得意なこと
   高1 あうては(auteha)  2025年7月1日

私は受験勉強をしているときに、覚えていないところを潰していく作業に主眼を置いていた.そして同様に、私は受験勉強のスイッチが入ったのが遅かったので得意な科目はあまり勉強せず、もっぱら苦手だった数学をやっていた.なぜならテストで点を取るという点においては苦手な部分を攻略していった方が効率的だからだ.85点を95点にするのと30点を40点にするのでは同じ10点であっても必要な勉強量には大きな差がある.しかし、私は実際には得意な分野を伸ばしていく方が良いと思う.

 第一の方法は得意だったり好きだったりな分野を見つけることだ.色々な体験をしてみたり様々な分野に関する本を読んでみたりして、自分がはまることを見つけていく。私も、最近は第二次世界大戦期の軍艦が好きなのだが、本当に好きなことをやっているうちは全然飽きがこない.関連するウェブページなどはずっと読んでいられる.また、熱中できることを見つけると自分自身に芯が生まれ、生活が楽しくなる.

 第二の方法は、日本の減点方式の教育体制を改めるべきだ.最近では自分の得意ことを武器に受験する推薦入試も増えてきたが、あれも学校の成績がある程度の水準を満たしていることが条件になっていることがほとんどだ.ましてや一般受験ではどの教科も満遍なくできて、かつ武器となる得意な教科を持たないと合格するのは難しい.入試、定期試験に関わらず予め満点が設定されていてそこからできなかった問題の量に合わせて点が引かれていくのだから、どうしても苦手なところを減らしていく勉強をしなければならない.しかし、そのような形態だと、一分野に抜群に秀でた天才の芽を摘み取ってしまったり、尖った人材が拾われなかったりする.また、苦手科目の勉強の目的が試験で点を取るということになってしまうと、試験が終わった後はもう学習を継続しないということになり、発展性がなくなる.

確かに、苦手科目を放置するのも良くない.しかし、得意という風は人生の追い風によって私たちはより遠くまで進んでいける。自ら進んで取り組んでいけるような分野でなければたとえやらされたとしても本来の目的とはすり替わってしまう気がする.学校で言えば、勉強の目的が試験で良い点を取ることという本末転倒な事態になってしまったりだ.私たちは得意な分野を追求する方が良いだろう.