あかぬりさん、今回の作文には多くの示唆(しさ)に富んだアイデアが含ま(ふくま)れており、非常に興味深く読ませていただきました。まず、いじめ対策としての世代間関係の重要性を指摘(してき)している点が新鮮(しんせん)でした。高年齢(ねんれい)者と若年者との関係を強化することで、互いに(たがいに)学び合い、支え合う文化を育てる提案は、具体的で実行可能な方法として非常に有効だと感じます。また、競争を通じて自己実現を促す(うながす)考え方は、現代教育においても重要な視点です。

作文中で、ご自身の学校生活の実例を引用している部分は、体験実例がよく書けています。この実例があることで、理論だけでなく、実生活における具体的なシチュエーションへの適用が想像しやすくなっています。特に、運動会でのエピソードは読者にとって視覚的にも想像しやすく、説得力を増しています。

さらに、漫画(まんが)「ワンピース」のキャラクター、イゾウを例に出して、個々の強みを活かすことの重要性を説く部分も、興味深く、具体的な例示が効果的でした。このようにポピュラーカルチャーを引用することで、より多くの同年代の読者に親しみやすく、理解しやすい内容となっています。

全体的に、論理的でありながらも個人的な体験や具体例を交えており、非常に読みやすく理解しやすい作文でした。引き続き、このような具体的かつ創造的な思考で、多角的な視点から物事を考察していくことをお勧め(すすめ)します。

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-方法がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
 

森リン評価 自由から生まれるもの wapi 07月2週 あかぬり
字数/基準字数:
1179字/800字
思考点:72点
知識点:83点
表現点:90点
経験点:77点
総合点:83点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:73点
知識点:84点
表現点:91点
経験点:78点
総合点:82点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙18種24個75%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙66種100個66%83点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙138種220個63%90点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙39種57個68%77点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1179字
 72点
 83点
 90点
 77点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 18種 24個 (種類率75%) 72点
 確か, 第,、つまり,。しかし,。だから,いくべき,いこう,いるので,するべき,たから,でこそ,と思う,なるはず,は思う,勝とう,合わせざる,見ると,選ばざる,

■知識語彙 66種 100個 (種類率66%) 83点
一緒,不足,世代,中三,他者,作中,保証,保護,倫理,優越,公平,具体,動画,危害,危険,原則,友達,基本,大切,姿勢,子供,学年,対策,小中,小中学校,平等,年少,年生,年長,年間,当時,役割,必要,成長,指導,教育,方法,日本,時代,最後,最近,本当,本気,条件,武士,江戸,漫画,熱戦,現在,理解,異様,登場,禁止,競争,競技,紅白,経験,自分,自由,行動,誤解,読書,運動会,違和感,鎖国,関係,

■表現語彙 138種 220個 (種類率63%) 90点
 確か,いじめ,こと,これ,ごと,さ,その後,それ,とき,ところ,なるはず,ほう,まわり,みんな,もの,よう,アウト,キャラ,キャラクター,グループ,ゴール,シチュエーション,タイプ,タックル,ベスト,モチーフ,リレー,レベル,ワンピース,一,一緒,不足,世代,中,中三,九,二,人,今,他者,代,体,何,作中,保証,保護,個,倫理,僕,優越,公平,六,具体,刀,動画,勝ち,危害,危険,原則,友達,名,和,回,国,基本,多く,大切,姿勢,子ども,子供,学年,対策,小中,小中学校,平等,年少,年生,年長,年間,弟,強み,当たり前,当時,役割,後々,心,必要,思い出,感,感じ,成長,手,指導,教育,数,方法,日本,時代,最後,最近,本当,本気,条件,武士,江戸,減らし,漫画,点,熱戦,現在,理解,異様,登場,百,的,皆,禁止,競争,競技,紅白,経験,者,自分,自由,行動,誤解,読書,負けず嫌い,通り,運動会,違和感,銃,鎖国,間,関係,頃,魅,m,

■経験語彙 39種 57個 (種類率68%) 77点
あう,いじめる,かれる,こける,しまう,すぎる,せる,つくり出す,つなぐ,と思う,のばす,はなす,は思う,ぶつける,られる,使う,出す,切る,助ける,励ます,勝つ,取り組む,合う,合わせる,怒る,感じる,接する,楽しむ,決まる,生まれる,盛り上がる,磨く,育てる,見つける,試みる,走る,選ぶ,驚く,高める,

■総合点 83点

■均衡点 3点
 

自由から生まれるもの
   高1 あかぬり(akanuri)  2025年7月2日

 いじめに対する対策として、子供の中に世代間関係を育てることは試みられてよいと思う。年長者が、年少者を保護したり指導したりするというタイプの経験が、今の子どもにはなさすぎる。具体的な役割の決まった行動が不足しているので、子どもはいじめる人、いじめられる人という役割をつくり出してしまう。また、子どもに競争に勝つことによる優越感を経験させるほうがいじめ減らしになる。自由競争の禁止ではなくて、自由競争の条件の公平を保証することが倫理的な条件だ。現在の教育者の多くは競争をさせないことがいじめ対策だと誤解している。基本は「他者危害の原則」である。

 平等ではなく、自由を大切にすることで、競争の大切さを理解するべきだ。

 第一の方法は、まわりに合わせず一人一人が本気を出して、ものごとに取り組むことだ。僕の小中学校では、同学年に負けず嫌いな友達が多かった。だからその分運動会がとても盛り上がった。特に中三の頃の紅白リレーでは、ある二人はもうアウトだろというぐらい、体をぶつけあって走っていた。タックルレベルだ。ときにはこのような危険なこともあるが、みんなが本気で勝ちにいこうとする姿勢はとても良いと思う。楽しみながらも勝とうとする。これがベストだ。こんな感じで、僕は小中九年間こんな熱戦な運動会だったから、弟の代の運動会を見に行ったときは本当に驚いた。六年生の競技の百m走で、手をつないで走っているグループが数個あったのだ!(これには後々弟も怒っていた)こけた人を助けて最後一緒にゴールするというシチュエーションの動画を最近よく見るが、僕は何か違和感を感じる。こけても、こけて友達がいても、最後まで本気で走り切り、ゴールし、その後励まし合うのが本当の運動会なのではないかと僕は思う。それでこそ濃い思い出になるはずだ。

 第二の方法は、自分の強みを見つけて、それを磨いていくことだ。漫画「ワンピース」に、イゾウというキャラクターがいる。このキャラクターは、ワノ国という国で登場するキャラで、その名の通り「和」、つまり日本をモチーフにしている。時代は江戸時代で鎖国中であることも合わせている。このイゾウは武士なのだが、作中で刀は一回も使っていない。ずっと銃を使っている。当時の日本でもそうだが、ワノ国でも武士は刀を使うのが当たり前で、銃を使っているというのはまわりから見ると異様だと思う。しかし、あえて刀を選ばずに自分にあった銃を選んで、自分の強みをのばしているところがイゾウのかっこいい点だ。読書もそれに魅かれているのだと思う。

 確かに、皆に平等に接する心は必要だ。しかし、成長とは平等の中ではなく、自由の中から生まれるものだ。だから、平等に接するだけでなく、自由も大切にすることで、競争の大切さを理解して、自分の強みを高めていくべきだ。