事が出来ないので、お手伝いをしたりして見習わないといけないと思いました。

お母さんは昔ピアノと習字を習っていたので、音楽と書き方の授業が得意だったそうです。それから算数が得意だったとも聞きました。でも長距離を走るときはすぐ疲れてしまうので、マラソンが苦手だったと言っていました。私はアメリカの学校で毎週たくさん走らなければならないので、長距離を走るのが得意です。でも日本の国語と習字は苦手なので、お母さんとあまり似ていないと思いました。一つだけ似ているところがあります。それは、私はバイオリンを習っているのでお母さんと同じく音楽が得意なところです。日常生活でもハミングをしたりラララと口ずさむのが好きなので、学校の音楽の授業では歌もすぐ覚えることができてとても助かっています。

お母さんに子供のころの好きな食べ物や友達とどんな遊びをしていたか聞いてみました。お母さんはカレーやハンバーグ、スパゲッティが好きだったそうです。私もこの3つは全部大好きです。特にキューピーが売っているミートソースとカルボナーラは一億年食べ続けても飽きないほど大好きです。お母さんは子供のころ公園に行ってブランコに乗りながら靴けりをするのが好きだったそうです。そして、学校の休み時間には友達と一緒によく鉄棒で新しい技にわざわざ挑戦したりマフラーを編んだりしたそうです。私も日本で通った小学校の友達と一緒に公園に遊びに行ってよくブランコに乗りながらお話をします。鉄棒はアメリカにはないのでほとんど遊んだことがありません。日本で幼稚園生のころに鉄棒をやってみましたが、怖くてうまくできませんでした。今はもしかしたらそれほど怖く感じないかもしれないので、今度見かけたら試してみたいです。アメリカの学校の友達とはよく編み物をします。お花のかざりや小さいバッグを編んだりしたことがあります。

お母さんとは遊び方や好きな食べ物の好みが私と似ているところがあって、話を聞いていると不思議です。ブランコで遊んだり編み物を楽しんだりと色々なところで共通点が見つかって、血は争えないなと心の中で思いました。