得意分野と苦手分野、ウサギとカメ
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 僕たちは自分で目標をつくり、それに向けて努力しようとするとき、自分の苦手分野を中心に練習や努力をすることが多いと思う。自分の苦手分野を克服または強化することで、自分の全体のレベルアップが可能になってくる。反対に、自分が最も得意な分野をわざと強化するということはどうだろうか。得意を伸ばすことで自信を持つことができる。

 まず自分の得意分野を伸ばすための第一の方法として自分に出来ることをはっきり言える自信をもつことだ。自分の口からはっきりと自信を持って話すことで周りの人に認めてもらうことができたり、自分のモチベーションの向上にもつながってくる。私たちのわるい慣習で、自分を謙遜して言うことは出来ますが、なかなか自分で自分をアピールすることが出来ません。しかしこの「私たち」というのはある範囲の人たちを指し示していると思う。アジア人特に東アジア出身の人々は自分の得意なことを周りの人にはっきりと伝えることが難しいと感じている。逆に自分なんか全くダメだなどと自分を自ら下に蹴り落とすような発言が多い。反対に、欧州やアメリカの人たちは自分の得意分野を知ってもらうために、はっきりと相手の目を見て主張することができる。このように西洋の人々は自分の得意分野をはっきりと述べることができるように、我々もそれを手本として真似ることが大切になってくる。

 第二の方法として、生徒たちの出来ないところを拾い出すような教育法から、良いところをさらに伸ばす方法に転換していくことが重要になってくる。テストや偏差値でふるいわけをするやり方から、最近の新しい試みとして「推薦」「自己推薦」と言う方法があります。自分のやってきたことに自信を持っている場合はそれを評価し、さらなる発展のチャンスを与えるというものです。例えば、最近シンガポール政府は生徒たちに対する教育方針を大きく変換した。政府は先生によって用意された教材を一から十までこなすのではなく、自分が学びたいまたは自分の得意を伸ばしたいと思っている特定の分野を学ぶことができる学校づくりを始めた。これは生徒たちにとって最適な教育方法だと思う。

 確かに自分の弱い部分を強化することも大切だ。しかし、自分の得意は一生の物という名言があるように自分の得意な分野をさらに発展させる方法で自分を成長させたい。