りょうさん、作文の提出ありがとうございます。

作文のテーマである「手助け」について、具体的な例を挙げながら論じている点が非常に良かったです。電車での席を譲る(ゆずる)行為(こうい)から、手助けの心温まる一面を描出(びょうしゅつ)しており、読者にとって親しみやすい内容となっています。また、手助けが時に迷惑(めいわく)になる可能性についても触れ(ふれ)、一方的な善行の弊害(へいがい)考慮(こうりょ)している点は、考察の深さを感じさせます。

特に印象的だったのは、松下幸之助の名言を引用して、手助けの意味を更に(さらに)深く掘り下げ(ほりさげ)ている部分です。名言がよく書けています。これにより、単なる行為(こうい)の説明に留まらず、その行為(こうい)が個人や社会にどのような影響(えいきょう)与える(あたえる)かを読者に考えさせる良い機会を提供しています。

また、文章全体を通して「手助け」の多面性についてバランス良く論じており、総合化の主題がよく書けています。論旨(ろんし)にも一貫(いっかん)性が見られ、情報が整理されていて理解しやすかったです。

今後もこのように多角的な視点から物事を捉え(とらえ)、それを論理的に組み立てていく練習を積んでいくと、さらに表現の(はば)が広がると思います。次回の作文も楽しみにしています。
 

森リン評価 手助けによる影響 yabi 07月1週 りょう
字数/基準字数:
923字/800字
思考点:77点
知識点:68点
表現点:63点
経験点:63点
総合点:72点
均衡点:4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:91点
知識点:82点
表現点:78点
経験点:76点
総合点:82点
均衡点:4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種26個77%77点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙44種67個66%68点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙77種147個52%63点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙29種43個67%63点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
923字
 77点
 68点
 63点
 63点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 26個 (種類率77%) 77点
 しかし,、つまり,。しかし,。仮に,。例えば,。必ずしも,ことによって,ことに対して,しよう,すると,だろう,と思う,に思う,に思える,は思う,ましょう,善意によって,相手にとって,見ると,起こせば,

■知識語彙 44種 67個 (種類率66%) 68点
一挙両得,些細,何事,優先,同意,名言,咄嗟,善意,場面,大切,存在,孟子,対応,平和,幸之助,幾度,必要,性善説,性悪説,悪意,感謝,成功,敬意,日常,日本,普通,松下,残酷,浄化,無言,相手,紳士,経験,自分,自身,荷物,行動,裁判,言葉,訴訟,象徴,車両,迷惑,電車,

■表現語彙 77種 147個 (種類率52%) 63点
あなた,おかげ,こと,これら,それ,それら,たち,つもり,とき,もの,よう,わけ,セオリー,一,一挙両得,些細,人,人々,何,何事,側,僕,優先,全て,初め,前,力,同意,名言,咄嗟,善意,国,場,場面,大切,存在,孟子,対応,席,平和,幸之助,幾度,心,必要,性善説,性悪説,悪意,感謝,成功,手助け,敬意,日常,日本,時,普通,松下,様々,残酷,浄化,無言,的,相手,紳士,経験,自分,自身,荷物,行い,行動,裁判,言葉,訴訟,誰,象徴,車両,迷惑,電車,

■経験語彙 29種 43個 (種類率67%) 63点
くれる,しまう,できる,と思う,なす,に思う,に思える,は思う,もらう,れる,乗る,使う,尋ねる,役に立つ,得る,応じる,成し遂げる,持つ,早まる,温まる,盗む,示す,移す,繋がる,譲る,負ける,起きる,起こす,飛び交う,

■総合点 72点

■均衡点 4点
 

手助けによる影響
   中2 りょう(akataro)  2025年7月1日

 「ありがとうございます。」日常的に飛び交っている言葉である。何かをしてもらった時などに「感謝」や「敬意」を示す言葉としてよく使われる。僕たちは幾度となく「誰かのおかげ」で何かを成し遂げることができたという経験があると思う。それは全て、「手助け」によるものであるということは言うまでもない。孟子と荀子による性善説や性悪説が存在するが、それらにも繋がってくることだと思う。些細なことでも、手助けをすることによって「人の役に立つ」ことができるのである。

 まず初めに、手助けは善い行いだと思う。そもそも、手助けは善意によってなされる行動であり、決して「悪意」をもって手助けをしている人はいない。例えば、電車に乗っているときに僕に席を譲ってくれる人がいる。悪意がないのは言うまでもないが、譲られた側も譲った側も心が温まる一場面となると思う。もともと車両に「優先席」という席があるものもあるが、そんな紳士的な人を見ると、「日本」という国が平和であることの象徴のように思えてくる。このように「手助け」には、人々の心を浄化し、平和にする力があるのである。

 しかし、手助けをするとかえって相手にとって迷惑になることもある。例えば、相手の荷物を持つときに「荷物持ちましょうか。」と尋ねるのが「セオリー」だと僕は思う。仮に無言で相手の荷物を持って行ったとしよう。相手は「自分の荷物を盗まれた。」と咄嗟に思うのが普通だと思う。自分が盗んだつもりではなくても、もし相手がそのことに対して訴訟を起こせば、裁判には負けてしまうだろう。そういう残酷なことになる前に、相手の同意を得てから行動に移すことが大切である。

 総じて、手助けをすることは善い行いであるが、かえって相手にとって迷惑になることもある。しかし、「誰かの成功を手助けする時、あなた自身の成功も早まる。」という松下幸之助の名言があるように、最も大切なことは「一挙両得」、つまり手助けをすることで自分自身も相手も心が浄化されることである。何事も、「様々な場面」に対応していくことがとても大切である。必ずしもこれらのことが起きるわけではない。その場その場に応じた手助けをする必要があるのである。