人の気持ちを考えて
中2 あかさほ(akasaho)
2025年7月1日
私の中学校では、生徒がたくさんのことを決めるようになっている。中学校三年生の宿泊学習では、生徒たちが行く場所を決め、宿を予約する。文化祭のテーマ決めもそうだ。私たちのクラスで、最近のニュースを見ているとあまりよくなさそうなが出ている。その案に決まってしまいそうなのだが、先生は少しアドバイスをくれるだけで止めてはくれない。私は手助けをするのが良いのか、しない方が良いのか気になったので考えてみた。
私は手助けをしない方が良いことがあると考えている。私は、小さい頃ジグソーパズルで遊ぶことが好きだった。幼稚園の年少さんの頃は、ピースの数が少ないパズルでも、一人で完成させることはできなかった。私がパズルで遊ぶ時、よく父が手伝ってくれた。パズルを完成させるコツを教えてもらったのだ。特に印象に残っていて、今でも実践していることがある。それは、「縁の部分に当たるピースを並べて、最初に枠を作る」ということだ。多くの人がその方法を知っていると思う。その話を聞いてから、急にパズルができるようになっていった。その後も何度も遊んでいくうちに、少しピースが多くても、一人で完成させることができるようになった。とある休日の夜、私がジグソーパズルを取り出してきて、遊び始め、少し進みが遅くなったことがあった。パズルのピースがどこに合うのかわからなくなったのだ。その時、父が手伝ってくれて、パズルの制作を続けられるようになった。私が順調に進められるようになっても、手伝ってくれた。手伝ってくれたことは嬉しかった。その反面、私は
「今日こそ自分一人で完成させるぞ。」
と意気込んで遊び始めたので、自分で完成させることができなくて、悔しかった。父にも悪気はなかったはずだ。だから、怒っていなかったし、別に父が悪いとも思っていなかった。実際、私自身わからないところがあって、心の中では助けを求めていたのだ。その次にパズルで遊ぶ時には、母が父に私が一人でパズルを完成させたいということを伝えてくれて、私はついに自分一人でパズルを完成させることができたのだ。このように、手助けは場合によってはしない方が良いことがあるのだ。
一方で手助けは良いという意見もある。学校で今、平均台の技を習っている。平均台の上で、バランスを取ったり、跳んだりするというものだ。その中で「波動」という波の動きを表すような技があった。笑ってしまうような技なのだが、実際にやってみると難しく苦戦していた。授業が進んでいくうちに、テスト前最後の授業がやってきてしまった。まだまだ「波動」がうまくできなかったので、家でも練習してみることにした。練習していると、母がアドバイスをくれた。「とにかく大きく動く」ということと、「滑らかにつなげて動く」ということだ。最初はそんな風には上手くできなかったが、練習を積み重ねるうちに、とてもきれいにできるようになった。テスト本番には、母の言葉を思い出しながら落ち着いて臨んだ。その結果、とてもきれいな「波動」をすることができたのだ。これは、母のおかげだ。このように、手助けをすることが良いこともある。
確かに、手助けをすることが良い場合と、悪い場合がある。一番大切なことは、「人を思いやる気持ちと、人に利益をもたらす行動をすることが、全ての根本である。」という名言があるように、人の気持ちを考え、相手に一番良いことをすることだと考えた。だから、電車などで、席を譲った方が良いか迷った時には、相手の気持ちを考えてみるようにしようと考えた。それでも、不安な時には声をかけずに他の場所に移動するということも一つの方法だと感じた。これなら、相手が嫌な気持ちになることは少ないだろう。私は、この方法を実践して、相手が良い気持ちになれるように全力を尽くせる人間になりたい。