得意分野を伸ばす
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 日本の学校では現在、全員が同じ教育を受け、全員が同じだけの能力をつけられるようになっている。得意な部分はそのままで苦手な部分を克服するところに重点がおかれているのだ。それに対し、アメリカでは苦手な部分はほかの人に任せて、得意な部分を伸ばすという教育がとられているそうだ。確かに、苦手なところを克服することも大切だが、日本でも得意なところを伸ばして、それぞれの強みを作っていくべきではないだろうか。

 第一の方法としては、まずは自分の得意なことを探してみることだ。どんなに些細なことでも、見つけて、それを伸ばしてみれば一つの武器になるだろう。例えば、私は自分で本を読むのが早いほうだと思っている。本を読むのが早ければ、たくさんの本を読めるので、その分たくさんの知識をつけることができる。知識があれば、友達との会話の幅も広がり、楽しくなるのではないだろうか。また、本で知識をつけていれば、記憶がメインとなる歴史の授業などで有利になると思う。

 第二の方法としては、得意なことを伸ばす教育をすることだ。現在の学校の教育は、みんなが一律に同じものをすることが求められて、それぞれが違うことをすることができない。私の友達にとても数学が得意で、高校数学はすでに終わらせている、というような子がいる。その子は授業中、いつも退屈そうにしていた。一人だけ違うことをするというのは難しいかもしれないが、問題が早く解き終わったときに、自分の好きな問題を解いていてもいい、というような空気を作れば、もっとその子の得意分野を伸ばせると思う。

 確かに、自分の苦手な部分を無くしていくことも大切だ。しかし、せっかく得意な部分があるのなら、そこを伸ばさなければ宝の持ち腐れになってしまう。得意なことがあれば自分の自信にもつながる。だから私は、「得意とは、勝手に生まれるものではなく、自分で探して磨いていくものである。」という名言のように、得意な部分を磨き自分を成長させ、これからの人生に役立てていきたい。