自分の経験をもとに、テストの意味について深く考えていて、とても読みごたえのある意見文でした。
<<え2015/534pみ>>
【総評】
テストをめぐる自分の体験とそこから導かれた意見がしっかり書かれており、説得力のある意見文になっています。特に、実体験と他者の意見(母・塾の先生)を対比させたり、フィンランドの教育やアインシュタインの名言などの事例を効果的に取り入れたりして、多角的に議論を展開できている点が素晴らしいです。結びでは名言を引用しつつ、「成長」に焦点を当てた主題をまとめていて、意見に深みが出ています。
【段落ごとの講評】
第1段落:テストでの失敗という個人的体験から導入し、読者の共感を得るとともに、主題への興味を引きつける効果があります。感情の描写も具体的で自然です。
第2段落:自身の経験をふまえた「テストには意味がある」という主張がよく伝わってきます。具体的な例(全国統一高校生テスト)を使い、行動の価値に焦点を当てているのが良い構成です。
第3段落:「テストはいらない」という反対意見を紹介し、フィンランドやアインシュタインを引き合いに出すことで、主張のバランスを保ちつつ読者に考えさせる力があります。「問いを持ち続ける力」が大事だという指摘も現代的で意義深いです。
△一方でテストは邪魔になるといい意見もある→一方でテストは〇〇の邪魔になるという意見もある
第4段落:自分の立場を再確認しつつ、最後にジョン・C・マクスウェルの名言を用いて「成長」をキーワードにまとめている点が秀逸です。意見文の結びとして非常に効果的です。
【特に優れていた点】
・個人的体験から主題を導き、読者をひきつける導入ができている
・反対意見や海外の教育事例を用いた多角的な議論展開
・名言の引用により、意見に重みと説得力を加えている
・主題に一貫性があり、論理的に構成されている
【考えを深めるための質問】
もしテストがなくなったとしたら、あなたはどのように「自分の成長」を実感したり確かめたりしたいと思いますか?
ChatGPTに質問する
■思考語彙 20種 24個 (種類率83%) 77点
確か,。しかし,。たとえば,。だから,。一方,。確か,」こそ,あるかも,あれば,が可能,するため,たかも,たはず,とらわれざる,と思う,と考える,ないから,れざる,感じざる,課題によって,
■知識語彙 80種 103個 (種類率78%) 93点
一定,一斉,一方,一番,世界,中学生,中心,主張,予想,今回,今後,位置,体力,先生,全国,全部,内容,出題,分野,前回,創造,勇気,勉強,合格,問題,大事,大切,学力,学習,将来,形式,得意,得点,必要,情熱,意味,意見,成長,指導,挑戦,授業,教師,教科,教育,数学,最初,本当,正解,水準,点数,理解,環境,生徒,疑問,発想,瞬間,社会,第一歩,答案,経験,結果,統一,背中,自信,自分,興味,行動,観察,証明,評価,試験,説得,課題,貴重,邪魔,重視,集中,順位,高校,高校生,
■表現語彙 125種 190個 (種類率66%) 85点
確か,。確か,うち,が可能,こと,するため,それ,たち,たはず,ひび,よう,アインシュタイン,ジョン,テスト,ヒント,フィンランド,プレッシャー,ミス,一人ひとり,一定,一斉,一方,一番,世界,中,中学生,中心,主張,予想,人,今,今回,今後,位置,体力,何,先生,全国,全部,内容,出題,分野,前回,創造,力,勇気,勉強,受け身,合格,問い,問題,塾,外,大事,大切,好き,子ども,学び,学力,学習,将来,度,形式,彼,得意,得点,必要,思い,急,性,恐れ,情熱,意味,意見,成長,指導,挑戦,授業,教師,教科,教育,数学,日,日々,最初,本当,正解,母,気,水準,漬け,点数,理解,環境,生徒,疑問,発想,瞬間,社会,私,第一歩,答案,経験,結果,統一,背中,胸,自信,自信満々,自分,興味,行動,観察,証明,評価,試験,説得,課題,貴重,邪魔,重視,集中,順位,高校,高校生,
■経験語彙 44種 62個 (種類率71%) 85点
あきらめる,いける,おる,くれる,しまう,しれる,せる,つぶれる,できる,とらわれる,と思う,と考える,なくす,やる,られる,れる,入る,出す,受ける,合わせる,妨げる,学べる,感じる,抱く,押す,持つ,構う,止まる,殺す,求める,深める,知る,続ける,縛る,習う,育つ,行う,見直す,語る,返す,進む,避ける,間違える,陥る,
■総合点 89点
■均衡点 4点
テストの良さ、悪さ
中2 あえさし(aesasi)
2025年7月1日
数学のテストが返された日、私は自信満々だった。数学は得意教科で、今回も高得点だと思っていた。だが、結果は予想外に低く、答案を見た瞬間、胸がつぶれる思いだった。何度も見直したはずの問題でミスをしていた自分が悔しく、今まで抱いていた数学への自信や情熱にひびが入った気がした。好きだったはずの数学が、急に遠く感じられた。
私は、テストを受けることはとても良いことだと思う。実際に、私は全国統一高校生テストを中学生のうちに受けることになった。しかし、母は「まだ高校数学の内容を全部習っていないのに意味があるのか」と疑問を持っていた。一方で、塾の先生は「やることに意味がある」と背中を押してくれた。確かに、まだ知らない分野もあるかもしれないが、どのような形式で出題されるのか、どのくらい体力や集中力が必要なのかを知ることも、貴重な経験になる。そして何よりも、自分が全国の中でどのくらいの位置にいるのかを知ることは、今後の学習において大きなヒントになる。できないからといって最初からあきらめてしまうのではなく、あえて挑戦することが自分を成長させる第一歩なのだ。できる・できないにとらわれずに、まずは行動する。その勇気と経験が、将来の力になる。だから私は、テストを受けることには大きな意味があると思う。
その一方でテストは邪魔になるといい意見もある。「テストはいらない」と主張する人たちは、テストが本当の学びを妨げると考える。たとえば、フィンランドでは全国一斉の学力テストはほとんどなく、評価は日々の授業での観察や課題によって行われている。教師は一人ひとりの生徒の理解度や成長に合わせた指導を重視し、子どもたちは点数のプレッシャーを感じずにのびのびと学べる。実際、フィンランドの教育水準は世界でも高く評価されており、テストがなくても深い学びが可能であることを証明している。また、アインシュタインは「試験に合格するための勉強は、創造性を殺す」と語ったとされる。彼は点数や順位に縛られず、自分の興味から学びを深めた。もし彼がテスト漬けの環境にいたら、その発想力は育たなかったかもしれない。テスト中心の教育では、生徒は「間違えてはいけない」という恐れから挑戦を避け、受け身の学びに陥りやすい。「正解を出す力」だけでなく、「問いを持ち続ける力」こそが、これからの社会で求められる力ではないか。テストがそれを妨げるのであれば、なくしてもよいという意見にも、一定の説得力がある。
確かにテストが良いという意見も悪いという意見もある。しかし一番大切なことは、ジョン・C・マクスウェルが「進むのが遅くても構わない、大事なのは止まらないことだ」と言ったように前回の自分よりも成長しているということだけだ。